エルヴィス・プレスリーのレコード完全ガイド|名盤10選と収集の極意でロックンロールを体感
エルヴィス・プレスリーのレコード入門:真のロックンロール王を味わうために
エルヴィス・プレスリーは、1950年代から60年代にかけてロックンロールの代名詞となった偉大なアーティストです。当時の音楽シーンに革命をもたらし、今なお世界中で愛され続けています。現代ではCDやサブスクリプションで気軽に彼の音楽を聴けますが、エルヴィスの魅力はやはり「レコード」にあります。アナログ特有の温かみのある音質やジャケットのデザインなど、レコードでしか味わえない楽しみが豊富です。
なぜエルヴィスのレコードを聴くべきか?
デジタル音源の普及により、音楽は昔よりもずっと身近になりました。しかし、エルヴィスの音楽はアナログのレコードで聴くことで、より当時の空気感やライブ感が伝わってきます。レコードの溝に刻まれた音波は、CDに比べてより自然で豊かな音を再生します。これにより、彼のセクシーで力強いボーカルやグレッチギターの温もりを、まるでステージの目の前で聴いているかのように感じられます。
さらに、エルヴィスのレコードコレクションは歴史そのものとも言えます。当時のジャケットデザインや初版のプレス情報など、コレクターやファンにとっては資料価値も非常に高いものです。音楽ファンの深掘りに最適な趣味としてもレコードはおすすめです。
おすすめのエルヴィス・プレスリーのレコード10選
ここからは、エルヴィスのレコードの中でも特に評価が高く、音質や収録内容、ジャケットの魅力を兼ね備えたおすすめ盤をご紹介します。エルヴィス初心者からコレクターまで満足できるラインナップです。
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1. Elvis Presley (1956)
通称“ファーストアルバム”と呼ばれ、エルヴィスの純粋なロックンロールサウンドが詰まった名盤。初期のヒット曲「Blue Suede Shoes」や「I Got a Woman」などが収録。特にモノラル盤のオリジナルプレスは音の温かみが段違いです。
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2. Elvis (1956)
「Elvis Presley」とは別のスタジオアルバムで、テネシーで録音されたハンドクラップを多用した楽曲が特徴。ライブ感にあふれ、ロカビリー調のトラックが多いです。マットなジャケットもヴィンテージ感満点。
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3. Elvis’ Christmas Album (1957)
彼のクリスマスソングの名作。クリスマス音楽の中でも特に人気が高く、年末のコレクションに最適。サンタのジャケットや雪をイメージしたアートワークもファンに愛されています。
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4. From Elvis in Memphis (1969)
復活劇とも言える名盤で、エルヴィスの歌唱力の高さが実感できます。ソウルフルで力強い曲調はレコードで聴くと特に迫力が増します。グリーンやオレンジなど多彩なカラー盤で出回っている点も注目。
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5. Elvis’ Golden Records (1958)
ヒット曲を集めたベスト盤で、これ一枚でエルヴィスの黄金期を網羅可能。シングルのオリジナルミックスが多く含まれているため、ファンの間で根強い人気を誇るレコードです。
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6. Elvis Is Back! (1960)
エルヴィスが軍隊から復帰後に発表した作品で、彼の成熟した歌唱が楽しめます。ジャズやブルースのエッセンスも感じられ、新たな魅力に触れられるレコードです。
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7. That’s the Way It Is (1970)
ラスベガス公演のライブとスタジオ録音を織り交ぜたアルバム。ライブの臨場感はレコードのアナログ再生でこそ引き立ちます。黒を基調としたスタイリッシュなジャケットも魅力。
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8. TV Special (1968)
いわゆる“68カムバックスペシャル”のサウンドトラック。エルヴィスのロックンロール復活を告げた歴史的瞬間を収録。熱量の高いパフォーマンスを現場の空気感とともに楽しめます。
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9. His Hand in Mine (1960)
ゴスペルアルバムの代表作。エルヴィスの宗教的な一面や心の深さが伝わる内容で、静かな感動をもたらします。レコードならではの柔らかな音響が美しい。
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10. Elvis Sings Flaming Star (1969)
モノラル盤で希少価値の高いシングルが複数集まった編集盤。名曲「Flaming Star」をはじめとした西部劇映画の主題歌を楽しめ、コレクションとしてもおすすめです。
エルヴィス・プレスリーのレコード収集のポイント
エルヴィスのレコードを購入・収集する際のポイントを解説します。単に音楽を聴くだけでなく、ヴィンテージ市場やジャケットの歴史的背景も知ることで楽しみが倍増します。
- モノラル盤を狙う
エルヴィスの黄金期はモノラル録音がメイン。モノラル盤は音の迫力や存在感が増し、本物の当時のサウンドに近いです。ステレオ盤も良いですが、まずはモノラル盤から揃えるのが王道。 - プレス元と製造地を確認
アメリカ製のプレスは音質が優れると言われており、日本盤やヨーロッパ盤とは違った音の個性を楽しめます。初版プレスの刻印(マトリクス番号)なども確認しましょう。 - ジャケットの状態を重視
ジャケットの折れや擦れは価値を下げることが多いです。特に初版のオリジナルジャケットはコレクター市場で高値になることが多いので、状態チェックは必須。 - カラーヴァイナルや限定盤も魅力
一部のエルヴィス・レコードには色付きの盤や数量限定の特別版があります。音質も良いものが多いので、コレクションに彩りを加えたい方は狙ってみましょう。 - 針圧やプレイヤーの選択
レコードを楽しむためには適切なターンテーブルとカートリッジの設定も重要です。エルヴィスの繊細なボーカルを引き立てるためにも、音響環境にはこだわりたいところです。
まとめ:エルヴィス・プレスリーの音楽はレコードでこそ蘇る
エルヴィス・プレスリーのレコードは単なる音源以上の価値を持っています。アーティストの生きた証とも言えるアナログの温かみある音質、歴史を感じられるジャケットデザイン、そしてコレクションとしての楽しみ。これらはデジタルにはない、レコードならではの特権です。
初めてエルヴィスの音楽をレコードで聴く方も、長年のファンも、今回ご紹介したおすすめ盤を参考にぜひアナログの世界に触れてみてください。ロックンロールの王様の息遣いを感じられる、貴重で感動的な体験になることでしょう。


