シャネルズ(ラッツ&スター)の名曲と7インチレコードの魅力を徹底解説【ランナウェイ・夜霧のシルエット・僕のベイビー】

シャネルズ(現・ラッツ&スター)とは

シャネルズは1980年代初頭に結成された日本の男性ボーカルグループで、後に名前をラッツ&スターに改名しました。グループ名の「シャネルズ」はファッションブランドをもじったもので、黒いスーツと白い手袋をトレードマークにしたスタイルが特徴的でした。彼らは主に日本のシティポップやR&B、ドゥーワップの影響を受けた楽曲を歌い、日本のポップシーンにおいて重要な存在となりました。

シャネルズの名曲とレコード情報

シャネルズの名曲の多くはレコードリリース時に大ヒットし、現在でも日本の音楽史において語り継がれています。ここでは彼らの代表的な楽曲と、そのレコードリリースについて詳しく解説します。

「ランナウェイ」

シャネルズの最大のヒット曲であり、彼らの代名詞とも言えるのが「ランナウェイ」です。1980年に発売されたこのシングルは、彼らのドゥーワップスタイルと洗練されたコーラスワークが際立ち、瞬く間に大ヒットしました。
この曲はコロムビア・レコード(現・日本コロムビア)からリリースされ、当時のシングルレコード盤は7インチで片面45回転でプレスされました。ジャケットはブラックを基調とし、グループのスタイルを象徴するモノクロの写真デザインが印象的です。

  • レコード番号:C28X-7213
  • 発売日:1980年6月21日
  • フォーマット:7インチ、45回転シングル

この「ランナウェイ」は当時のレコード市場においても高い評価を受け、オリコンチャートで10週連続トップ10入りを果たしました。レコードのB面には「帰らずのブルース」が収録され、こちらもまた熱心なファンから名曲として支持されています。

「夜霧のシルエット」

1982年にリリースされた「夜霧のシルエット」は「ランナウェイ」の成功の後に生まれた曲で、より洗練された東京の夜の雰囲気を描いたバラードスタイルの楽曲です。こちらも7インチシングルでリリースされ、硬質なジャケットデザインに大人の哀愁が表現されています。
このシングルもコロムビアから発売されており、レコード番号はC28X-7268です。録音・ミックスのクオリティも高く、当時のアナログレコードファンからは音質面でも評価されていました。

  • レコード番号:C28X-7268
  • 発売日:1982年3月21日
  • フォーマット:7インチ、45回転シングル

「夜霧のシルエット」はアナログ盤ならではの暖かみと、夜の街を彷彿とさせる陰影あるアレンジが特徴で、特にアナログのレコード針で聴くとその魅力が一層引き立ちます。

「僕のベイビー」

1981年に発表された「僕のベイビー」もシャネルズの名曲のひとつです。軽快なリズムとキャッチーなメロディラインが特徴で、当時のレコードシーンにおいても人気の高い一枚でした。こちらは「ランナウェイ」と同様にコロムビアから7インチレコードでリリースされました。
B面には「見返りのブルース」が収録され、ライブでも定番曲として披露されていました。

  • レコード番号:C28X-7238
  • 発売日:1981年1月21日
  • フォーマット:7インチ、45回転シングル

レコード盤としての価値と魅力

シャネルズの楽曲はCDやサブスクリプションサービスでも聴けますが、当時の7インチアナログレコードは独特の温かみと音の立体感があり、多くのコレクターやオールドファンに愛されています。特にジャケットデザインやレコードの帯、ライナーノーツなどの付属品も貴重で、現在ではヴィンテージ市場で希少価値が高まっています。

また、当時のレコードプレスはA面B面に分かれた構成で、B面曲にもファン垂涎の名曲が多く収められているため、単なるシングル楽曲の枠を超えた楽しみ方ができます。細部にまでこだわられたミックスやマスタリング技術も、アナログ盤ならではの魅力といえるでしょう。

まとめ

シャネルズの代表曲「ランナウェイ」をはじめ、「夜霧のシルエット」や「僕のベイビー」など、彼らの名曲は1980年代の音楽シーンに強い影響を与えました。これらの楽曲の数々は、シティポップやドゥーワップへの理解を深める上でも重要な存在です。
特にレコード盤として残された当時の7インチシングルは、その音質やジャケットデザイン、収録されたB面曲など、単にデジタルで聴くだけでは味わえない魅力があります。音楽ファンやレコードコレクターにとってはぜひ手元に置いておきたいアイテムであり、今後もその価値は変わらず続いていくでしょう。

シャネルズの音楽に触れ、彼らのレコードコレクションを深掘りすることで、日本のポップミュージックのルーツを実感できるはずです。