プラターズの代表曲5選|1950年代名盤レコードの魅力と詳細解説

プラターズの代表曲についての解説

プラターズ(The Platters)は、1950年代から1960年代にかけて活躍したアメリカのボーカルグループです。彼らはリズム・アンド・ブルースとポップスの橋渡し的な存在となり、多くのヒット曲を生み出しました。特にレコード時代におけるプラターズの代表曲は、今もなお音楽史に残る名作として愛されています。

プラターズとは?

プラターズは1953年にロサンゼルスで結成されました。メンバーはトニー・ウィリアムズ(Lead Vocal)、デイヴ・ベイルズ(Bass)、ポール・ロビンス(Tenor)、ヘイジー・ウィリス(Baritone)、ジーン・ウィリアムズ(Second Tenor)という構成で、スムースなハーモニーと優れたリードボーカルが特徴です。彼らのスタイルはドゥーワップの枠を越え、ポップスファンにも広く支持されました。

代表曲一覧

  • "Only You (And You Alone)" (1955)
  • "The Great Pretender" (1955)
  • "My Prayer" (1956)
  • "Twilight Time" (1958)
  • "Smoke Gets in Your Eyes" (1958)

代表曲の詳細解説

Only You (And You Alone) - 1955年リリース

"Only You (And You Alone)"はプラターズの記念すべきヒット曲のひとつで、彼らの名前を一躍有名にしました。この曲は元々1954年にザ・レイディオーズが録音していましたが、プラターズによる1955年のカバーが圧倒的な成功を収めました。

レコード盤は通常、47-6339というカタログ番号でリリースされたコロムビア・レコードから発表されました。ハイファイの音質で録音され、当時のRCA Victorなどの高性能ターンテーブルで聴くと、より繊細なボーカルハーモニーが際立ちます。

この楽曲はA面に収録され、B面には"Pretty Baby"がカップリングとして収録されていました。全米チャートでトップ5に入り、プラターズを代表する曲としてコレクターからの評価も高いです。

The Great Pretender - 1955年リリース

"The Great Pretender"もプラターズの代表曲であり、彼らの美しいハーモニーとトニー・ウィリアムズのビロードのようなヴォーカルが際立つナンバーです。収録レコードはコロムビア・レコードで47-6439のカタログ番号を持ち、A面に"The Great Pretender"、B面に"Down in the Meadow"が収録されています。

このレコードは発売当時非常に人気が高く、全米ポップチャートの1位を獲得しました。大きな成功を収めたことで、プラターズの名声は不動のものとなりました。アナログレコードの盤に残る独特の温かみのある音色は、現代のデジタル音源とは異なる魅力を放っています。

My Prayer - 1956年リリース

"My Prayer"はフレンチスタイルのバラードをボーカルグループ風にアレンジしたもので、1956年にリリースされたレコードはコロムビア47-6521のカタログ番号で知られています。B面には"Chicago"が収録されていました。

この曲も大ヒットとなり、全米トップ10入りを果たしました。旋律の美しさとプラターズならではの繊細な表現が多くのファンを魅了。レコードの盤質の良いものは、現在でもアナログ愛好家の間で高値で取引されることがあります。

Twilight Time - 1958年リリース

"Twilight Time"はややムーディな雰囲気を持つバラードで、コロムビア・レコード47-7091としてリリースされました。A面に"Twilight Time"、B面に"Harbor Lights"が収録されています。

1958年のリリース後、全米チャートで上位にランクインし、プラターズの成熟したサウンドを象徴する曲になりました。このレコードはジャケットデザインも美しく、当時のコレクターにとっても価値が高いアイテムです。

Smoke Gets in Your Eyes - 1958年リリース

プラターズの代表作のひとつとして欠かせないのが"Smoke Gets in Your Eyes"です。もともと1933年にアート・ロス楽団によって作られた曲ですが、プラターズは1958年に独自のソウルフルなアレンジで録音しました。レコードはコロムビア47-7023のカタログで、B面は"Golden Earrings"が収められていました。

このバージョンは全米チャートNo.1を獲得し、プラターズの最大のヒットの一つとされています。レコードの音質は当時のテクニカルリミットを超えたクオリティであり、アナログプレーヤーでの再生ではボーカルの表現力やストリングスの細やかさを存分に感じることができます。歴史的な名盤として、今でも多くのレコード愛好家がコレクションの中心に据えています。

レコードに関する豆知識

  • プラターズのヒットレコードは主にコロムビア・レコード(Columbia Records)からリリースされていました。
  • 彼らのレコードは主に7インチの45回転シングル盤で発売されており、当時のラジオや家庭用プレーヤーで広く楽しまれました。
  • ジャケットデザインやレーベルのデザインも当時のアメリカン・ポップカルチャーを反映しており、アナログレコードのビジュアル資料としての価値も高いです。
  • プレスの状態やプレス工場によって盤の音質も大きく異なり、オリジナル盤の中でも良好なコンディションのものは非常に貴重です。

まとめ

プラターズの代表曲は数々ありますが、1950年代後半にコロムビア・レコードからリリースされたレコード作品が特に名高いものばかりです。アナログレコードの音質と雰囲気によって、これらの楽曲は一層深みを増し、多くのリスナーに感動を与え続けています。単なる音楽作品としてだけでなく、レコードという物理的な媒体としての価値も高いプラターズの代表曲は、レコード収集家や音楽史に興味のある人にとって大変魅力的な存在です。