ポール・アンカ レコードおすすめ9選|聴きどころとオリジナル盤の探し方ガイド
Paul Anka — おすすめレコード深掘りコラム
カナダ出身のシンガーソングライター、ポール・アンカ(Paul Anka)は1950年代後半のティーン・アイドルとして登場して以来、ポップ/ヴォーカルの世界で長年にわたり存在感を示してきました。自身のヒット曲を多数持つだけでなく、フランス曲を英語詞にした「My Way」の英語詞を手掛けるなど、作詞家・作曲家としての側面でも大きな影響力を持っています。本稿では「レコードで聴く」ことを前提に、コレクションしておきたいおすすめタイトルをピックアップし、それぞれの魅力や聴きどころ、探し方のコツを解説します。
ポール・アンカの音楽的特徴(簡潔に)
- ティーン・アイドル期の甘さと直球のメロディセンス:初期ヒット群はキャッチーなメロディとストレートな感情表現が特徴。
- バラードの名手:「Put Your Head on My Shoulder」など、シンプルな伴奏で歌を際立たせる力量。
- 作家としての視点:自作曲だけでなく、他アーティストへの提供、英語詞の手がけ(例:「My Way」)など幅広い活動。
- 時代を横断するアレンジ力:1950〜60年代のポップ、70年代のソングライティング、2000年代のアプローチ(例:「Rock Swings」)まで多彩。
おすすめレコード(厳選)
1. シングル:Diana(1957)
おすすめ理由:ポール・アンカを一躍スターにした記念碑的シングル。ティーンの切実さをそのまま切り取ったような歌詞とメロディは、当時の社会現象とも言える大ヒットを記録しました。初期の彼の魅力をダイレクトに味わえる一枚です。
- 代表曲:Diana
- 探し方のヒント:オリジナル・プレス(1957年リリースのシングル盤)はコレクターズ・アイテム。ジャケットやレーベル表記を確認。
2. シングル&アルバム収録:Put Your Head on My Shoulder(1959)
おすすめ理由:柔らかなバラードで、ポール・アンカの歌唱の魅力が最も分かりやすく伝わる楽曲。イントロのやさしいアレンジから歌に入る流れは、レコードで聴くと温度感が増します。
- 代表曲:Put Your Head on My Shoulder/Other early hits
- 聴きどころ:ヴォーカルのニュアンスと背景コーラスのバランス。モノラル盤は当時の音作りを残していることが多いです。
3. シングル:Lonely Boy(1959)
おすすめ理由:抒情的で切ない歌詞と、本領を発揮するメロディが光るヒット。青春の孤独を歌った典型的な名曲で、アンカの代表作の一つです。
- 代表曲:Lonely Boy
- ポイント:シングルとしてのオリジナル盤は人気が高く、状態の良い盤はコレクターに好まれます。
4. シングル:Puppy Love(1960)
おすすめ理由:若い恋心をストレートに表現した楽曲で、当時のティーン文化を象徴する曲。ポール・アンカらしいメロディの良さが際立っています。後にドン・マクリーンのカバーなどでも知られます。
5. コンピレーション/編集盤:The Best of Paul Anka(各種)
おすすめ理由:初期ヒットから代表的バラードまでをまとめて楽しめるため、レコードで通史を俯瞰するのに便利。オリジナルLPの編曲・音源選びで価値が変わるので、ジャケットやライナーノーツの充実度もチェックすると面白いです。
- 選ぶポイント:発売年(初期編集盤 vs 後年のリマスター盤)や、モノラル盤/ステレオ盤の違いを確認。
6. シングル/アルバム:Times of Your Life(1975)
おすすめ理由:1970年代の成熟した作風を感じられるナンバーで、大人のポップスとしての魅力が光ります。CMソングとしての人気もあり、彼のキャリアの中で重要な位置を占める曲です。
7. スペシャル/近年作:Rock Swings(2005)
おすすめ理由:ロック/ポップの名曲をスウィング調にアレンジした意欲作。ニルヴァーナやU2などの楽曲を大胆に解釈し、意外性と歌唱の力量を見せつけたアルバムで、近年の話題作としておすすめです。オリジナルのポップ期とは異なる角度からアンカを再評価できる一枚。
- 聴きどころ:アレンジの洒脱さと、熟練した歌い回し。オリジナル曲との対比で楽しむと面白いです。
8. ソングライター作品としての一枚(関連作品):My Way の背景を辿る
おすすめ理由:ポール・アンカはフランスの「Comme d'habitude」を元に英語詞を書き上げ、フランク・シナトラの代表曲「My Way」として世界的に知られる詞を手掛けました。アンカ自身の歌唱でこの曲に触れるレコードや、彼が提供した楽曲やその別ヴァージョンを含む編集盤は、作家としての側面を知る上で興味深い資料となります。
9. 現代リイシュー/日本盤の楽しみ方
おすすめ理由:近年のリイシュー盤や日本盤は選曲や解説が充実していることが多く、当時の音源を良好な状態で楽しめます。特に初期ヒットを集めた日本編集のベスト盤やライナーノーツ付き盤は、当時の文脈を補完してくれるのでコレクションに向きます。
選ぶときの目安(盤そのものについて)
- オリジナル・プレスの価値:1950〜60年代のシングルや初期LPはコレクター需要が高い。年代表記やレーベルを確認しておくと良い。
- モノラル vs ステレオ:初期の録音はモノラルでリリースされたものが多く、モノラルの持つ密度感を好むコレクターも多い。
- 編集盤の選び方:曲順や未発表曲、ライナーノーツの充実度で選ぶと発見がある。
ポール・アンカをより楽しむために(音楽史的視点)
彼のキャリアを通して注目すべきは「時代ごとの役割を果たした」点です。1950年代のティーン向けスター、1960年代のポップな作家、1970年代以降は大人のポップ/作曲家としての側面、2000年代の再解釈プロジェクトまで、ポール・アンカの作品群を並べればポップスの変遷を辿ることができます。レコードで聴くと、それぞれの時代の音作りや編曲傾向がより明確に伝わるでしょう。
まとめ
ポール・アンカのディスクは「初期のティーン・アイドル期の純粋さ」と「成熟したソングライターとしての奥行き」が同居しており、時代ごとに異なる魅力があります。まずは代表的なシングル(Diana、Put Your Head on My Shoulder、Lonely Boy、Puppy Love)を押さえ、その後でコンピレーションや近年作(Rock Swings)に手を広げるのが読みやすいコレクションの進め方です。レコードならではの音像や収録順、オリジナル・プレスの雰囲気も含めて楽しんでください。
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