Gouryellaのレコード・コレクション完全ガイド:初期プレスからホワイトラベル、プロモ盤まで—90年代末トランスの黄金期を彩る12インチ厳選解説
はじめに — Gouryellaというプロジェクトの魅力
Gouryellaはオランダのトランス・プロジェクトで、1999年にTiesto(当時は"Tiësto")とFerry Corstenによって立ち上げられました。甘美で荘厳、かつエモーショナルなメロディーを核にしたサウンドは、90年代末から2000年代初頭のトランスを象徴するものとなり、クラブだけでなくリスニング用途でも高い評価を得ています。2015年にFerry Corstenが単独でプロジェクト名を復活させたことも話題になりました。
レコード(フィジカル)を集める価値 — なぜGouryellaのレコードをおすすめするか
Gouryellaのレコードは、楽曲自体の歴史的価値に加えて、当時の12インチ・フォーマット(オリジナル・ミックス/リミックスを含む)がDJ文化と連動しているためコレクション性が高いです。クラブで鳴らした際の周波数レンジやアレンジの展開は、オリジナル盤や当時のプレスで聴くとより「当時の空気感」が伝わってきます。さらに、限定プロモやホワイトラベル、初回プレスのジャケット違いなど、ヴィニール収集の楽しみが大きいのも魅力です。
おすすめレコード(厳選)
- Gouryella — "Gouryella"(Original 12" / Original Mix)
プロジェクトの旗艦曲。高揚感のあるメロディーとドラマティックな展開は今聴いても色褪せません。オリジナル12インチは入手難度が上がっており、初期プレスやプロモはコレクターズアイテム。DJプレイでも定番となるイントロの作りとエモーションの盛り上げ方を学ぶには最良の一枚です。
- Gouryella — "Walhalla"(12")
荘厳さとエネルギーを兼ね備えたナンバーで、メロディーの美しさだけでなくリズムの厚みが特徴。クラブ寄りのフロアカットで使いやすく、当時のリスナー/DJに強い印象を残しました。オリジナル・プレスはサウンドのパンチ感が良好なので、フィジカルで聴く価値が高いです。
- Gouryella — "Tenshi"(または"Venera / Tenshi"表記の12"が存在する場合あり)
「天使」を意味するタイトルにふさわしい高揚感のある楽曲。トランスらしい展開美とシンセ・パッドの広がりが魅力で、アルバムやコンピに収録されることが少ないため、シングル盤やプロモで集める価値があります。
- Gouryella — "Anahera"(2015)
Ferry CorstenによるGouryellaの復活作。現代のプロダクション感を取り入れつつ、往年のメロディックな魂をしっかり継承しています。デジタル中心のリリースが多いものの、限定の12インチやプロモ盤が出回っている場合があるので、コレクションとして注目に値します。
- プロモ/ホワイトラベル/初回プレス
上記曲の初回プレスやプロモ(白ラベル)には市場価値が付きやすく、ジャケットの表記やプレスの刻印(run-out)でオリジナル確認ができることが多いです。音質やレア度の点でおすすめです。
各レコードの聴きどころ(曲別の解説)
- "Gouryella"
イントロの浮遊感→ビルドアップ→ドラマティックなドロップの流れが見事。メロディーが中心に据えられており、シンセのレイヤー感とパッドの広がりを注目して聴くと当時の名曲たる理由がわかります。
- "Walhalla"
よりダイナミックでリズム寄りの構成。ローエンドの押し出しやスネアの抜け、ブレーク後のメロディーの再帰がフロア対応の強さを示しています。
- "Tenshi"
美麗なパッドと甘いリードが主体。空間系エフェクトとリバーブの使い方が印象的で、メロディーの余韻を味わうのに適しています。
- "Anahera"
現代的なミックス感と、Gouryellaらしいスケール感が融合。より明瞭な高域とタイトなキックで、現代のサウンドシステムにもマッチします。
購入・コレクションの実用アドバイス
- ディスコグラフィ参照:Discogsなどでリリース画像やカタログ情報(プレス年・ラベル表記)を確認して、オリジナルか再発かを見極めましょう。
- プロモ/白ラベル:プロモは枚数が限られるため希少価値が出やすいです。写真やrun-out刻印の有無を照合してください。
- 価格の見極め:市場価格は状態(Mint / Near Mint)で大きく変動します。欲しい盤の相場を複数サイトでチェックしましょう。
- 試聴:可能なら試聴で音のバランス(特に中低域の抜けや高域の伸び)を確認すると満足度が高くなります。
Gouryellaを軸に広げる音盤選び
Gouryellaを入り口に、同時代(late-90s〜early-00s)のオランダ/UKトランスの12インチを集めると、サウンドの変遷やリミックス文化の興味深い側面が見えてきます。TiestoやFerry Corstenそれぞれの別名義作品や、当時のコンピレーション(In Search of Sunrise等)も合わせて聴くと、曲間での繋ぎ方やミックス感の違いが学べます。
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