保存版:Bon Joviをレコードで楽しむ必聴名盤と選び方ガイド

イントロダクション — Bon Jovi をレコードで聴く価値

Bon Jovi は1980年代のアリーナ・ロック/ポップメタルを代表する存在として世界的な成功を収め、キャリアを通じてシングルヒットとアルバムの両面で高い人気を維持してきました。レコードで聴くと、80年代の大きなプロダクション感やリード・ボーカルの迫力、ギターとコーラスの重なりがよりダイレクトに伝わることが多く、バンドの“史”を追ううえで魅力的です。ここでは、音楽的・歴史的価値の高いおすすめレコードを選び、その背景・代表曲・レコードならではの聴きどころを深掘りして紹介します。

Slippery When Wet(1986)

Bon Jovi を世界的スターに押し上げた金字塔的アルバム。バンド史上最大の商業的成功を収め、「You Give Love a Bad Name」や「Livin' on a Prayer」など、今も必ずセットリストに残るアンセムを多数収録しています。

  • 代表曲:You Give Love a Bad Name、Livin' on a Prayer、Wanted Dead or Alive
  • 聴きどころ:派手なコーラス、印象的なギターリフ、サビでの大合唱感。アリーナ向けに録られた音像が特徴で、レコード再生だとスネアやギターのエッジ感が生々しく出やすいです。
  • コレクション価値:初期プレス(オリジナル・ヴィニール)や日本盤の帯+歌詞対訳などは人気が高く、音源としても当時の音作りを楽しめます。

New Jersey(1988)

前作の成功を受け、ポップ寄りの曲とロック寄りの楽曲がバランス良く並ぶアルバム。複数のシングルがチャートを賑わせ、バンドの勢いが続いていた時期の代表作です。

  • 代表曲:Bad Medicine、I'll Be There for You、Born to Be My Baby
  • 聴きどころ:コーラスワークとギターアンサンブルの密度が高く、曲ごとにドラマ性のあるアレンジが施されています。アルバム全体での音圧感・厚みをレコードのアナログ表現で感じられます。
  • コレクション価値:80年代後半の成熟したサウンドが詰まった一枚として人気。オリジナル盤や国内盤の特典(歌詞カードや写真)が狙い目です。

Keep the Faith(1992)

90年代初頭、グランジ台頭の前にリリースされたアルバムで、楽曲の表情がより幅広く、叙情的なバラードやブルージーな一面が見える作品です。バンド自体のサウンド変化を感じさせる重要作。

  • 代表曲:Keep the Faith(タイトル曲)、Bed of Roses、In These Arms(アルバムの代表的なバラード群を含む)
  • 聴きどころ:ギターのトーンやボーカルのニュアンスにより成熟が見えるため、レコードでの中低域の厚みやボーカルの息づかいを楽しめます。
  • コレクション価値:90年代のリスナー層が増える中で作られた一枚。リマスター盤とオリジナル盤でマスタリング感が異なる場合があるので、音質の好みによって選ぶと良いです。

These Days(1995)

バンドのより叙情的でダークな面が表出したアルバム。ヨーロッパや日本で高い評価を受けた作品で、メンバーの表現力が深まっているのが特徴です。

  • 代表曲:This Ain't a Love Song、Lie to Me、Something for the Pain(アルバムの曲調は落ち着いたものが増加)
  • 聴きどころ:アレンジにおける陰影やダイナミクスの幅が大きく、針を落として全曲通して聴くと制作意図が伝わります。静と動の対比がレコードで活きる作品です。
  • コレクション価値:欧州市場で人気が高く、地域別のジャケット違いや初回盤特典が存在するため、コレクターに人気のあるタイトルです。

Crush(2000)

2000年に復活を印象付けたアルバムで、シングル「It's My Life」が若い世代にも受け入れられ、再び世界的ヒットを記録しました。90年代の成熟路線からポップな再出発を果たした一枚。

  • 代表曲:It's My Life、Say It Isn't So(ポップでキャッチーなナンバーが中心)
  • 聴きどころ:モダンな音作りとバンドの基本的な“コーラス大曲路線”が合わさったサウンド。レコードで聴くと中高域の切れとボーカルの存在感が際立ちます。
  • コレクション価値:2000年代以降の盤はプレス品質が良く、比較的状態の良い中古が見つかりやすいのも利点です。

Cross Road(1994) — ベスト/選曲盤

これまでのヒットをまとめたベスト盤で、新曲「Always」を含むため、入門盤としても最適。初めてBon Joviをレコードで揃えたい人におすすめの一枚です。

  • 代表曲収録:Livin' on a Prayer、You Give Love a Bad Name、Bad Medicine、Always(新録で大ヒット)
  • 聴きどころ:時代を追うサウンドの変遷をコンパクトに振り返れるため、アナログでまとめて聴くとバンド史を俯瞰できます。
  • コレクション価値:リリース形態(国内盤/輸入盤、初回限定盤など)によりパッケージ違いがあるため、好きな仕様を選びやすいです。

アルバム選びのポイント(レコードならではの観点)

  • 年代ごとの音作りの違いを楽しむ:80年代の派手なプロダクション、90年代の叙情性、2000年代のモダンさ。好きな“時代感”を基準に選ぶと良いです。
  • オリジナル盤 vs リマスター盤:オリジナル盤は当時の空気感・マスタリングを楽しめ、リマスターや再発はノイズ低減やダイナミクスの改善が図られることがあるので好みで選択。
  • 日本盤の魅力:帯や歌詞対訳、写真などの日本独自の付属物はコレクターに人気。付属品の有無で価値が変わることがあります。
  • ベスト盤は入門に最適:まずは代表曲をまとめて聴き、気に入った時期のオリジナル・アルバムを掘るのがおすすめです。

おすすめの一枚を選ぶとしたら

初めてVinylでBon Joviを聴くなら「Slippery When Wet」を推します。彼らの代表曲が凝縮されており、バンドの“顔”とも言えるサウンドを最もストレートに味わえる一枚です。コレクション的には「New Jersey」や「Cross Road」も押さえておくとバンド史の理解が深まります。

ディスクガイド的メモ

  • 初期(1984–1988):勢いとキャッチーさ。コーラス主体の“アンセム”が中心。
  • 中期(1992–1995):表現の幅が拡がり、バラードや叙情曲が増加。
  • 後期(2000年代以降):ポップ回帰とモダンな音作り。生産技術の向上で再発盤の音質も良好。

購入時の簡単チェック項目(コレクション視点)

  • ジャケットや付属品(帯、インナー、歌詞カード)の有無:日本盤は帯があると評価が上がることが多い。
  • 盤のプレスやラベル情報:初回プレスか再発か、どの国でプレスされたかを確認。
  • 状態ランク:盤面のスレやノイズ、ジャケットの破れや汚れ具合を確認。

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参考文献