【保存版】チャールス・マクファーソンの名盤10選｜レコードで味わうジャズサックスの真髄とコレクション指南
エバープレイ編集部チャールス・マクファーソンとは？
チャールス・マクファーソン（Charles McPherson）は、アメリカのジャズサクソフォーン奏者として知られ、特にビバップやハードバップのジャンルで高い評価を受けています。1950年代から活動しており、チャールス・パーカーに影響を受けた彼のプレイスタイルは、ジャズサクソフォン界で揺るぎない地位を築きました。彼の音楽はテクニカルでありながら情熱的、かつメロディアスで、多くのジャズファンから根強い人気を誇ります。
レコードで聴く魅力
近年の音楽鑑賞はCDやストリーミングサービスが主流ですが、ジャズのような音楽ジャンルにおいては「レコード」で聴くことに特別な価値があります。マクファーソンの繊細なサックスのニュアンスやライブの臨場感は、アナログレコードの音質が最も表現力豊かです。温かみのあるアナログサウンドは、デジタルでは味わいにくい音の広がりや空気感を感じさせ、彼の音楽世界により深く没入できるでしょう。
おすすめレコードアルバム10選
ここではチャールス・マクファーソンの魅力を余すところなく味わえるレコードアルバムを紹介します。これらは中古盤市場でも根強く人気のあるタイトルで、ジャズレコードコレクションの中に加えることを強くおすすめします。
-
1. “Bebop Revisited!” (1965)
デビューアルバムの『Bebop Revisited!』は、マクファーソンのビバップ愛が詰まった一枚。力強くも繊細なサックスが冴え渡り、チャールス・パーカーの影響を強く感じられます。アナログレコードならではの温かい音質で、細かなフレーズの響きが際立つ傑作です。
-
2. “The Quintet” (1966)
マクファーソンのトリオやクインテット編成による演奏が楽しめる一枚。ドラミングやピアノとの絶妙なインタープレイが特徴的で、ライブ感を味わえる録音です。ジャズ愛好家ならばぜひレコードで手に入れたい名盤。
-
3. “McPherson’s Mood” (1969)
感情豊かなバラードが多く、マクファーソンの歌心が伝わってくる作品。アナログレコードで再生すると、その音の余韻が心地よく響き、ジャズの深みを実感させてくれます。
-
4. “Horizons” (1968)
多彩な作曲スタイルが楽しめるアルバム。エネルギッシュな即興演奏と落ち着きのあるパートが交錯する、バランスの良い名作です。レコードの厚みのある音質と相性抜群で、ライブの臨場感が伝わります。
-
5. “Charles McPherson” (1971)
自身の名前を冠したこのタイトルは、マクファーソンの真骨頂とも言える演奏が詰め込まれた作品。特にサックスの進化が感じられ、音色の深みがレコードでしっかりと再現されるおすすめ盤です。
-
6. “New Horizons” (1978)
1970年代後半の作品ながら、70年代ジャズの多様化したスタイルに適応した演奏が特徴。アナログ盤で味わうことで味わい深い音の厚み、奥行きが実感できます。
-
7. “Live in Tokyo” (1976)
ライブ盤として極めて高い評価を受ける『Live in Tokyo』。現地での熱気と演奏のエネルギーが充分に伝わってきます。日本のヴィンテージレコードバイヤーの間でも人気のタイトルです。
-
8. “First Flight Out” (1984)
80年代におけるマクファーソンの創造性が詰まった作品。サックスの繊細さとハードバップのエッセンスが融合しており、レコードで味わう価値があります。
-
9. “Folks” (1980)
マクファーソンがアメリカ南部のルーツミュージックに敬意を表したアルバム。ブルージーな感覚とジャズの融合をアナログレコードで堪能してください。
-
10. “Manhattan Nocturne” (1999)
90年代末の作品ですが、ビバップからの流れを保ちつつ洗練された大人のジャズを展開。アナログ盤は珍しいためコレクターズアイテムとしても価値があります。
レコード収集時のポイント
チャールス・マクファーソンのレコードを探す際には以下のポイントを押さえておくと、より良い音質やコレクション価値を得られます。
- レーベルとプレス情報
オリジナルプレスであるかどうか、または名門ジャズレーベル（Prestige, Riverside, Contemporaryなど）の盤であることを確認してください。オリジナル盤は音質が良いことに加え、コレクター価値も高いです。 - ジャケットの状態
ジャケットの保存状態も重要です。破れや汚れが少ない状態の良い盤は、コレクションの価値もアップします。 - 盤のコンディション
キズやスクラッチの少ない盤を選ぶことで、より良質な音を楽しめます。中古ショップやレコードフェアでは視聴を可能な場合も多いので活用しましょう。 - エディションによる音質差
再発盤の場合は、マスタリングの違いやプレス技術によって音質が異なります。可能であればオリジナルに近いものや高音質として評価の高い再発盤を選びましょう。
最後に
チャールス・マクファーソンの音楽は、ジャズファンはもちろん、幅広い音楽愛好家にとっても非常に魅力的なものです。レコードというフォーマットで彼の演奏を聴くことで、デジタルでは得られない深みや温かみを実感できます。今回紹介した10枚をはじめ、彼の作品は中古盤ショップやレコードフェア、オンラインの専門店でも手に入りやすいので、ぜひジャズレコードコレクションの一つに加えてみてください。
レコードの針がレコード盤に触れる瞬間の音の息遣いを感じながら、チャールス・マクファーソンの世界に浸る時間は、何物にも代えがたい贅沢なひとときとなることでしょう。
投稿者プロフィール
