オーファンページとは？SEO評価を大きく落とす“孤立ページ”の正体と解消方法を徹底解説

2025年11月13日 最終更新日時 : 2025年11月13日 エバープレイ編集部

オーファンページ（Orphan Page）とは、**サイト内のどこからもリンクされていない“孤立したページ”**のことを指します。
検索エンジンがページを発見できず、SEO評価を大きく落とす原因にもなるため、サイト運営において重要な問題です。

この記事では、オーファンページの定義、SEOへの悪影響、原因、改善策までを網羅的に解説します。

オーファンページとは？

オーファンページ（Orphan Page）とは、

  • 内部リンクが一切存在しないページ
  • サイト内の他のページから辿ることができないページ

のことを指します。

具体的には、

  • 新規公開したが、内部リンクが未設定
  • カテゴリやタグにも紐づけられていない
  • ナビゲーションメニューに入っていない
  • 古いページがリニューアルで孤立した

といった状況で発生します。

ユーザーも検索エンジンも到達しにくいため、SEO的には非常に不利です。

なぜオーファンページがSEOに悪影響なのか？

オーファンページが問題になる理由は、大きく4つあります。

1. Googleのクローラーが見つけられない

Googleのクローラー（Googlebot）はリンクを辿ってサイトを巡回します。
内部リンクがないページはクローラーが到達できないため、インデックスされない可能性が高まります。

＝ 検索結果に表示されない可能性がある

これはSEOにおいて致命的。

2. リンクジュース（評価）が渡らない

内部リンクがないページは、他のページから評価（リンクジュース）が流れません。

  • PageRankが付かない
  • ページの重要度が認識されない
  • SEOスコアが極端に低い

という状態になります。

3. サイト全体の評価にも悪影響

サイト内にオーファンページが多いと、

  • サイト構造が整理されていない
  • UX（ユーザー体験）が悪い
  • クローラビリティが低い

と判断され、ドメイン全体の評価が下がることもあります。

4. ユーザーが情報に辿り着けない

ユーザーにとっても、

  • 関連ページにアクセスできない
  • 必要な情報が埋もれる
  • 回遊率が下がる

というデメリットがあります。

SEOとユーザー体験の両面で問題になるのがオーファンページです。

オーファンページが発生する主な原因

● 新規記事を公開したが内部リンクを張っていない

ブログ運営で最も多いケース。

● カテゴリやタグの設定漏れ

カテゴリ未設定の記事は孤立ページになりやすい。

● リニューアルでリンクが切れた

サイト改修時にリンク遷移が断たれてしまうケース。

● メニューやサイドバーに反映していない

主要導線に含まれないページがそのまま放置される。

● 古い記事が放置されている

長期間更新していないページは、サイト構造の中で孤立しやすい。

オーファンページの見つけ方

オーファンページは手動で探すのが難しいため、ツールの活用が有効です。

● Google Search Console

  • インデックスされていないURLをチェック
  • カバレッジレポートで“検出 — インデックス未登録”などを確認

● Screaming Frog

内部リンクの有無を一括で分析できる定番ツール。

● Ahrefs / SEMrush

「Orphan Pages」レポートがあり、完全に孤立したURLが一覧で確認できます。

オーファンページの解消方法

1. 関連ページから内部リンクを張る（最重要）

オーファンページを救う最も強力な方法は、関連性の高い記事からリンクを送ることです。

  • 本文中リンク
  • 関連記事セクション
  • カテゴリページ
  • トップページのピックアップ

など、自然な導線を作ります。

2. カテゴリ・タグを適切に設定する

カテゴリー階層・タグを整理して、該当ページを適切に紐づけます。

3. サイトマップに登録する

XMLサイトマップにURLを含めることで、クローラーが到達しやすくなります。

※ ただし、サイトマップ“だけ”では評価が十分に渡らないため、内部リンクと併用が必要。

4. メニュー・サイドバーに追加する

以下のような主要導線に入れることも有効：

  • グローバルナビ
  • サイドバーの関連記事
  • フッターリンク

5. コンテンツ統合・リライトする

古すぎたり内容が薄い場合、別記事に統合してURLを整理するほうがSEO的に良いことがあります。

オーファンページを発生させないための予防策

● 新規記事公開時に内部リンクをルール化する

「公開する→関連ページにリンクを張る」という流れを必ず実施。

● トピッククラスタ構造を作る

テーマごとの記事群を相互リンクで強化。

● 定期的なサイト全体チェック

半年〜1年ごとにツールで孤立ページの洗い出しを行う。

まとめ：オーファンページはSEOに最も悪い状態の1つ

オーファンページは、

  • クローラーが見つけられない
  • ページが評価されない
  • 検索順位が上がらない
  • サイト全体の評価も低下する

という、SEOにおいて大きなマイナスとなるページです。

ただし、

  • 内部リンクを張る
  • カテゴリやタグを整理する
  • サイトマップに登録する

といった基本的な対策で改善が可能です。

サイト運営で最も注意すべきSEO課題の1つがオーファンページである
という意識を持つことで、サイト全体の強化につながります。

参考文献

カテゴリー
IT
前の記事
リンクジュースとは何か？SEOに欠かせない仕組みと正しい受け渡し戦略を徹底解説New!!
2025年11月13日
次の記事
トピッククラスタとは？SEO強化の新常識となったサイト構造と具体的な作り方を徹底解説New!!
2025年11月13日