Masters At Work (MAW) の名盤とNuyorican Soul:おすすめレコードと聴き方ガイド
Masters At Work とは
Masters At Work(通称 MAW)は、Louie Vega と Kenny "Dope" Gonzalezによるプロダクション/DJデュオです。ハウスをベースに、ディスコ、ラテン、ジャズ、ソウルなどの要素を大胆に融合させたサウンドで、1990年代以降のダンスミュージックに多大な影響を与えてきました。リミックス仕事やクラブ向けの強力な12インチだけでなく、ミュージシャンを呼んでのフルバンド録音やプロジェクト(Nuyorican Soul)など、幅広いアプローチで名盤を残しています。
おすすめレコード一覧(解説付き)
Nuyorican Soul — Nuyorican Soul(Nuyorican Soul 名義のアルバム)
Masters At Workのもう一つの顔とも言えるプロジェクト、Nuyorican Soulのセルフタイトル・アルバムは彼らの音楽性の幅を最も端的に示す名盤です。ジャズ、ラテン、ソウルの名曲カバーや新作を、生演奏/大人数のゲストを招いて録音した作品群は、ダンスフロアだけでなくリスニングでも深い満足を与えます。ゲストには有名なジャズ/ラテン系ミュージシャンやソウル歌手が参加しており、アレンジや演奏の質の高さが際立ちます。
聴きどころ:オーケストレーションとリズムの豊かさ、ボーカルとの融合。DJが使う場合はディープハウス〜ソウルフルなセットの中盤以降に効くトラックが多いです。
Masters At Work — 代表的な12インチ・シングル群(I Can't Get No Sleep、To Be In Love 等)
MAWは数多くの12インチ・シングルでクラブシーンを席巻しました。特にボーカル曲ではソウルフルな歌唱を前面に出したダンス・トラックが多数あり、シングル盤に収められたオリジナルやさまざまなミックスはコレクター/DJ双方から高く評価されています。ボーカルものはヴォーカリストIndiaやJocelyn Brownなど実力派を迎えたものも多く、歌とグルーヴの黄金比が特徴です。
聴きどころ:ヴォーカルの歌い回し、MAWならではのパーカッションアレンジ、ダブ/インストルメンタル・ミックスの有用性。オリジナル12インチやプロモは音圧・ミックスが違うことがあるので聴き比べる価値があります。
MAWによるリミックス群(各アーティストの12インチ/編集盤)
Masters At Workはリミキサーとしての仕事も非常に多く、そのリミックスは「クラブで確実に効く」アレンジの代表例です。原曲の魅力を残しつつ、そこに豊かなパーカッション、ストリングス、ブレイクダウンを追加する手法で、リミックス版がオリジナルを凌ぐ評価を得ることも珍しくありません。探すと12インチオンリーのミックスや限定盤が見つかります。
聴きどころ:MAW独自のブレイクと再構築、ロング・ダンスフロア向けミックス。クラブDJはもちろん、リスナーもリリース間での表情の違いを楽しめます。
コンピレーション/編集盤(Best-of やレア・トラック集)
MAWの膨大なアウトプットを追うのが大変な場合、編集盤やベスト盤は入門に最適です。代表曲や有名リミックスを網羅し、時系列で彼らの音楽的変遷を追うことができます。中にはレアなミックスや未発表トラックを収録したものもあり、掘り出し物を見つけられることがあります。
聴きどころ:時代ごとのサウンドの違い、プロダクションの進化、ゲスト・ミュージシャンの顔ぶれ。
各レコードの楽しみ方と選び方のコツ
オリジナル盤 vs リイシュー
コレクター的価値を重視するならオリジナルプレスは魅力的ですが、近年は音質改善や追加トラックを含むリイシューも多く出ています。音としてクリアさを求めるならリイシューのマスターを確認するのも一手です。複数ミックスを聴き比べる
MAW作品はオリジナル、ダブ、インスト、ラジオエディット、ロングミックスなどバリエーションが豊富です。DJ用途ではダブやインストの使い勝手、リスニングではフルボーカルのアレンジ差を重視して選ぶと良いでしょう。コラボ/プロジェクト名に注目
「Nuyorican Soul」名義は生演奏主体のアプローチ、「MAW」名義はクラブ寄りのプロダクションといった具合に、同じ人物が関わっていてもプロジェクト名により趣向が変わります。購入前に名義とゲストをチェックしましょう。盤の状態とプレスの違いに注意
12インチシングルは特に盤による音質差が出やすいジャンルです。試聴が可能なら針飛び・ノイズの有無や低域の鳴り具合を確認してください(レコードの再生や保管のコツの説明自体は省きますが、盤の状態チェックは重要です)。
ディープダイブ:聴きどころの技術的ポイント(音楽的観点)
リズムのレイヤリング
MAWのトラックは複数のパーカッションや打楽器が層をなして動くことで、奥行きのあるグルーヴを生み出します。ハットやスネアの位置づけ、ラテン由来のパターンとハウスキックの合わせ方に注目すると新たな発見があります。ボーカルの扱い
ボーカルはメロディを担うだけでなく、楽曲のアクセントや空気感を左右します。MAWは時にボーカルを前面に、時に楽器と同じレイヤーとして配置することで多彩な表情を作ります。ダブ的手法とストリングス/ホーンの使い方
リミックスや特定のミックスにはダブ的な処理(エコーやフィルタリング、パートの抜き差し)が多用され、またストリングスやホーンの生録アレンジによりダンス音楽にオーガニックな深みを与えています。
買い物とコレクションの楽しみ方(ヒント)
目的を明確にする
DJ用途かホームリスニングか、コレクション目的かによって選ぶ盤は変わります。プレイ用途なら使いやすいミックスやコンディション重視、聴くためならリイシューの音質向上版もおすすめです。ジャケットやクレジットを読む
クレジットには参加ミュージシャンやミックス名、マスタリング情報などが記載されている場合があり、音楽的背景を理解する手がかりになります。特にNuyorican Soulのような大編成作品は参加者リストが宝の地図になります。リミックス元と併せて聴く
MAWのリミックスは原曲との比較でその手腕がよく分かります。オリジナルとMAWリミックス両方を揃えて比較再生するのも面白いです。
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