Soundcore Liberty Air 2レビュー:音質・機能・使い勝手を徹底解説
概要
Soundcore Liberty Air 2(以下、Liberty Air 2)は、Ankerのオーディオブランド「Soundcore」が展開する完全ワイヤレスイヤホンの中でもコストパフォーマンスに優れるモデルとして広く知られています。本稿では、製品の設計思想、音質傾向、機能面、実使用でのクセや注意点、そして購入を検討する人へのアドバイスまでを深掘りして解説します。メーカー公称値や公表されている仕様に基づきつつ、使用感や比較目線も交えて紹介します。
デザインとフィット感
Liberty Air 2は、シンプルでやや丸みを帯びたトゥルーワイヤレスのインイヤー・ハウジングを採用しています。筐体は光沢のある仕上げで、高級感を出しつつも主張しすぎないデザインです。イヤーピースは複数サイズが同梱され、ユーザーが自分の耳に合わせて選べます。フィット感は一般的なカナル型に近く、正しいサイズのイヤーチップを使えば日常的な運動や通勤でも外れにくい安定感を得られることが多いです。
ただし、耳の形には個人差が大きいため、長時間装着した際の快適性や遮音性は人によって変わります。装着時に「低域がぼやける」「高域が刺さる」と感じたら、別サイズのイヤーピースやフォームタイプを試す価値があります。
音質とチューニング
Liberty Air 2の音質は、出力レンジが広くロックやポップスを楽しむ際の満足度が高いのが特徴です。低域は比較的量感があり、ドラムやベースが前に出てくる傾向がありますが、過剰にブーストされたわけではなく、テンポのある楽曲でのノリは良好です。中域はボーカルの存在感を重視したチューニングで、ボーカルがはっきりと聴こえるため歌ものに適しています。高域は情報量が適度に確保されており、ギターのキラキラ感やシンバルの抜けも自然です。
Soundcore専用アプリ(Soundcoreアプリ)を使うと、イコライザーで細かい調整が可能です。さらに「HearID」などのパーソナライズドEQ機能を搭載しているため、自分の聴覚特性に合わせて最適化を図ることができます。アプリでのプリセットも豊富なので、ジャンルや好みに合わせた素早い切り替えが可能です。
コーデックと接続性
Liberty Air 2はBluetooth接続を採用しており、主要なスマートフォンとスムーズにペアリングできます。対応コーデックはSBCとAACをサポートするのが一般的で、高音質コーデック(aptX/LDACなど)は搭載していないモデルが多いため、Android端末でより高いビットレートを求めるユーザーはその点を留意してください。接続の安定性はBluetooth 5.0相当の仕様により日常利用で問題になることは少ないですが、環境によってはわずかな途切れや遅延を感じることがあります。
マイクと通話品質
通話用のマイクは風切り音低減やノイズリダクションを組み合わせた実装がされており、屋内や比較的静かな屋外での通話はクリアに聞こえることが多いです。ただし、強風や車の走行音が激しい環境では外音が入りやすく、通話相手にやや聞き取り辛さが出るケースもあります。ビジネスでの常時使用や屋外での頻繁な通話がある場合は、専用のマイク性能評価を確認することをおすすめします。
バッテリー持ちと充電
メーカー公称値ではイヤホン単体の再生時間やケース併用時の総再生時間が明示されています(モデルやファームウェアで変動するため最新の公式情報を参照してください)。多くのユーザー報告では、1回のフル充電で数時間の連続再生が可能で、ケースによる複数回のフル充電で外出中の長時間利用にも対応できます。また、USB-Cポートでの有線充電に対応しており、短時間の充電で数時間使える急速充電機能(短時間充電で数時間の再生が可能)を備える場合があるため、日常での利便性は高いです。
ノイズキャンセリング(ANC)と外音取り込み
Liberty Air 2の基本モデルはアクティブノイズキャンセリング(ANC)を搭載していないことが多く、パッシブでの遮音に頼る設計です。周囲の雑音を積極的に打ち消すANCを必要とする方は、Liberty Air 2 Proなどの上位モデルや別ブランドのANC搭載モデルを検討してください。一方、外音取り込み(トランスペアレンシー)機能がある場合は、歩行や会話の際にイヤホンを外さずに外音を取り入れられますが、搭載の有無は製品バリエーションで異なります。
操作性とアプリ連携
タッチコントロールや物理ボタンでの操作が用意され、再生/一時停止、曲送り/曲戻し、通話応答、音声アシスタント起動などをイヤホン側で操作できます。Soundcoreアプリを使えばイコライザー設定、タッチ操作のカスタマイズ、ファームウェア更新などが行え、継続的な機能改善や不具合修正が提供される点も安心材料です。リモート音量操作やマルチポイント接続の可否はモデルやファームウェアに依存するため、購入前に仕様を確認してください。
耐久性と取り扱い上の注意
筐体は携帯性を優先したサイズで、ケースに収納することで物理的な保護が得られます。防水性能(IP等級)はモデルによって異なるため、運動中の汗や小雨への耐性がどの程度かは事前に確認することが重要です。充電端子周りやシール部分に汚れがたまると接触不良の原因になるため、定期的に柔らかい布で清掃する習慣をつけると長持ちします。
競合製品との比較
同価格帯の競合製品と比べると、Liberty Air 2は「音のバランスの良さ」「アプリでの細かなチューニングが可能」という強みがあります。一方で、ANC非搭載や高コーデック非対応など、ハイエンド機能を重視するユーザーには物足りない面もあります。音楽をメインに楽しみつつコストパフォーマンスを重視する人には非常に魅力的な選択肢です。
こんな人におすすめ・おすすめできない人
- おすすめ:音楽鑑賞を重視するが予算を抑えたい人、アプリで音作りを細かくいじりたい人、毎日使う実用性を重視する人。
- おすすめできない:通勤・通学で高精度なANCを必要とする人、最先端の高ビットレートコーデックを重視するオーディオマニア。
使い方のコツ
- イヤーチップを複数サイズ試して最適なフィットを見つける。密閉度が音質に大きく影響する。
- SoundcoreアプリのHearIDやイコライザーで、自分の好みに合わせてチューニングする。
- 通話品質が重要な場面では、屋内など静かな場所での利用を心がける。
- 長期間使う場合は、ケースと端子の定期的な清掃を行う。
まとめ
Soundcore Liberty Air 2は、音質と使い勝手のバランスが良く、価格帯を考えるとコストパフォーマンスに優れた完全ワイヤレスイヤホンです。絶対的な高級機能(ハイブリッドANCやハイレゾ向けコーデックなど)を求める人には向かないものの、日常の音楽再生や動画視聴、軽い運動用途には十分に応える性能を持っています。購入前には最新の公式仕様やソフトウェア更新情報を確認し、自分の使用シーンに合っているかを判断してください。
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参考文献
- Soundcore 公式製品ページ(Liberty Air 2)
- RTINGS レビュー - Soundcore Liberty Air 2
- What Hi-Fi? レビュー - Anker Soundcore Liberty Air 2
- TechRadar レビュー - Soundcore Liberty Air 2


