ジョー・サトリアーニ おすすめレコードを深掘り解説:初心者からコアファンまで楽しむ聴きどころガイド

Joe Satriani おすすめレコード 深堀コラム

ギター・インストゥルメンタルの巨匠 Joe Satriani(ジョー・サトリアーニ)。テクニックの凄さだけでなく、メロディや曲構成の良さで聴き手を引き込む力を兼ね備えています。本コラムでは初心者〜コアなファンまで楽しめる“おすすめレコード”をピックアップし、それぞれの聴きどころ、制作的・キャリア的な位置づけ、そして聴き手に伝えたいポイントを深堀して解説します。

入門編:まずこれを聴け — 入門に最適な1〜2枚

  • Surfing with the Alien(1987)
    サトリアーニを一躍有名にした代表作。ロック的なテンション、流麗なメロディ、そしてギターヒーロー像を象徴する楽曲群が揃っています。ギター・インストの“入口”としての完成度が高く、名曲群がコンパクトにまとまっているため最初に聴く一枚として強くおすすめします。

  • Flying in a Blue Dream(1989)
    より表現の幅が広がった作品で、インスト曲とヴォーカル曲が混在します。メロディの豊かさ、楽器編成や曲想のバラエティが際立ち、サトリアーニの“作曲家”としての側面が見える一枚。入門後に続けて聴くと彼の多面性がよく分かります。

キャリアを代表する名盤(深堀)

  • Not of This Earth(1986)
    デビュー作。まだ荒削りながら独自のフレーズと感性がはっきりと表れた記念碑的作品です。後年の洗練されたサウンドと比べると“生々しさ”が魅力で、初期サトリアーニを知るうえで欠かせません。

  • Surfing with the Alien(1987)
    技術とポップ性のバランスが奇跡的に取れた一枚。ギター・ワークの切れ味、フレーズのキャッチーさ、プロデュースのセンスが揃い、インスト・ギターの基準点となる作品です。

  • Flying in a Blue Dream(1989)
    曲構成や音楽的幅が広がり、アコースティックやヴォーカルを含むことで「ギタリストのアルバム」を超えた作品になっています。叙情的な表現やダイナミクスの扱いが魅力。

  • The Extremist(1992)
    よりロック色が強く、ライブでの定番曲も多数生んだ一枚。音像の厚みとコンテンポラリーなギター・トーン、観客を沸かせるアップテンポの作品が揃っています。サトリアーニの“スタジアム寄り”の側面を知るには最適。

  • Time Machine(1993)
    スタジオ未発表曲や過去の作品、ライブを収めた2枚組/ボックス的な構成で、コレクターや深く彼の音楽を辿りたい人向け。キャリアの流れを整理するのに便利です。

  • Engines of Creation(2000)
    エレクトロニカやサウンド・デザイン的な要素を大胆に取り入れた実験作。サトリアーニの“ギター中心”イメージとは一線を画し、音作りやリズムへのアプローチの幅を見せます。好き嫌いが分かれるものの評価の高い挑戦作です。

  • Crystal Planet(1998)
    モダンでヘヴィなギター・トーンと鮮やかなメロディの両立が特徴。90年代後半のギター・サウンドの一つの到達点で、テクニカルかつキャッチーな佳作が揃います。

  • Professor Satchafunkilus and the Musterion of Rock(2008)
    ファンクや多彩なリズムを取り入れた遊び心ある作品。アンサンブル感やグルーヴ重視のトラックが多く、ギター以外の音楽的魅力にも注目したいアルバムです。

  • What Happens Next(2018) / Shapeshifting(2020)
    近年の仕事から。往年のサトリアーニらしさと現代的なプロダクションが融合した、円熟期の作風を示す作品群。スタイルは多様ながら“曲の良さ”が安定しており、新旧ファンどちらにもおすすめできます。

各アルバムの“聴きどころ”と技術的特徴

  • メロディ重視の表現力
    サトリアーニの魅力は単純な速弾きだけでなく、メロディラインの美しさにあります。フレージングの起承転結、歌心あるフレーズ作りに注目してください。

  • フレットボードの言語化
    レガート、タッピング、ハーモニクス、ワウやディレイの味付け……それらを“言葉”のように使い分けて表情を作る点が特徴です。アルバムごとに使用するエフェクトやアプローチが変わるため、比較して聴くと面白いです。

  • 楽曲アレンジの多彩さ
    アコースティック、シンセ、リズム・プログラミング、フェイザー等のサウンド処理が曲ごとに異なり、単調にならない工夫がされています。特に《Flying in a Blue Dream》や《Engines of Creation》ではその多様性が顕著です。

代表曲ピックアップ(聴くべき断章)

  • Surfing with the Alien — サトリアーニのアイコン的ナンバー。勢いと緻密なフレーズが同居する一曲です。

  • Satch Boogie — ブルース感とロックの躍動が融合した、ライブでも盛り上がる定番。

  • Always with Me, Always with You — 叙情的で歌心のある名バラード。インストの“歌”を体現する名曲です。

  • Summer Song — 明快なリフと躍動するリズムでライブのハイライトになりやすい一曲。

  • Flying in a Blue Dream — タイトル曲に相応しい広がりとドリーミーな表現が魅力。

聴き方・順番のおすすめ

  • 初めての人
    「Surfing with the Alien」→「Flying in a Blue Dream」→「The Extremist」の順。サトリアーニの基本(メロディ・テクニック・アレンジ)を段階的に理解できます。

  • 既に入門済みの人
    時系列で辿る(デビュー→90年代中盤→実験作→近年作)か、作風別(メロディ重視/実験作/グルーヴ寄り)に聴き分けるのがおすすめです。比較することで彼の発想の変化が見えてきます。

  • コアなファン・コレクター
    「Time Machine」やライブ盤、シングルのB面・未発表曲を掘ると新たな発見が多いです。共演やG3ツアー(Steve Vai、Eric Johnson 等)関連のライブ音源も押さえましょう。

どのアルバムを“レコード”で聴くべきか(音楽体験の観点から)

レコードというフォーマットで聴く際は、アルバム全体の流れやアナログならではの音の温度感が活きる作品が特におすすめです。『Surfing with the Alien』『Flying in a Blue Dream』『The Extremist』は構成が明快でアルバム一枚を通しての満足度が高く、アナログで聴くと一層作品世界に没入できます。

まとめ:サトリアーニを楽しむためのポイント

  • テクニックを愛でるだけでなく、メロディと曲作りに注目すること。

  • アルバムごとのサウンドメイクやアレンジの違いを比較して聴くと、彼の進化が見える。

  • ライブ音源やコンピレーションを併せて聴くと、スタジオ録音とは異なる即興性やエネルギーを味わえる。

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参考文献