リー・モーガンの名盤アナログLP完全ガイド|ジャズトランペットの黄金期を聴く
リー・モーガンとは?ジャズ界のトランペット・レジェンド
リー・モーガン(Lee Morgan, 1938-1972)は、ハードバップの黄金期を代表する偉大なトランペッターであり、その鮮烈な演奏と独特のフレージングで多くのジャズ・ファンを魅了してきました。デビューからわずか10代で才能を開花させ、ブルーノート・レコードを中心に数々の名盤を残しています。今回は、リー・モーガンのレコード作品に焦点を当て、その魅力を深掘りしていきます。
リー・モーガンの名盤とは何か?
リー・モーガンのレコード作品と言えば、特に1960年代のブルーノート・レーベルでの録音が多くの評価を集めています。彼の代表作はジャズの歴史において欠かせない作品群であり、多くのアナログ・ジャズ・レコード愛好家にとって必携のアルバムばかりです。ここではその中から、特に影響力が大きく、コレクターズアイテムとしても人気の高い作品を中心に紹介します。
代表作1:『サイドワインダー(The Sidewinder)』
- リリース年:1964年
- レーベル:Blue Note
- フォーマット:オリジナル・アナログ盤(LP)
『サイドワインダー』はリー・モーガンの代表曲をタイトルに冠したアルバムで、彼のキャリアの中でも最も成功した作品です。特にタイトル曲「The Sidewinder」はジャズ界のスタンダードとなり、ブルースとソウルフルなリズムを融合させたグルーヴ感が特徴です。LPのオリジナル盤はジャズ・レコードの中でも非常に高い評価とプレミアム価格が付けられており、ブルーノート・ファンやハードバップ愛好者の間で人気のアイテムです。
このアルバムはマイルス・デイヴィス・バンド出身のメンバーを多く起用し、ドラムのビリー・ヒギンズ、ピアノのバリー・ハリスなどバンドの完成度も非常に高いです。オリジナルのアナログ盤では、ジャケットのデザインも洗練されており、コレクターズアイテムとしての価値もさらに増しています。
代表作2:『クイック・ストッピン(The Rumproller)』
- リリース年:1965年
- レーベル:Blue Note
- フォーマット:オリジナル・アナログ盤(LP)
『The Rumproller』は、『サイドワインダー』の成功を受けて録音された作品で、ホーンアレンジがより一層豪華になり、よりファンキーな要素が強調されています。スペシャルな魅力はタイトル曲に集約されており、腰を落ち着けて聴きたいトラックが多いです。レコード盤としての音質も優秀で、ブルーノートのハードバップ期の録音クオリティの高さを体感できます。
オリジナルのアナログLPはヘヴィな溝が刻まれており、アナログ独特の深みのある音像が魅力です。ジャケットもブルーノートの特徴的なデザインで、美術的価値も高いものです。
代表作3:『リー・モーガン・ウィズ・ビッグ・バンド』
- リリース年:1961年
- レーベル:Jazzland
- フォーマット:オリジナル・アナログ盤(LP)
この作品はリー・モーガンが比較的若い頃に録音し、ビッグバンド編成をバックにした貴重なアルバムです。硬派なハードバップ中心のサウンドを聴かせる彼のイメージとは異なり、豪華なホーンセクションのアレンジとソロワークが堪能できます。オリジナルのレコードはそれほど多く出回っていないため希少性はかなり高く、ヴィンテージ・レコード市場での注目度も上々です。
リー・モーガンのレコードの収集ポイント
- オリジナル・プレスの希少性
ブルーノートのオリジナルプレスは世界中で蒐集家から高値で取引されています。特にリー・モーガンの代表作はそのメロディアスな trumpet プレイと録音状態が魅力的で、不朽のジャズ名盤として人気です。 - ジャケットの状態
ジャズ・レコードはジャケットのアートワークも非常に重要視されます。ブルーノートはリード・マイルズによる斬新なデザインが多く、これらが美しいコンディションで残っているものは高評価です。 - 音質とマスタリング
60年代のブルーノートは卓越した録音技術で知られています。オリジナルのアナログ盤は、リマスターでは得られないライブ感と空気感を持っており、アナログ・ファンにとっては無二の価値があります。
まとめ
リー・モーガンはハードバップ界のトランペット奏者として、ジャズ史に燦然と輝く存在です。特にブルーノートでの録音は、名盤として今でも人気が高いです。オリジナルのアナログレコードの価値は年々上昇しており、購入や蒐集の対象としても非常に魅力的です。彼のアルバムを手に取り、その音の温もりや煌めきを直接体感することで、リー・モーガンの音楽的魅力をより深く味わうことができるでしょう。ジャズの神髄が詰まったリー・モーガンのレコードは、これからも多くのリスナーやコレクターの心を掴み続けることでしょう。


