デヴィッド・ボウイ ─ 革新が刻むレコードの軌跡とコレクターズワールド

デヴィッド・ボウイ(本名:デヴィッド・ロバート・ジョーンズ)は1947年1月8日にロンドン南部ブリクストンで生まれ、13歳でサックスを習い始め、The Kon-RadsやThe Lower Thirdなどを経て1966年に「David Bowie」としてレコードデビューを果たしました。
1969年7月11日に発表されたシングル「Space Oddity」で世界的な注目を集め、その後も『Ziggy Stardust』や『Young Americans』『Let’s Dance』などジャンルを越えた多彩な作品を次々と発表しました。
1988年にはロックバンドTin Machineを結成して実験的な活動にも取り組み、晩年には2013年の『The Next Day』、遺作となった2016年の『Blackstar』をリリースした後、同年1月10日に逝去しました。
コレクターズ市場では1969年初版の「Space Oddity」7インチ・ピクチャースリーヴ盤やギリシャ盤“Pure Copy”が高額取引されるなど、希少盤としての価値も高く評価されています。
2013年から開催されたV&Aの巡回展「David Bowie Is」や、2022年にWarner Chappell Musicが約2.5億USDで楽曲出版権を取得したニュースにも示されるように、その遺産はいまなお世界中で再評価されています。
生い立ちとレコードデビュー
デヴィッド・ロバート・ジョーンズは1947年1月8日にブリクストンで誕生し、幼少期からジャズに親しんで13歳でサックスを習得。The Kon-Rads、The King Bees、The Mannish Boys、The Lower Thirdなど複数のバンドで演奏経験を重ねた後、1966年にEP『Liza Jane』で「David Bowie」としてデビュー。
1969年7月11日にリリースされたシングル「Space Oddity」は架空の宇宙飛行士メジャー・トムをテーマにした楽曲で、英国チャート上位にランクインし、BBC『Top of the Pops』への出演を経て国際的ヒットとなりました。
グラム・ロックの金字塔『The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars』
1972年6月16日に発表された5作目のスタジオ・アルバムは、架空のロックスターZiggy Stardustを主人公とするコンセプト・アルバム。
ビジュアルと音楽を融合させたロック・オペラ的構成で、英国アルバムチャート上位を記録し、後のグラム・ロックやパンクに多大な影響を与えました。
商業的成功と音楽的多様化
1975年の『Young Americans』ではソウル/プラスティック・ソウル路線を開拓し、シングル「Fame」が自身初の全米シングルチャート1位を獲得。
1983年の『Let’s Dance』はジョン・ランドーをプロデューサーに迎えて制作され、アルバム・シングル共に米英両国で1位を獲得する大ヒットとなり、商業的に最大の成功を収めました。
1990年代〜晩年の実験と回帰
1988年にTin Machineを結成し、ハードロック/実験的サウンドへ挑戦。1993年にソロに復帰後、2003年の『Reality』を経て、2013年に約10年ぶりのソロアルバム『The Next Day』をリリース。
2016年1月8日にリリースされた最終作『Blackstar』は、その2日後の1月10日にボウイが逝去した直後に大きな話題を呼びました。
コレクターズアイテムとしての価値
- 「Space Oddity」1969年初版UKピクチャースリーヴ盤:Record Collector誌の「最も高価なレコードトップ10」にランクインし、取引価格は£3,000前後。
- ギリシャ盤“Pure Copy”シングル:1枚あたり7,000USD超で取引されることもある超希少盤。
- セルフタイトル・アルバム(後の『Space Oddity』)初版米国盤:Discogsで6,800USD超の落札記録あり。
- 限定金ディスク盤:配布数50枚のみのプロモ用ゴールドディスク仕様は、状態次第で10,000USD以上の価値を誇ります。
文化的レガシーと展覧会
2013年から世界巡回したV&Aの企画展「David Bowie Is」では、衣装、写真、アートワーク、レコード・ジャケットなど80,000点超の資料が展示され、彼の音楽とビジュアルアートの融合を総覧。2022年にはWarner Chappell Musicが約2.5億USDで出版権を取得し、その資産価値と楽曲管理にかける評価の高さが改めて注目されました。
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