TM NETWORKの名曲をレコードで楽しむ魅力とコレクター必見のアナログ盤ガイド
TM NETWORKとは?
TM NETWORKは1980年代から1990年代にかけて日本の音楽シーンを席巻したポップ・ロックバンドであり、テクノポップを基調としたサウンドで多くのファンを魅了しました。メンバーは小室哲哉(キーボード・プログラミング)、宇都宮隆(ボーカル)、木根尚登(ギター)の3人組。1984年のデビューから数々のヒット曲を生み出し、音楽的にも時代をリードする存在でした。
本稿ではTM NETWORKを代表する名曲を中心に、その魅力やレコード盤としての音源の価値にも触れながら解説していきます。
1. 「Get Wild」— TM NETWORKを象徴する名曲
TM NETWORKの代表中の代表曲として多くのファンに愛されているのが「Get Wild」です。1987年にリリースされたこの曲は、アニメ『シティーハンター』のエンディングテーマに起用されたことでも知られています。
- 収録レコード盤:シングルは1987年9月にCBSソニーから7インチアナログ盤で発売。
- 盤面特徴:オリジナル盤はソニーCBSのロゴが入ったラベルで、更に初回プレスは帯付きの状態で流通。B面には「Time Passed Me By」が収録。
- 音質とマスタリング:1980年代のアナログマスターを用いたため、温かく力強いアナログサウンドが楽しめます。
「Get Wild」はTM NETWORKのサウンドを象徴するエレクトロニックなビートとギターの絡みが絶妙で、エモーショナルなボーカルが際立っています。レコードで聴くと独特のアナログ感が増し、デジタル配信では味わえない空気感を堪能可能です。
2. 「Self Control」— 初期のヒット曲でありバンドの成長を示した作品
1984年に発表された「Self Control」はTM NETWORKのセカンドシングルとしてリリースされ、彼らの存在感が広がるきっかけとなりました。
- レコードリリース:7インチシングルとしてCBSソニーから発売。オリジナルプレスではジャケットのデザインも繊細でコレクターから高く評価されています。
- B面曲:「Expression」が収録されており、こちらも人気の高いインスト曲。
- サウンド特徴:テクノポップの影響が強いシンセサイザー主体のサウンドで、当時の新しさが色濃く反映されています。
この曲はライブでも頻繁に演奏され、小室哲哉の音楽的実験精神が詰まった初期の代表作として欠かせません。レコード版は初期作品の希少性もありファンの間で高値で取引されることも多いです。
3. 「金曜日のライオン(Friday Lion)」— 独特なメロディと世界観
1985年にリリースされたアルバム「Rhythm Red」からのシングルカットで、TM NETWORKの中でも特に個性的な楽曲です。
- レコードリリース:7インチシングルとしてCBSソニーより発売。アルバムとリンクしたデザインのジャケットが特徴的。
- 音の特徴:シンセサイザーの巧みな使い方と幻想的なメロディラインが際立つトラック。
- B面:「Dreams of a Children」が収録されていることにも注目。
この曲はTM NETWORKのメロディーメイキングの幅広さを示す好例であり、レコード盤で針を落とすと独特の温かみと深みが際立ちます。ビニールを通じて聴くと音の粒立ちが強調され、作品の世界観に没入できます。
4. 「I am」— バンドの成熟と大ヒットの象徴
1987年リリースのアルバム「Humansystem」からのリードシングルであり、TM NETWORKが一段階進化したことを示す曲です。
- アナログシングル盤:CBSソニーから発売され、ジャケットには未来的なデザインが用いられています。
- 音質の魅力:繊細なシンセサイザーのレイヤーが生きていて、アナログならではの広がりが楽しめる。
- B面:「Here, There & Everywhere」というインスト曲が魅力的。
この曲はストリングスの豊かなアレンジとエモーショナルな歌唱が魅力で、レコードで聴くと人肌に近い温かさが伝わってきます。ディジタル配信よりも手触り感のある音像が特徴です。
5. TM NETWORKのレコード収集における魅力
TM NETWORKのレコードは、単に音楽を楽しむだけでなく、コレクションとしての価値も高まっています。理由はいくつかあります:
- オリジナル盤は流通量が多くないため希少性がある。
- 帯やインナースリーブのデザインが秀逸でヴィンテージ感が強い。
- 当時のマスタリングのため音質が非常に良好で、アナログならではの温かみを体験できる。
- 限定盤やプロモ盤は市場に出回りにくく、コレクターの間で高値で取引されている。
特に1980年代のリリースは盤面の傷みが少ないうちに手に入れることが望ましく、オリジナル盤の保存状態が良いものは貴重な財産といえるでしょう。
まとめ
TM NETWORKは日本のポップミュージックに革命をもたらしたバンドであり、「Get Wild」や「Self Control」、「金曜日のライオン」、「I am」など数々の名曲を生み出しました。これらの楽曲はレコードというメディアで聴くことでその真価が一層際立ち、制作当時の空気感やアナログ盤特有の音の温かみを味わうことができます。
音楽ファンやコレクターにとって、TM NETWORKのアナログレコードは単なる音源以上の価値があり、時代を超えて愛され続ける作品群です。今後も彼らの代表曲のレコードを手元に置き、その魅力を味わってみてはいかがでしょうか。


