Johnny Burnetteのロカビリー史と聴きどころ:時代別おすすめレコード完全ガイド
Johnny Burnette — 短く要点まとめ
Johnny Burnette(1934–1964)は、ロックンロール/ロカビリーを代表する存在の一人で、兄弟のDorsey BurnetteとギタリストPaul Burlisonで結成したThe Rock and Roll Trioで1950年代半ばに衝撃的な演奏を残しました。その後ソロに転じ、1960年前後には「You're Sixteen」「Dreamin'」などのポップ寄りのヒットを放ち、幅広い層に知られることになります。短いキャリアながらロカビリーの激しさとポップ・センスの両面を併せ持つ稀有なアーティストです。
おすすめレコード(時代別に深掘り)
The Rock and Roll Trio(1956 〜 初期シングル集)
おすすめポイント:Burnetteの原点であるトリオ時代の音源群。荒々しくスリリングな演奏はロカビリーの原型を示します。代表曲「Train Kept A-Rollin'」「Tear It Up」「Rock Billy Boogie」など、後年のロック(UKロックやパンク)に大きな影響を与えた演奏が聴けます。
入手の目安:オリジナルのコーラル(Coral)7インチ・シングルはコレクターズアイテムですが、コンピレーションや再発LP/CD(例:Complete Coral recordingsや各社編集のロカビリー・コンピ)で名演をまとまって聴けます。
1960年前後のソロ・シングル集(「You're Sixteen」「Dreamin'」等)
おすすめポイント:プロデューサーSnuff Garrettらとの仕事で、よりポップで洗練されたアレンジになった時期です。「You're Sixteen」はメロディの魅力が光り、後のカバー(Ringo Starrなど)でも有名。ロカビリー直系の荒々しさとは別の、ポップ・ロックとしての魅力が詰まっています。
入手の目安:当時のシングル盤(Libertyなど)や、ヒット集・ベスト盤に収録されていることが多いです。単曲で聴きたいならベスト盤が手軽。
ベスト/コンピレーション盤(入門向け)
おすすめポイント:初期トリオとソロ期の代表曲をバランスよく収録した編集盤は、Johnny Burnetteの全体像を掴むのに最適です。編集者の選曲によっては未発表テイクやライブ音源を含むものもあり、時代の流れを一度に追えます。
入手の目安:「Best of」「Greatest Hits」「The Very Best of Johnny Burnette」などのタイトルで流通しています。配信サービスにもまとまったプレイリストがあることが多いです。
詳しいコレクター向けボックスセット(例:Bear Familyなどの完全収録系)
おすすめポイント:レアなセッション、別テイク、未発表曲、詳細なライナーノーツまで含むボックスはコアなファン向け。Burnetteの作曲やセッションワーク、バンドメンバーとの関係性など、学術的な側面も含めて深堀できます。
入手の目安:Bear Familyや他のレーベルによる完全盤/ボックスシリーズを探すと良いです。価格は高めですが内容は濃厚です。
作品ごとの聴きどころ(曲を中心に解説)
Train Kept A-Rollin' — 初期ロカビリーの名演。轟音ギターと疾走感あるリズムが特徴。後のバンドにカバーされ続けた名曲。
Tear It Up / Honey Hush — 力強いボーカルと荒々しいギターの応酬。ロックの粗野な魅力が凝縮されています。
You're Sixteen / Dreamin' — メロディが際立つポップ期の代表曲。プロダクションの変化でポップスとしての完成度が高まっており、より広い層へ訴えかける魅力があります。
選び方・購入ガイド(どの盤を選ぶか)
ロカビリーの荒々しさを重視するなら:1956年前後のトリオ音源を収録したオリジナル・シングルや、それを忠実に収めた初期編集盤を。音のエッジや勢いを重視するならアナログの初期プレスに価値があります。
ヒット曲中心で聴きたいなら:1960年頃のソロ・ヒットを集めたベスト盤やシングル集を。ラジオヒットとしてのポップ性を楽しめます。
徹底的に研究したいコレクターは:Bear Familyなどの完全収録系ボックスを。セッション別の並びや詳細な解説で、録音史的な観点からも楽しめます。
音楽的影響と現在への位置づけ
Johnny BurnetteとThe Rock and Roll Trioの音は、当時のアメリカン・ルーツ音楽とR&Bが混じり合ったもので、英国のロック・シーンや後のロカ・リバイバル(例:70年代〜80年代のロカビリー再評価)に大きな影響を与えました。ソロ期のポップな側面は、1960年代初頭のブリッジ的存在でもあり、短命ながら多面的な評価を受けています。
このアーティストのレコードを楽しむための心構え
時代ごとの録音スタイルの違い(粗い1950年代のスタジオ音源と、より洗練された1960年代のポップ・プロダクション)を味わいながら聴くと、変化の面白さがわかります。
オリジナル盤のノイズや音質は当時の技術の特徴でもあるため、音の“荒さ”も一つの魅力として捉えると楽しめます。
代表曲だけでなく、アルバムやコンピのB面や未発表テイクにも名演が埋まっていることがあるので、深掘りする価値があります。
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参考文献
- Johnny Burnette — Wikipedia
- Johnny Burnette — AllMusic
- Rockabilly Hall of Fame: Johnny Burnette
- Johnny Burnette — Discogs(ディスコグラフィ)
- Bear Family Records(コレクター向け完全盤を多数リリース)


