Flamin' Groovies のレコード徹底ガイド:初心者からコレクターまで楽しむおすすめアルバムと聴き方
イントロダクション — Flamin' Groovies をレコードで聴く愉しみ
Flamin' Groovies は1960年代後半にサンフランシスコで結成されたロック・バンドで、ガレージ、ロックンロール、ソウル、そして1970年代中盤以降のパワー・ポップ要素を融合させた独特の音楽性で知られます。レコードで聴くと、時代背景や演奏の生々しさ、プロダクションの温度感がより直感的に伝わってきます。本稿では、入門者からコレクターまで楽しめる「おすすめレコード」を中心に、各作品の魅力、聴きどころ、購入時に押さえておきたいポイント(版やリイシューの傾向など)を深掘りして解説します。
選び方の視点
- 時代区分で聴く:初期のロックンロール/ガレージ期(1969〜1972)と、70年代中盤に入ったパワー・ポップ志向の〈Dave Edmunds期〉(1976〜)で印象が大きく変わります。どちらの顔が好みかで選ぶとよいでしょう。
- オリジナル盤 vs リイシュー:コレクター価値を重視するならオリジナル盤。補助的にリマスターやボーナス曲つきの再発盤を使うと全貌を把握しやすいです。
- 代表曲を基準にする:まずは「Shake Some Action」や「Teenage Head」といった代表曲を収録した盤から入るのがオススメです。
おすすめレコード 1 — Supersnazz(1969)
バンドのデビュー作にあたり、60年代末期の荒々しいガレージ感とR&B的な素養が色濃く出た作品です。勢い重視の演奏、ローファイに近い録音が魅力で、初期Flamin' Grooviesの「生臭さ」を味わいたい人にぴったり。
- 聴きどころ:原曲カバーとオリジナルの混在。荒削りだがエネルギーに満ちた演奏。
- 購入のヒント:初期プレスはコレクターアイテム。再発やコンピ収録で音源を入手しやすいため、まずは再発でサウンドを確認してからオリジナル盤を探すとよいでしょう。
おすすめレコード 2 — Teenage Head(1971)
Roy Loney(初期ボーカル)在籍期の代表作のひとつ。よりロックンロール/ブルース寄りの楽曲群が並び、ステージ感や生の熱量が前面に出ています。後年のパンク/ストレート・ロック好きにも刺さる一枚です。
- 聴きどころ:タイトル曲を含めた攻撃的で直球のロックナンバー。楽曲の芯にある古き良きロックンロール志向。
- 購入のヒント:アルバムごとの流れを楽しむならオリジナルLP、追加曲や別テイクを含む拡張版が欲しければリイシューやCD再発を検討しましょう。
おすすめレコード 3 — Shake Some Action(1976)
Flamin' Groovies が世界的に評価を確立した名盤。Dave Edmunds のプロデュースを受け、60年代のポップ/ブリティッシュ・インヴェイジョンへの愛を洗練された形で表現したパワー・ポップの金字塔です。タイトル曲「Shake Some Action」はバンドの代名詞になりました。
- 聴きどころ:メロディの鮮度、ギター・アレンジのセンス、ポップとロックのバランス感。シングル級の名曲が並び、飽きずに何度でも聴ける構成。
- 購入のヒント:このアルバムはコアな人気が高く、オリジナルの初期プレスは評価が高い一方、近年はリマスターやボーナス・トラックを含む再発盤も多数出回っています。音質やボーナス曲の有無を確認して選ぶと良いでしょう。
おすすめレコード 4 — Now(1978)
(※表題はアルバムの通称や年によるものがありますが)1970年代後半の成熟したパワー・ポップ/ロックを示す作品群の代表例として聴く価値があります。メロディ重視の楽曲群は、同時代のパンク/ニュー・ウェイヴとは一線を画しつつも影響力があります。
- 聴きどころ:ポップス志向のメロディと60sリバイバル的アレンジ。バンドの作風が洗練されている時期。
- 購入のヒント:この時期のアルバムは複数のリイシューがあり、ボーナストラックや別テイクが含まれるケースが多いので、コレクションの目的に合わせて盤を選択してください。
おすすめレコード 5 — Rock Juice(1993)/復活期の作品
長いキャリアの中で後年に発表された作品群も、バンドのエッセンスが新しい形で現れています。90年代以降の音作りやバンドの成熟を知るうえで重要な一枚です。好みが分かれるところではありますが、フレームワークとして聴いておくと全体像がつかめます。
- 聴きどころ:成熟した演奏とアレンジ。過去作品との比較でバンドの変遷が明確になります。
- 購入のヒント:CDやデジタルで入手しやすいことが多く、過去の名盤と合わせて聴くことで彼らの音楽的変遷を追えます。
聴く順番(初心者向け/深堀向け)
- 初心者:Shake Some Action → Teenage Head → Supersnazz
- 深堀:Supersnazz(初期の荒々しさ)→ Teenage Head(ロックンロールの極致)→ Shake Some Action(パワー・ポップの完成形)→ Rock Juice(復活期)
代表曲とその特長(短評)
- Shake Some Action — 透き通るメロディとキャッチーなギター・フック。パワー・ポップの名曲として広く知られる。
- Teenage Head — ロックンロールの直球勝負。粗さと熱量が同居する名演。
- (その他)アルバムごとに隠れた名曲も多数。アルバム通して聴くことでバンドの多面性が見えてきます。
コレクター/購入時の実用的ポイント(盤自体のメンテナンス以外)
- オリジナル・プレスの価値:初期のLPは市場で高値になることがあるため、ジャケットの状態やスタンプ、レーベル表記などを確認するとよいです(詳細は販売元の説明や写真で確認)。
- 再発の利点:リマスター音源やボーナストラック収録の再発は、楽曲を網羅的に聴きたい場合に便利です。どの再発にどのボーナスが入っているかはリリース情報をチェックしてください。
- 国内流通と輸入盤:国内流通盤は入手が比較的容易ですが、輸入オリジナル盤には独自の魅力があることが多いので、目的に応じて探すと良いでしょう。
音楽史的な位置づけと影響
Flamin' Groovies はガレージ〜ロックンロールの流れを汲みつつ、70年代のパワー・ポップを代表する存在になりました。パンクやインディー・ポップの先行例として評価されることも多く、後の世代のバンドに与えた影響は大きいです。特に「Shake Some Action」周辺の音楽は、メロディとギター・アレンジの好例として今日でも参照されます。
まとめ — どのレコードから入るべきか
まずは「Shake Some Action」を入口にして、初期の荒々しさを味わいたければ「Supersnazz」や「Teenage Head」へ進むのが自然な流れです。音質やレア度、ボーナス曲の有無などを考えてオリジナル盤とリイシューを使い分けると、Flamin' Groovies の全体像が効率よく把握できます。
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