ジャズドラマー・チャーリー・パーシップの名盤レコード3選|オリジナルLPの魅力と選び方ガイド

はじめに

チャーリー・パーシップ(Charlie Persip)は、ジャズドラマーとしてアメリカのジャズシーンにおいて重要な存在感を放ってきました。1940年代後半から長きにわたり活動し、数々の名盤に参加。特にレコードのアナログ愛好家やヴィンテージファンから絶大な支持を得ています。本コラムでは、チャーリー・パーシップの代表的な名盤を中心に、レコードの魅力とともに解説していきます。

チャーリー・パーシップとは?

1929年に生まれたチャーリー・パーシップは、1950年代からジャズの中心的なドラマーとして活躍してきました。アート・ブレイキーやディジー・ガレスピーといった名だたるアーティストのバンドでプレイし、その堅実かつダイナミックなドラミングは多くの共演者やファンから高く評価されました。特に、ビッグバンドやハードバップの時代において完璧なリズムセクションを支えるそのテクニックは非凡であり、レコード音源は今でもヴィンテージレコード市場で高値で取引されています。

チャーリー・パーシップの名盤レコード

ここでは、彼の参加した中でも特に評価の高いレコードを3枚ピックアップし、その魅力を紐解いていきます。いずれもオリジナル盤やプレス状況、レコードジャケットの特徴など、コレクター目線での情報もあわせて紹介します。

1. TUBA FAT presents CHARLIE PERSIP – “Killer Joe” (Xanadu Records, 1981)

チャーリー・パーシップがリーダーを務めた名作アルバムのひとつで、「Killer Joe」は当時のジャズファンの間で話題になりました。XanaduレーベルからリリースされたLPは、そのクリアな録音とコンディションの良さで知られています。

  • 録音・プレス情報:1981年、アナログマスターからのプレスで、ジャケットは上質なコート紙を使用。盤は重量盤で耐久性が高い。
  • 音質の特徴:アナログならではの自然な温かみが感じられ、ドラムのスネア音やシンバルの響きが生々しい。
  • 収録曲:「Killer Joe」をはじめ、パーシップのドラミングが際立つインストやボーカル曲を収録。

レコード盤の状態が良ければ、聴きどころは多く、特に中盤のドラムソロ部分での迫力は圧巻です。オリジナル盤は非常に希少で、ヴィンテージマーケットでも評価が高い一枚です。

2. Dizzy Gillespie “Sonny Side Up” (Verve, 1957)

この名盤はチャーリー・パーシップがドラマーとして参加した代表作の一つです。ディジー・ガレスピーのトランペット、ソニー・ロリンズのテナーサックス、ソニー・ステットのアルトサックスによる豪華な顔ぶれで知られ、Verveの青いラベルのオリジナルプレスは今もコレクターの憧れです。

  • レーベルとプレス:Verve Recordsの1957年初版LPは高音質で知られ、溝深さも申し分ない重量盤。
  • ジャケットデザイン:シンプルながらも洗練されたジャケットにはアイコニックなアーティスト写真が使われている。
  • チャーリー・パーシップの役割:ハードバップのリズムを力強くかつ正確に支え、他のプレイヤーにも刺激を与えています。

このレコードはアナログ盤でこそ、そのライブ感や臨場感が最も楽しめる作品です。近年の再発盤も多いですが、オリジナルの1957年盤には独特の音圧感と空気感があります。

3. Art Farmer and Benny Golson “Meet the Jazztet” (Argo, 1960)

ジャズテットと呼ばれるグループのファーストアルバムで、チャーリー・パーシップのリズムセクション参加が光る作品です。Argoレコードの初版はコレクターズアイテムで、ブルーのラベルや独特の文字組みが人気のポイントです。

  • 盤の特徴:初版はミゾが深く、重厚な作りのLPで発売当時の質感がそのまま感じられる。
  • 音質:キレの良いドラムサウンドとブラスセクションの明瞭さが際立つ仕上がり。
  • 収録曲:「Serenity」「Along Came Betty」など、有名作が多数収録。

この作品はレコードとしての価値が高く、アナログレコード愛好家だけでなく、ジャズファン全般に向けての名盤として推奨されます。チャーリー・パーシップの存在感がアルバムを引き締めています。

レコード愛好家へのアドバイス

チャーリー・パーシップの名盤を探す際は、以下のポイントを特にチェックすると良いでしょう。

  • オリジナルプレスかどうか:再発盤も音が良い場合がありますが、価値を考えるとオリジナル盤が理想的です。
  • ジャケットの状態:破れやシミ、ジャケットのたわみなどは価格に大きく影響します。保存状態の良いものを選びましょう。
  • 盤質:キズやノイズの有無は再生品質に直結します。試聴可能であれば必ずチェックを。
  • レアリティや限定版の情報:一部の限定プレスやプロモーション盤は、コレクター市場で特に高値が付くことがあります。
  • 専門ショップやフェアでの購入:ジャズ専門のレコードショップやジャズフェアで探すと、状態の良い名盤に巡り会いやすいです。

まとめ

チャーリー・パーシップはジャズドラマーとして高い評価を受け、多くの名盤に参加してきました。彼のプレイが堪能できるレコードは、その精巧なリズム感と豊かな表現力をアナログの音質で楽しめる魅力的な作品ばかりです。特にオリジナルプレスのLPはコレクター市場でも高値で取引されているため、購入時には盤質やジャケットの状態に十分注意して選ぶことをお勧めします。

ジャズの黄金期を駆け抜けたチャーリー・パーシップの名盤を手に入れて、是非ともその時代の空気感を感じ、豊かな音楽体験を味わってみてください。