鈴木雅之のおすすめレコード厳選ガイド|Rats & StarからMartiniシリーズ・名盤・限定盤の選び方

鈴木雅之――ソウルフルな歌声と時代を超える魅力

鈴木雅之は、日本のポップ/ソウルシーンを代表するヴォーカリストの一人です。1970〜80年代のグループ活動で注目を集め、ソロ以降はその独特のファルセット混じりの温かいバリトンで“ラブソングの名手”として幅広い世代に支持されています。ここではレコード愛好家・リスナー双方に向けて、彼の音楽を深掘りしながら「買っておきたい(コレクションに加えたい)おすすめレコード」を紹介します。

簡単なキャリア概観(ポイントで押さえる)

  • 初期はグループ(1970〜80年代)での活動で注目。どこかノスタルジックな“ドゥーワップ/R&B”の影響を感じさせるサウンドが特徴。
  • ソロ転向後は、大人のポップス/ソウルを基調にした作品で確固たる地位を築く。カヴァー曲のアレンジや歌心で新たな魅力を提示。
  • 近年ではアニメ主題歌などで若い世代にも再評価され、世代を横断する人気を維持している。

おすすめレコード(厳選セレクション)

1) グループ期のベスト盤(Rats & Star / Chanels)

なによりもまず、鈴木雅之の原点に触れるならグループ時代の音源は必聴です。ドゥーワップやオーセンティックなブラック・ミュージックへのリスペクトが色濃く、若き日の声の勢いやグループ・コーラスの質感は、生のヴォーカリストとしての魅力を直に伝えてくれます。

  • おすすめ理由:若き日のエネルギー、コーラスワーク、当時のアレンジ感を味わえる。
  • 聴きどころ:ハーモニーの聴かせ方、初期シングルのレトロなR&B感。
  • レコードで探すなら:オリジナル盤や当時のシングル集(ベスト盤)を狙うと、時代の空気を感じやすい。

2) 「Martini」シリーズ(ソロのカヴァー/コンセプト作)

鈴木雅之のソロ作で特に人気が高いのが“Martini”というコンセプトを冠した一連の作品群(英米のスタンダードやAOR・シティポップ的な曲を大人のアレンジで聴かせるシリーズ)。大人の夜やゆったりとした時間にぴったりの、洗練されたアレンジとヴォーカルが魅力です。

  • おすすめ理由:ヴォーカル表現の深さ、アレンジの上質さを楽しめる。カヴァーでも完全に“鈴木雅之の世界”になっている。
  • 聴きどころ:ブラスやストリングスの入れ方、ゆったりとしたフレージング、原曲を異なる文脈で再提示する手腕。
  • レコードで探すなら:シリーズのアナログ盤(初回プレスや限定盤)や曲目の異なる再発盤をチェックするとコレクションの幅が広がる。

3) ソロ・オリジナルの代表作(ベスト/名曲集)

ソロになって以降のヒットや名曲を網羅したベスト盤は、彼の音楽性の振れ幅(スローなラブ・バラードからアップテンポのソウル・ナンバーまで)を一枚で理解するのに最適です。レコードで手に入れることで、アナログならではの温度感で楽しめます。

  • おすすめ理由:代表曲を一気に聴ける。入門用として最適。
  • 聴きどころ:曲ごとの編曲の違い、歌い回しの進化、時代による音作りの変化。
  • レコードで探すなら:オリジナル・ベスト盤(年代別編集のもの)やアナログ再発など。

4) 近年のシングル(アニメタイアップ等):「Love Dramatic」「Daddy! Daddy! Do!!」など

アニメ『かぐや様は告らせたい』の主題歌など、近年のタイアップ曲で若年層にも新たに人気が広がりました。シングルとしてのリリースはコレクターズアイテムとしても注目に値します。

  • おすすめ理由:新たなファン層との接点。制作陣やフィーチャリング(ゲスト歌手)との化学反応が楽しめる。
  • 聴きどころ:ポップな楽曲でのフレージング、コラボ相手との掛け合い。
  • レコードで探すなら:シングル盤(限定盤やアニメ盤)や、シングル集に収録されたアナログをチェック。

5) ライヴ盤・アナログ盤の再発(ライヴ音源や限定盤)

ライヴ盤はスタジオ録音では出ない即興的な表現や会場の空気感が楽しめます。鈴木雅之の表現力はライヴでこそ際立つ場面も多く、アナログ盤でのライヴ録音はコレクターにとって価値が高いです。

  • おすすめ理由:声の温度や会場の空気、アレンジの変化を生々しく体感できる。
  • 聴きどころ:曲間のMC、ヴォーカリストとしての即興性、観客との一体感。
  • レコードで探すなら:公式に再発されたアナログや限定プレスを狙うとよい。

音楽的特徴と聴きどころ(曲を聴くときに注目したい点)

  • 声質:深みのあるバリトンを基礎に、柔らかいファルセットを織り交ぜることが多い。感情の乗せ方が非常に巧み。
  • フレージング:言葉の間合いと息使いでメロディを歌い上げるタイプ。歌い手としての“間”を大切にする。
  • アレンジ感:ソウル/R&Bの基盤に日本的なメロディ感覚を加えたアレンジが多い。生楽器と洗練されたストリングス/ブラスの使い方に注目。
  • 選曲センス:オリジナル曲だけでなく、カヴァーでも「鈴木雅之らしさ」を出す選曲と味付けが光る。

購入時のポイント(どの盤を選ぶか)

  • 初期オリジナル盤 vs 再発:音の好み(オリジナルの温度感を重視するか、リマスターの明瞭さを重視するか)で選ぶと良い。
  • ベスト盤の年代別編集:デビュー〜ソロ初期、近年作をそれぞれ押さえた編集盤があるので、時代ごとの変遷を味わいたいなら年代別を。
  • シングル盤や限定盤:コレクション性を重視するなら初回限定のジャケット違いや特典付き盤を探す価値あり。
  • ライヴ音源:ライヴならではの表情を聴きたい人は公式ライヴ盤やBOXセットを検討。

まとめ:どう楽しむか

鈴木雅之の魅力は「時代を問わない歌心」にあります。グループ時代の青春的なノリ、ソロ期の大人の色気、そして近年のアニメタイアップでのポップさ――これらを年代別にレコードで揃えると、歌手としての成長や表現の変化が手に取るようにわかります。ヴォーカルの細やかなニュアンスや、アレンジの質感をアナログで味わいたい方には、ここで挙げた各タイプの盤をぜひチェックしてほしいです。

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