The Brand New Heavies(ザ・ブランド・ニュー・ヘヴィーズ)入門ガイド:生演奏グルーヴとソウルの魅力を解説

プロフィール

The Brand New Heavies(ザ・ブランド・ニュー・ヘヴィーズ)は、ロンドンを拠点に結成されたバンドで、ファンク、ソウル、ジャズの伝統をクラブ/ダンスの感覚で再構築したサウンドで知られます。コアメンバーは主にギター、ベース、ドラム/キーボードを担うインストゥルメンタリストたちで、曲ごとにソウルフルなボーカリストを迎える編成をとることが多く、1980年代後半から1990年代にかけてのアシッド・ジャズ/ネオソウルの潮流の中で人気を獲得しました。

主要メンバーとボーカル陣(概略)

  • バンドの核となるインストメンツ(ギター/ベース/ドラム/キーボード)によるグルーヴ重視の編成。
  • N’Dea Davenport をはじめ、曲によって異なるシンガーをフィーチャーすることが多く、ボーカリストの魅力が音楽の重要な要素になっています。
  • ライブやレコーディングでのコラボレーションが多く、時代や地域を超えてさまざまなアーティストと交わってきた点も特徴です。

音楽性と魅力の深掘り

The Brand New Heavies の魅力は大きく分けて「生演奏のグルーヴ」「ソウルフルな歌声」「洗練されたアレンジ」の三つに集約できます。

  • 生演奏ならではのグルーヴ:

    サンプルやシンセ主体ではなく、実際の楽器演奏によるリズムとベースラインが中心です。ベースとドラムのロックする感覚、ギターやオルガン系の有機的な繋がりが、単なる「懐古」ではなく現代のダンス/ソウル感覚とつながっています。

  • ボーカルの表現力:

    楽曲ごとに迎えるボーカリストの個性が楽曲の色合いを決めます。甘くエモーショナルなソウル、きびきびとしたファンク・フレーズ、時にはジャジーな歌唱まで、多彩な表現が作品ごとの魅力を生み出します。

  • シンプルだが緻密なアレンジ:

    楽曲はダンスフロアにも合う構成ながら、ホーンやコーラス、背景の鍵盤類などで豊かな音像を作り出します。ループに頼らず演奏で構築されるため、ライブでの変化や即興が映えます。

  • ジャンル横断的な親和性:

    ファンク、ソウル、ジャズ、ハウス・ダンスの要素が混ざり、リスナー層はクラブの常連からR&B/ソウル好きまで幅広いのが特徴です。また、ヒップホップとのコラボやリミックスも多く、シーン間の橋渡し役を果たしてきました。

代表曲・名盤(入門ガイド)

ここでは初めて聴く人におすすめの作品と、各作品の聴きどころを紹介します。

  • 代表曲(入門トラック)
    • Dream Come True — バンドの代表的なグルーヴとソウルフルな歌唱がわかる一曲。
    • Never Stop — ダンサブルでキャッチーなファンク・ナンバー。
    • Stay This Way — ポップ性とソウルのバランスが優れた楽曲。
    • You Are the Universe / Sometimes — メロウかつ祝祭的なアレンジが特徴。
  • アルバム的おすすめ
    • 初期の作品群 — バンドの基盤となるファンク/ソウル志向がダイレクトに出ています。生演奏の熱量とクラブでの支持を獲得した背景が感じられます。
    • 中期のアルバム(バンドとしての完成期)— ボーカル陣とバンドの相互作用が強まり、洗練された楽曲群が並びます。ポップ・ソウルとしての魅力が最大化されている時期です。
    • コラボレーション作品 — ヒップホップや他ジャンルのアーティストとの融合を図った試みがあり、ジャンルの壁を越えた表現に触れられます。

ライブでの魅力

The Brand New Heavies のライブは、アルバム音源の完成度を土台に、演奏者の即興性や伸びやかなボーカル表現が加わる場です。比較的長めの演奏でリズムをじっくり聴かせると同時に、ダンサブルなパートで会場と一体になる瞬間が多く、スタジオ録音とは異なる“生の温度”が魅力になります。

なぜ今も聴かれるのか:普遍性と現代性

  • 「生の演奏」が持つ時間的な深みはデジタル時代でも色あせない魅力を持つ。
  • 楽曲のメロディとグルーヴが同時に機能するため、リスニングとダンスの両方に耐える。
  • ソウル/ファンクの原点に忠実でありながら、時代のサウンドとも対話してきた点が世代を超えた支持を生む。

聴き方のコツとおすすめの楽しみ方

  • 初めてなら代表トラックを中心にプレイリストを作り、ボーカルとリズムの関係性に注目して聴く。
  • ライブ音源や長尺のバージョンを聴くと、演奏者同士の会話(インタープレイ)がよくわかる。
  • リミックスやヒップホップ的なコラボレーションもチェックすると、別角度の魅力が発見できる。

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参考文献