Uriah Heep入門:おすすめレコード&名盤8選と時代別の聴きどころガイド
Uriah Heep 入門 — おすすめレコードと聴きどころ
イギリス出身のロック・バンド Uriah Heep は、1970年代初頭にハードロック、プログレッシブ・ロック、そして叙情的なハーモニーを融合させた独自のサウンドで人気を博しました。オルガンを前面に押し出した重厚なアレンジと、ハイトーンのボーカル、ギターのリフが絶妙に絡むスタイルは、クラシックロック好きに根強く支持されています。ここでは「代表作」「名盤」「時代ごとの聴きどころ」を中心に、初心者〜コレクター向けにおすすめレコードを深掘りして紹介します。
バンドの黄金期と基本ラインナップ
Uriah Heep の最も評価が高い時期は1970〜1974年頃で、代表的なラインナップは以下のメンバーが揃っていた時期です。
- Mick Box(ギター) — バンドの顔でありリフの要
- Ken Hensley(キーボード、ギター、作曲) — オルガン/ピアノでサウンドを牽引
- David Byron(ボーカル) — 劇的で伸びのあるボーカルが最大の魅力
- Gary Thain(ベース) — メロディアスかつタイトなベースライン(1972–1975)
- Lee Kerslake(ドラム) — 堅実なリズムで曲を支える
この“黄金期”の作品は、バンドの個性が最も濃く出ており、まずはこの時期のアルバムを聴くことをおすすめします。
おすすめレコード(厳選)
1. Very 'eavy... Very 'umble (1969)
ポイント:デビュー作。ブルージーでサイケ〜ハードロックの入り口を感じさせる作品。
- 聴きどころ:初期の荒削りなエネルギーと、Ken Hensley のオルガンや David Byron の声の原石が聴けます。
- 代表曲:”Come Away Melinda”など
- こんな人に:初期ロックやブリティッシュ・ブルース寄りのサウンドを好む人
2. Salisbury (1971)
ポイント:オーケストラを取り入れた野心作。タイトル曲は組曲的でプログレ的アプローチ。
- 聴きどころ:タイトル曲の大規模なアレンジと、ハードロックとオーケストラの融合を楽しめます。
- 代表曲:”Salisbury”の組曲、”Lady in Black”(当初はシングルB面曲として有名に)
- こんな人に:プログレっぽい大作志向やドラマチックな展開が好きな人
3. Look at Yourself (1971)
ポイント:ハードで直接的なサウンドに磨きがかかった名盤。バンドのブレイクに重要な作品。
- 聴きどころ:タイトなリフ、鋭いドラム、そして強烈なボーカル。タイトル曲はヘヴィな名曲。
- 代表曲:”Look at Yourself”
- こんな人に:直球のハードロックを求める人、70年代のライヴ感を味わいたい人
4. Demons and Wizards (1972) — おすすめの1枚
ポイント:Uriah Heep の代名詞とも言える傑作。メロディとヘヴィネスのバランスが完成形に近い。
- 聴きどころ:Ken Hensley のメロディセンス、David Byron の表現力が最大限発揮された一枚。ヘヴィかつ叙情的な楽曲が並びます。
- 代表曲:”Easy Livin'”(キャッチーでヘヴィ) / ”Stealin'” / ”The Wizard”
- こんな人に:Uriah Heep を一枚で味わいたい人、クラシックロックの名盤を聴きたい人
- 備考:多くのファンや批評家がバンドのベスト作として挙げることが多く、初めて聴く一枚として最適です。
5. The Magician's Birthday (1972)
ポイント:コンセプチュアルで幻想的な雰囲気を持つ作品。長尺の曲とドラマ性が特徴。
- 聴きどころ:タイトル曲の長大な構成や、物語性のある歌詞表現。プログレ寄りの展開が好きなリスナーに刺さります。
- 代表曲:”The Magician's Birthday” / ”Sweet Lorraine”(バラード)
- こんな人に:物語性・ドラマ性の強いアルバムを好む人
6. Sweet Freedom (1973)
ポイント:キャッチーでメロディ重視のアプローチ。商業的成功とバンドの多彩さを示した一枚。
- 聴きどころ:よりポップで明快な曲が増え、シングルヒットも生まれた時期。コーラスワークが光ります。
- 代表曲:”Sweet Freedom” / ”Stealin'”(ライブでも人気)
- こんな人に:キャッチーなロックや70年代のヒット曲を楽しみたい人
7. Innocent Victim (1977)
ポイント:ヨーロッパでは特に人気のあったアルバムで、シングル”Free Me”がヒット。
- 聴きどころ:商業性の高い楽曲とメロディの良さが目立つ。バンドの幅を感じさせる作品。
- 代表曲:”Free Me”
- こんな人に:70年代後半のロックの聴きやすさを求める人
8. Firefly (1977) — ボーカル交代後の注目作
ポイント:David Byron の脱退後、John Lawton を迎えて制作された作品。音色や作風に変化が見られる時期。
- 聴きどころ:新しいボーカルの個性をどう受け止めるかで評価が分かれるが、楽曲の質は高い。
- 代表曲:アルバム全体で聴き応えあり
- こんな人に:バンドの変遷を追いたい人、70年代後半の音作りに興味がある人
時代別の聴きどころ(入門ガイド)
- 1969–1971(初期): ブルージーでサイケ寄りのアプローチから徐々にハードロックへ成熟していく過程を楽しめます。
- 1971–1974(黄金期): オルガン主体の重厚なアンサンブルと劇的なボーカル。バンドのアイデンティティが確立した時期で、ここが最重要。
- 1975–1979(変化期): メンバー交代や音楽性の変化が見られ、ポップ寄り・商業的な楽曲も増える一方で、名曲も多いです。
名盤を楽しむための“聴きどころ”メモ
- Ken Hensley のオルガン:サウンドの核。フレーズや音色の使い分けに注目すると曲の構造が見えてきます。
- David Byron の表現力:力強さと繊細さを兼ね備えたボーカルは曲ごとに役割が異なります。歌詞の感情の乗り方に注目。
- リフとコーラスワーク:ギターリフの力強さにコーラスが乗るときの一体感はバンドの魅力の大きな要素です。
- 長尺曲の構成:”Salisbury”や”The Magician's Birthday”など、起承転結を意識して聴くと物語性が深まります。
どの盤を選ぶか(オリジナル盤 vs リマスター)
コレクター志向ならオリジナル・アナログ(初期プレス)に価値がありますが、音質や入手のしやすさを重視すると公式リマスターCDや正規アナログ・リイシューも実用的です。特に「Demons and Wizards」「Look at Yourself」「Salisbury」は多数のリイシューがあるため、ライナーノーツやボーナストラックの有無で選ぶのがおすすめです。
まとめ — 入門者におすすめの聴き順
- まずは「Demons and Wizards」:バンドの魅力が凝縮された一枚。
- 次に「Look at Yourself」「Salisbury」:ハード寄りとプログレ寄り、両方の側面を体験。
- さらに「The Magician's Birthday」「Sweet Freedom」でドラマ性とキャッチーさを補完。
以上を踏まえれば、Uriah Heep の幅広い表現力を短期間で掴むことができます。バンドの各時期を辿るほどに、楽曲の作り込みやメンバーの個性が見えてきますので、気になったアルバムを中心に深掘りしてみてください。
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