Timo Maas のレコード完全ガイド—おすすめアナログ盤と選び方・聴きどころ・コレクション術
エバープレイ編集部イントロダクション
Timo Maas（ティモ・マース）はドイツ出身のDJ／プロデューサーで、1990年代後半から2000年代にかけてのクラブ・シーンで強い存在感を放ちました。エレクトロニック／ブレイクビーツ／プログレッシブ系のクロスオーバーなアプローチで知られ、リミックスワークも多数手掛けています。本コラムでは「レコード（アナログ）」収集・再生を前提に、Timo Maas の“おすすめレコード”をピックアップし、それぞれの魅力、盤としての選び方、聴きどころ・利用シーンを深掘りして解説します。
Timo Maas の音楽的特徴（レコード選びに役立つポイント）
サウンドの幅広さ：ブレイクビーツ寄りのグルーヴからダンスフロア向けのハウス／テック系まで振れ幅が大きく、盤種（12インチシングル／アルバム）で聴く体験が変わります。
リミックス文化の中心人物：代表的リミックスはクラブでの定番となりやすく、オリジナル盤の12インチはコレクター価値が高い場合があります。
プロダクションの作り込み：低域の処理やスナップ感、フェーズ感の演出が巧みで、良好なカッティング／プレス状態のアナログで聴くと制作の細部がハッキリ分かります。
おすすめレコード（必携〜注目盤）
Azzido Da Bass – “Dooms Night” (Timo Maas Remix)
なによりもまず挙げたいのがこのリミックス。オリジナルを大胆に再構築し、重いローエンドと印象的なドラム・ブレイクでクラブ／ラジオ両方で大ヒットしました。DJ目線ではイントロ〜ビルドの使い勝手が良く、刺激的なフロアの“ブレイク”を作りやすい一枚です。
盤の選び方：オリジナル12インチ（プロモ含む）が音圧・編集ともに良好。再発やコンピ収録だとマスタリングが異なる場合があるため、オリジナルを狙うと良いでしょう。
聴きどころ：中盤のリズム転換とローエンドの抜け方。クラブセットのアクセントに最適です。
Timo Maas – “To Get Down” (シングル/12インチ)
Timo Maas 名義の代表的なフロアチューン。ファンク／ブレイクの要素を取り入れつつ、エッジの効いたリズムが特徴的。ダンスフロアでの即効性が高く、DJ用レコードとしても重宝されます。
盤の選び方：12インチのクラブミックスやエクステンデッド・バージョンを狙うと、DJでの繋ぎやすさが高まります。プロモはイントロの処理が長めでミックスに便利なことが多いです。
聴きどころ：リード・リズムとホーン／リフの扱い、ブレイク直前のテンションの作り方。
Timo Maas – アルバム「Loud」(LP)
（アルバム単位で彼の音楽性を俯瞰したい方に）複数のシングルやコラボ曲を通して、プロデュースの人となりがわかる作品。アルバムLPは曲間の流れやミックス感、アルバム用のマスタリングを楽しめます。
盤の選び方：オリジナル・プレスのLPはマスタリングがオリジナル仕様で出ていることが多く、音像が自然。再プレスやリマスター盤は音色や音圧が異なるので好みに合わせて選びましょう。
聴きどころ：アルバム構成でのダイナミクス、ゲスト・ボーカルやコラボ曲の配置、トラック同士の音質差。
Timo Maas リミックス集（12インチ単曲／EP）
彼は多くのアーティストのリミックスを手掛けています。特定のアーティストの12インチ（Timo Maas Remix収録）を集めることで、リミックス技法のバリエーションやクラブでの使い勝手を比較できます。
盤の選び方：リミックスがA面に入っているプロモ／オリジナル盤を優先。盤によっては別ミックスやエクスクルーシブ・リミックスが収録されるため、収録内容を確認してから購入を。
聴きどころ：原曲の骨組みをどう変形させているか、低域の処理、エフェクトの使い方。
DJキット／ブレイクビーツ寄りの編集盤（Timo Maas 関連のDJツール盤）
短いドラムブレイクやドライブ感のあるループを収めたEPやツール盤も存在します。DJ用途での汎用性が高く、ブレンドやライブ・パフォーマンスに便利です。
盤の選び方：インスト／アカペラ収録の盤はミックスで強い武器になります。目録（トラックリスト）を事前に確認しましょう。
聴きどころ：パーカッションの分離、短尺ループの使いやすさ。
レコード選びの実践的アドバイス（Timo Maas を楽しむ/集める）
オリジナル盤 vs 再発：オリジナル盤はマスタリング/カッティングの違いで「その時代の音」が楽しめます。一方で再発は状態が良い場合が多く、経年劣化を避けたい収集家向け。
プロモ盤（Promo）を狙う理由：イントロが長めに編集されていたり、別ミックスやDJ向けのエディットが収録されることがあり、現場での使い勝手が良いです。
盤の状態（VG+/M 等）は重要：Timo Maasの低域は細かく、ノイズやスクラッチが目立ちやすいので良好なコンディションを優先してください。
マトリクス/カタログ番号の確認：同タイトルでもカッティング違いや地域プレス（UK/US/EU/JPN）で音が変わるため、購入前に確認して比較すると失敗が減ります。
購入チャネル：ディスコグス（Discogs）や専門店の詳細ページでプレス情報をチェック。試聴（YouTube等）でヴァイナルに近い音を確認してから購入するのが安全です。
再生／利用のヒント（クラブ／ホームリスニングの両面で）
クラブDJ用途：イントロ／アウトロが長めで使いやすい12インチのクラブミックスやプロモを中心に。ベース感を活かすためにスピーカーの低域調整・サブウーファーの位相にも注意。
ホームリスニング：アルバムLPでアルバム構成を楽しむ。ヘッドフォンでも低域の輪郭が出やすいカッティングの盤を選ぶと良い。
リミックス比較：同じ曲の複数のリミックス／エディットを並べて聴くと、Timo Maas のリミックス哲学（原曲のどこを生かすか、どこを捨てるか）が分かりやすくなります。
コレクションの楽しみ方と価値観
レコード収集は「音質」「編集・ミックスの独自性」「ジャケットやプロモの希少性」など、複数の価値指標で楽しめます。Timo Maas の場合はリミックスの巧さやクラブでの“効き”を重視した選び方が特に面白いでしょう。コレクションを深める際は、自分が実際にプレイしたい・聴きたい用途を軸に盤種（12inch/LP/proto）を決めると満足度が高くなります。
エバープレイの中古レコード通販ショップ
エバープレイでは中古レコードのオンライン販売を行っております。
是非一度ご覧ください。
また、レコードの宅配買取も行っております。
ダンボールにレコードを詰めて宅配業者を待つだけで簡単にレコードが売れちゃいます。
是非ご利用ください。
https://everplay.jp/delivery
（ここにエバープレイの簡単な紹介文を入れてください。必要であれば運営やサービス内容、取り扱いレコードの特徴などを説明します。）
参考文献
投稿者プロフィール
