ジョーン・モリスの魅力を再発見|アナログLPで楽しむフレンチ・シャンソンとアメリカン・ソングブックの名曲
ジョーン・モリスとは
ジョーン・モリス(Joan Morris)は、アメリカの女性シンガーで、主に20世紀前半のパリを中心としたフレンチ・シャンソンやアメリカの伝統的なポピュラーソングを得意とすることで知られています。彼女の音楽キャリアはクラシカルとも言えるレパートリーに根ざしており、同じくシンガーでピアニストのウィリアム・クリスチャンと共に活動することが多いです。レコードリリースはLP(ロングプレイレコード)時代からであり、その異色の美声と表現力豊かな歌唱でファンを獲得しています。
ジョーン・モリスの代表曲とレコード作品
ジョーン・モリスの代表曲は、彼女が歌い継いできたフレンチ・シャンソンやアメリカン・ソングブックの名曲群から選ばれます。ここでは特にレコードで発売され、当時のレコードファンに愛された作品を中心に解説します。
1.「I’m in Love Again」
この曲はアメリカの有名な作曲家カート・ヴァイルとヴェルマ・ウェブによるものです。ジョーン・モリスのLP『Joan Morris Sings American Songs』(1971年)で聴くことができ、優雅かつ深みのある歌唱が特徴的です。アナログLP盤では、細かなニュアンスまで表現された彼女のヴォーカルが温かみのある音質で楽しめます。
2.「La vie en rose」(ラ・ヴィ・アン・ローズ)
エディット・ピアフの代表曲としても知られるこのシャンソンは、ジョーン・モリスのレコードでもよく取り上げられています。彼女の解釈はフランス語発音の正確さや独特のエモーションを伴い、オリジナルのアナログ盤に針を落とすと、彼女の透き通る声がレコードの温かさと合わさって、より一層深い感動を呼び起こします。1970年代にリリースされたLPに収録されていることが多いです。
3.「They Didn’t Believe Me」
この曲はジョーン・モリスがウィリアム・クリスチャンと共に演奏活動を始めた初期作品の一つ。彼女の歌唱は1920年代のアメリカン・スタンダードを生き生きと蘇らせます。この曲が収められたレコード盤は、重厚感あるヴィンテージサウンドと彼女の伸びやかなボーカルを堪能できる一枚となっており、骨董的に価値が高いとされています。
ジョーン・モリスのレコードの魅力
彼女の代表曲を聴く上で最も魅力的なのが、アナログレコードならではの温かみと生々しさです。特に1970年代から1980年代にかけてリリースされたLP盤は、音響のディテールが豊かに刻まれ、ジョーン・モリスが繊細かつ情熱的に歌う姿が目に浮かぶようです。
- 高音質なモノラルやステレオLPレコード盤での再生により、彼女のヴォーカルの息遣いやニュアンスが細部まで伝わる
- レコードならではのスクラッチノイズや盤の温かい響きが、彼女の時代性をより実感させる
- ジャケットやライナーノーツのアートワークもヴィンテージファンの楽しみのひとつ
代表LP盤の紹介
ジョーン・モリスは複数のLPをリリースしていますが、中でも特に評価が高い盤をいくつかピックアップします。
- Joan Morris Sings American Songs(1971年)
このLPはアメリカン・ソングブックの名曲を中心に選曲されており、彼女の表現力を堪能できるレコードとして知られています。ステレオ録音ながら、どこかクラシカルな趣も感じさせる音質が特徴です。 - The Joan Morris - William Bolcom Songbook(1974年)
ウィリアム・クリスチャンとの共同作業としてリリースされたこの作品は、シャンソンやアメリカ音楽の伝統を巧みに融合。深みのあるパフォーマンスが、LPのアナログサウンドによってより鮮明に楽しめます。 - Movie Songs(1980年代)
昔の映画音楽をカバーしたこのLPも人気が高く、ジョーン・モリスのレトロ感がしっかりと伝わる作品です。レコードの盤質やジャケットのヴィンテージ感もファンの間で高く評価されています。
まとめ:レコードでこそ味わえるジョーン・モリスの魅力
ジョーン・モリスの代表曲は、彼女の独特な歌唱力とともに、アナログレコードを通して蘇ります。CDやデジタル配信でも彼女の音楽に触れることはできますが、オリジナルのLPレコードが持つ音質の温かさや音の奥行きは、彼女の繊細な表現を一層引き立てます。ジャケットやライナーノーツのヴィンテージ感も加わり、音楽の楽しみ方がより深まるのです。
これからジョーン・モリスの音楽に親しみたい方は、ぜひアナログレコードを探してみることをおすすめします。特に1960年代から1970年代頃のLPには、彼女の代表曲が印象深い音で収録されており、当時のシャンソンやアメリカのポピュラーミュージックの魅力を肌で感じることができるはずです。


