初心者向け 大野雄二レコード厳選5選|ルパン三世OST・ジャズ名盤の選び方
大野雄二という音楽家 — 概要
大野雄二(おおの ゆうじ)は、ジャズとポップスを基調にした作曲・編曲で知られる日本を代表する作曲家の一人です。とりわけアニメ「ルパン三世」シリーズの音楽を長年にわたって手掛けたことで広く知られ、そのサウンドはテレビアニメの域を超えてジャズ・ファンや映画音楽ファンからも高い評価を受けています。ピアノ/鍵盤楽器を中心に、ブラス、ストリングス、ファンク/ラテンの要素を織り交ぜたアレンジが大野サウンドの特徴です。
おすすめレコード(厳選セレクション)
ここでは「まず手に入れたい」「作品の魅力がよく伝わる」観点で大野雄二関連のレコードをカテゴライズして紹介します。オリジナル・サウンドトラック(OST)系、ジャズ・アルバム系、ベスト/コンピレーションの3つの視点で解説します。
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1)ルパン三世(TVシリーズ)オリジナル・サウンドトラック群
「ルパン三世」の各シリーズで大野が作り出したテーマ群は、彼の代表作そのものです。特にタイトル曲「ルパン三世のテーマ」(英語圏で"Theme from Lupin III"としても知られる)は瞬時に耳に残るメロディとファンキーなリズムが融合した名曲です。
おすすめポイント:
- テレビシリーズのOSTは、ジャジーなビッグバンド編成とコンボ曲が混在しており、アニメ音楽という枠を越えた“一曲ごとの完成度”が高い。
- 「ルパン三世のテーマ」「愛のテーマ」など、映画・ドラマの挿入曲としても頻繁に引用される代表曲が収録されている。
こんな人に向く:アニメ音楽から入ったリスナー、ジャズ的アプローチをアニメで楽しみたい人。
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2)『カリオストロの城』(オリジナル・サウンドトラック)
宮崎駿監督の劇場作品「ルパン三世 カリオストロの城」のサウンドトラックは、大野の映画音楽としての幅をよく示す作品です。ドラマティックなオーケストレーションとジャズ的センスのバランス、そして叙情的なメロディが際立ちます。
おすすめポイント:
- 劇伴としての映像との親和性が高く、メインテーマや場面音楽の完成度が高い。
- サントラ盤としてアルバム全体の起伏がはっきりしており、映画を知らなくても一枚で物語性を感じられる構成。
こんな人に向く:映画音楽好き、ストーリー性のあるサウンドトラックを楽しみたい人。
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3)大野雄二 & ルパンティック・ファイブ(Lupintic Five)によるジャズ/ライブ作品
大野は自身のグループ「ルパンティック・ファイブ」名義で、よりストレートなジャズ作品やライブ演奏を多数リリースしています。TV/映画音源とは異なる即興性や演奏力が前面に出たアルバムは、作曲家としての大野の素顔が見える良盤です。
おすすめポイント:
- アレンジがライブ寄りでダイナミック。ソロやアドリブをたっぷり楽しめる。
- ジャズのスタンダードやルパン曲のジャズ・アレンジなど、リスナーの期待に応える選曲が多い。
こんな人に向く:ジャズバンドの生々しい演奏を好む人、ルパン楽曲の多様なアレンジを聴きたい人。
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4)ベスト/コンピレーション盤(初めてならまずはこれ)
初めて大野雄二の音源に触れるなら、代表曲をまとめたベスト盤やコンピレーションが取り付きやすくおすすめです。代表的なテーマ曲、劇伴のハイライト、ジャズ・ナンバーの名演などがコンパクトにまとまっています。
おすすめポイント:
- 名曲群を短時間で把握できるため、その後個別のOSTやジャズ盤に掘り下げやすい。
- 編集盤にはレアトラックや別ヴァージョンが収録されることがありコレクターズアイテムにもなる。
こんな人に向く:まずは代表曲を押さえたい初心者、ギフトや入門盤を探している人。
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5)近年のリリース・ライブ録音/再録音作品
大野は長年にわたり活動しており、近年もライブ録音や再録音、アレンジ違いのリイシューが出ています。オリジナル盤の色合いが好きなリスナーも、新しい録音での解釈を楽しむ価値があります。
おすすめポイント:
- 音質や演奏アプローチが現代的にブラッシュアップされていることが多い。
- 往年の名曲が新鮮に蘇るため、世代を越えて楽しめる。
こんな人に向く:音質や新しいアレンジを好む人、ライブ感を重視する人。
選び方のコツ(どのレコードを買うか迷ったとき)
レコード選びでは「目的」を明確にするのが大切です。以下は判断材料になります。
- 代表曲を幅広く聴きたい:ベスト・コンピ盤から入る。
- 映画音楽としてのドラマ性を重視:『カリオストロの城』などOSTを選ぶ。
- 演奏の生々しさ/ジャズの即興を楽しみたい:ルパンティック・ファイブ名義のライブ盤やジャズ・アルバム。
- コレクション性(オリジナル盤や希少盤)を求める:初出のLPや限定プレスを探す(流通や状態は販売元の情報を確認)。
聴きどころのポイント(曲ごとの注目点)
- メロディ:キャッチーで覚えやすく、それがジャズ的即興や編曲によって様々に表情を変える点。
- リズム/グルーヴ:ファンク、ラテン、ビッグバンド風のブラスアレンジなど、ジャンル横断的なグルーヴ感。
- 編曲:テーマを中心にしつつ、間奏や導入で映画的な展開を見せる構成力。
- 演奏陣:セッションワークやソリストの技量が活きるアンサンブル表現。
購入の際に気をつけたいこと(簡潔に)
- 初回プレス/オリジナル盤は人気がある反面、盤面状態や付属物(歌詞カード、ライナー)が重要。
- リイシューや紙ジャケット仕様などは音質や収録内容が異なる場合があるので、収録トラック一覧を確認する。
- ライナーノーツ(作曲・編曲情報、演奏者クレジット)が参考になるので、情報が充実している盤を選ぶと理解が深まる。
まとめ
大野雄二の音楽は“メロディの力”と“ジャズ的な演奏力”が両立しているのが魅力です。まずは代表曲を収めたサウンドトラックやベスト盤で入り、その後にルパンティック・ファイブのライブ盤や単独作を掘り下げると、作曲家として・演奏家としての二面性を楽しめます。レコードは音源の楽しみ方を深めてくれる媒体ですから、ぜひ自分の聴きたい切り口で選んでみてください。
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