ホイットニー・ヒューストンのおすすめレコード7選|名盤ごとの聴きどころと盤選びのポイント

はじめに — Whitney Houstonという存在

Whitney Houston(ホイットニー・ヒューストン)は、1980年代以降のポピュラー音楽を代表するシンガーの一人です。その卓越した声量、表現力、そしてポップ・ソウルを横断する幅広いレパートリーで世界的なヒットを連発し、レコード/CD問わず多くの作品が名盤として語られています。本コラムでは、レコード(アルバム)というフォーマットで楽しむのに特におすすめの作品をピックアップし、各アルバムの魅力や聴きどころ、背景的なポイントを深掘りして紹介します。

おすすめレコード一覧(要点で選ぶ)

以下は入手して聴きたい代表的なアルバム群。制作クレジットや楽曲の性格、時代背景、そして「レコードで聴いたときに味わい深い」要素を踏まえてピックアップしました。

  • Whitney Houston(1985)

    デビュー作。プロデューサーにClive Davisを迎え、ポップ/R&Bの大衆性と彼女の圧倒的なボーカルを世に知らしめた作品。収録曲「Saving All My Love for You」「How Will I Know」「Greatest Love of All」はいずれも代表曲。

    聴きどころ:若き日の声量と純度、ポップ・アレンジの完成度。A面の流れはラジオヒット向けの構成で、針を置いた瞬間の“勢い”が魅力。

  • Whitney(1987)

    1st に続く2作目。さらにポップ寄りのアプローチで大ヒットを連発。「I Wanna Dance with Somebody (Who Loves Me)」「Didn't We Almost Have It All」などダンス〜バラードの幅が広い。

    聴きどころ:シンセ/ドラムマシン主体の80年代ポップのサウンドスケープと、切れのあるハイトーン。ライヴでの定番となる曲も多数。

  • The Bodyguard: Original Soundtrack Album(1992)

    映画『ボディガード』のサウンドトラック。アルバム最大の目玉はカバー曲「I Will Always Love You」で、世界的な大ヒットになりました。ソウルフルなボーカル表現と劇的なアレンジが特徴。

    聴きどころ:ドラマティックなバラード表現の頂点。劇場作品ゆえにアルバム全体に映画的な流れがあり、A面B面を通して起伏を楽しめます。

  • I'm Your Baby Tonight(1990)

    90年リリース。プロデューサーにL.A. Reid&Babyfaceを起用した楽曲や、よりR&B寄りでタイトなサウンドが目立ちます。タイトル曲「I'm Your Baby Tonight」はダンサブルなR&Bポップ。

    聴きどころ:ブラック・コンテンポラリー/ニュー・ジャック感のある演奏とリズム感。ダンス寄りのトラックとバラードのバランスが良く、音像の引き締まりを感じられます。

  • My Love Is Your Love(1998)

    90年代後半のアルバムで、Wyclef JeanやRodney Jerkinsなど当時のヒットメーカーとコラボ。シングル「It's Not Right But It's OK」「My Love Is Your Love」はクラブヒットにもなり、現代的なプロダクションが印象的です。

    聴きどころ:R&B、ポップ、ワールド/レゲエ的な要素の混合。成熟した歌唱とアダルトなサウンドプロダクションが調和し、90年代後半の音楽潮流を取り込んだ一枚。

  • Whitney: The Greatest Hits(2000)

    ヒット曲を時系列で振り返るベスト盤。代表曲を網羅したいならまずこれ。2000年時点のリミックスや新録曲も含み、キャリアの集大成的な位置づけです。

    聴きどころ:ヒット曲の“比較視聴”がしやすく、シングルの編集やラジオミックスの違いを楽しめます。はじめてホイットニーをまとめて聴くなら最適。

  • I Look to You(2009)

    長いブランクの後に発表されたラストアルバムの一つ。現代的なポップ/R&Bプロダクションを取り入れつつ、彼女の歌唱の“存在”を再確認させる作品です。

    聴きどころ:成熟した表現と抑制の効いた歌唱。若い頃とは違う味わいで、感情の込め方やフレージングに深みがあります。

各アルバムをレコードで聴く際の楽しみ方(音楽的観点)

  • 曲順・A/B面の流れに注目:特にデビュー作やサウンドトラックはA面・B面で起伏が作られているので、B面1曲目の雰囲気転換などを味わってください。
  • ボーカル表現のニュアンス:ホイットニーの魅力は微妙なビブラートやフェイジング、力の入れ方のコントラスト。ヘッドフォンやしっかりしたスピーカーでボーカルの息遣いやディクションを追うと発見が多いです。
  • 年代ごとのプロダクションの違いを比較:80年代のシンセ中心のサウンド、90年代のR&B寄りの生ドラム感、98年以降のサンプリングやプログラミングの違いを並べて聴き比べると面白いです。
  • カバー曲とオリジナルの差に注目:特に「I Will Always Love You」は原曲(Dolly Parton)との解釈の違い、楽曲の再構築が聴きどころです。

入手のヒント(盤の選び方/収録違いの見方)

  • オリジナル・プレスとリマスター盤:音の好みは人それぞれですが、オリジナル・アナログの温かみを重視するなら初期プレス、クリアで現代的な定位を求めるならリマスター再発を検討すると良いでしょう。
  • シングル編集やリミックス:ベスト盤にはシングル・エディットやリミックスが収録されることがあり、アルバムバージョンと聴き比べる価値があります。
  • 輸入盤の表記:曲目・ミックス表記が英語で異なる場合があるので、聞きたいバージョンが明記されているかを確認してください。

代表曲(要押さえリスト)

  • Saving All My Love for You(1985)
  • How Will I Know(1985)
  • Greatest Love of All(1985)
  • I Wanna Dance with Somebody(1987)
  • Didn't We Almost Have It All(1987)
  • I Will Always Love You(1992)
  • I'm Your Baby Tonight(1990)
  • It's Not Right But It's OK(1998)

最後に — Whitneyの音楽が残すもの

Whitney Houstonのレコード作品は、単なる“歌の巧さ”を超えて、時代の音楽トレンドを牽引したプロダクションやポップスとしての普遍性を備えています。アナログレコードで聴くとボーカルの存在感や曲の構造がより際立ち、音楽的なドラマ性を直に感じられるはずです。初めて彼女の音楽に触れる方はベスト盤から、すでにファンの方は上に挙げたスタジオ作をじっくり針で追ってみてください。

参考文献

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