CROSSFAITHのレコード完全ガイド:おすすめLP・限定エディションの見分け方と高音質再生・保管テクニック
はじめに — CROSSFAITHの「レコード」で聴く意味
日本発のエレクトロニック・メタル/メタルコアバンド、CROSSFAITH(クロスフェイス)は、デジタル的なサウンドデザインと生ドラム&ギターの激烈さが混ざり合う音楽性が特徴です。その音像はストリーミングやCDでも十分に楽しめますが、「レコード(アナログLP)」で聴くことには別の魅力があります。レコードならではの低域の厚み、音場の広がり、そしてパッケージそのもの(大型ジャケット/オビ/インサート/カラーバイナル)の所有感は、CROSSFAITHのダイナミックでビジュアル性の高い音楽と非常に相性が良いからです。本コラムでは「レコード」にフォーカスして、コレクションのおすすめ盤、エディションの見分け方、再生/保管の実践的ポイントまで詳しく解説します。
なぜレコードを選ぶのか — CROSSFAITHにとってのアナログの利点
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低域の豊かさ:エレクトロニック・サブベースとエレキの重みが特徴の楽曲は、盤によってはアナログ特有の「ふくよかさ」が増して迫力が増します。
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音像の生々しさ:ボーカルの咆哮やスネアのアタックが近く感じられることが多く、ライブ的な一体感が得られやすい。
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限定カラービニールやアートワーク:CROSSFAITHはジャケットやヴィジュアルイメージが強く、LPの大型ジャケットやインサートはコレクター心を刺激します。
おすすめレコード盤(優先度順)
以下は「レコードで所有・再生する価値が高い」と私が判断する主要盤です。各項目で「どのエディションを狙うか」「購入時のチェックポイント」も併記します。
Apocalyze(代表的なフルアルバム盤)
ポイント:CROSSFAITHが国際的に知られるきっかけとなった作品群。エレクトロ要素とメタルの融合が最も象徴的に出ているため、アナログで聴くと曲ごとの音作りや低域の力感を楽しめます。国内初回プレスや海外流通の限定カラーヴァイナルはコレクタブル。購入時はジャケットの状態、インサート(歌詞カードやポスター)が揃っているかを確認しましょう。比較的新しいプレスはマスタリングがデジタル由来でも、カッティングが良ければ情報量が多く聴きやすいです。
Xeno(音響処理が凝っているアルバム)
ポイント:サウンドデザインがより前面に出た作品。シンセやサンプル、ギターの重なりが密なので、針の追従性が良いプレーヤーで再生すると細部がよく見えます。欧米流通の限定カラーは流通数が少ない場合が多く、状態の良い“美盤”は価格が上がる傾向にあります。マトリクス(ランアウト刻印)に注意し、同一盤の複数ヴァリアントがあるかをDiscogs等で確認してください。
Species(音圧と構成が攻撃的な盤)
ポイント:よりヘヴィで電子とメタルの両側面が強調された作品。レコードだと低域の押し出しが気持ちよく出る反面、過度に圧縮されたマスターだと歪みが出やすいので、試聴できる環境なら細部までチェックを。限定エディション(クリア、スプラッター等)は見た目のインパクトが強くコレクション性が高いです。
初期EP・限定シングル(レアリティの高い盤)
ポイント:バンド初期の自主盤や特典盤は数が少ないため、コレクターズアイテムになりやすい。音源的には未磨かれた荒さが魅力で、ライブの勢いをそのまま閉じ込めたような音が多い。状態(ジャケットの破れ、センターホールの広がり)を特に注意して購入を検討してください。
スプリット盤・リミックス盤(コラボや別テイクを楽しむ)
ポイント:他バンドとのスプリットやリミックスを収録した盤は、通常盤にないアレンジやゲストプレイヤーが聴けるケースがある。リミックスはクラブライクな処理が強く、アナログらしいディープな低音表現を楽しめます。
プレス/エディションの見分け方 — コレクター向け実務
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マトリクス(runout)を確認:内溝(デッドワックス)に刻まれた番号やイニシャルは、どのプレスか、何回目のカッティングかを示す手掛かりになります。出品情報や写真で必ず確認しましょう。
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ジャケット付属品の有無:日本盤ならオビ(帯)、歌詞カードの有無は価値に直結します。海外盤でもインサートやポスターが欠けていないかをチェック。
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カラーバイナルの真贋:特に限定カラーは偽物や後年のリプレスが混在することがあります。レーベル公式情報やDiscogsのバリエーションページで色と流通時期を突き合わせましょう。
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マスタリング情報:クレジット欄に「Mastered for vinyl」やカッター名(カッティングエンジニア)が記載されているかを確認すると、音質期待値の目安になります。
レコード再生での音質向上テクニック
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トラッキング力と針先の選択:CROSSFAITHのようなドラムのアタックが強い音源には、楕円カンチレバーのカートリッジが向きます。コンプされていても解像度を出すために、状態の良い針先を使いましょう。
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トーンアームのセッティング:適切な針圧、アンチスケートの調整は不可欠。低音再生を狙って針圧を極端に上げると溝を痛めるので注意。
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外部プリアンプ/フォノ段:安価なフォノEQよりも質の良いRCA出力のフォノアンプを使うと、音像のリアリティが増します。RIAAイコライゼーションは規格ですが、機器差で温度感が変わります。
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レコードケア:再生前にカーボンファイバーのブラシで埃を取り、定期的にウェットクリーニング(レコード洗浄機)を行うと高域のノイズが減ります。静電気防止のために内袋は帯電防止タイプを推奨。
保管とコンディション管理
コレクションを長く良い状態で保つためのポイント:
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立てて保管:長時間寝かせると変形やジャケットの圧迫が起きやすいです。
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温湿度管理:高温多湿はカビやジャケットの剥がれの原因。直射日光も避ける。
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帯電防止袋の使用:埃の付着やポップノイズを減らすために内袋は帯電防止を使う。
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輸送時の梱包:購入や発送は厚紙による保護、両面に緩衝材を入れるなどレコード専門店並みの梱包を依頼すると安心。
購入ガイド — 新品/中古の選び方と入手先
主な入手経路と注意点:
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ディスクユニオンやタワーレコードのオンライン:日本国内流通の新品や再発を確実に入手できるケースが多い。限定盤の再入荷情報は要チェック。
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DiscogsやeBay:海外プレスや限定カラーを探すには必須。出品写真でジャケットと盤面の写真を確認し、セラーの評価をチェックしましょう。
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レコードショップの委託&中古通販:実物確認ができるので、針飛びやノイズの有無を確認したいコレクター向き。
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SNS/公式ショップのアナウンス:バンドやレーベルの直販で限定BOXや特典付きが発売されることがあるため、公式アナウンスをフォローしましょう。
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輸入時の関税や送料:海外から輸入する場合、送料・関税・為替を計算に入れて総コストを把握してください。特に複数枚まとめ買いで送料効率が良くなります。
レア盤・投資としての見方
限定プレスや初回プレスは流通量が少ないため価格が上がりやすいですが、バンドの人気や再評価のタイミングで変動します。投機目的で集める場合は以下を意識してください:
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初回/限定の識別:シリアルナンバー、ペーパースリーブの種類、付属ポスターの有無を確認。
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保存状態(Mint/Near Mintかどうか):コレクター価格の大部分は外観の美しさに依存します。
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市場流通量の調査:Discogsの売買履歴を確認すれば相場感がつかめます。
まとめ — レコードで広がるCROSSFAITH体験
CROSSFAITHの音楽は、情報量の多いミックスと大胆な低域表現が魅力です。レコードはその魅力を別角度から引き出してくれるメディアであり、パッケージの所有感も含めて楽しめます。おすすめは代表作のLP(限定カラーバイナル含む)、音響的に凝った作品のアナログ盤、そして初期盤のレア物。購入時はエディションとコンディションを慎重に確認し、良い再生環境を整えることで、CROSSFAITHの迫力を最も濃厚に味わえるでしょう。じっくり集めて、良い針で鳴らす——それがレコードならではの贅沢です。
参考文献
- Crossfaith - Wikipedia
- CROSSFAITH - Discogs
- CROSSFAITH 公式サイト
- Record Store Day(限定盤情報の参照先)
- RIAA equalization - Wikipedia(レコード再生の基礎知識)
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