Kiko Loureiroのおすすめレコード完全ガイド:Angra・Megadeth・ソロ作を聴くポイントと盤の選び方
Kiko Loureiro(キコ・ロウレイロ)おすすめレコード — はじめに
ブラジル出身のギタリスト、Kiko Loureiro はメタル/フュージョン両面で高い評価を受けるアーティストです。Angra の創設メンバーとしての活動、ソロでの器用多才な作品群、そして Megadeth での参加といった多様なフェーズがあり、それぞれ音楽性や聴きどころが異なります。本コラムでは「これだけは持っておきたい」おすすめ盤をピックアップし、代表曲、聴くポイント、どんなリスナーに向くかを解説します。レコード再生や保管の技術的な話題は扱いませんが、盤選びの観点(エディションやリマスターの有無)についても触れます。
No Gravity(ソロ)
Kiko のソロ初期を代表するインストゥルメンタル作品。メタル寄りのシャープなフレーズとメロディックなセンス、そしてテクニカルなリズム感がバランスよく融合しています。ギタリストやメタル・リスナーにとって入門盤的な一枚。
- 代表トラック:No Gravity、Free Fall、All That She Wants(カバー的アレンジ)
- 聴くポイント:多彩なギター・トーン、メロディラインの作り方、フレーズの流麗さ
- おすすめのリスナー:テクニカル・メタル/ネオクラシカル寄りのギターを楽しみたい人
- 盤選び:オリジナル/リマスター盤で収録曲差やボーナスの有無をチェック
Universo Inverso(ソロ)
ブラジル音楽やジャズ、フュージョンの要素を強く打ち出した作品。エレガントなアコースティック曲やラテン的リズムを取り入れた楽曲が並び、「ギタリスト Kiko」のもう一つの顔を色濃く示します。聴き手に余韻を残すインストの名盤。
- 代表トラック:A Fonseca、Feira Paulista、The Old Bakery(楽曲名はアルバム毎の表記を参照)
- 聴くポイント:複合リズムとハーモニー、アコースティックとエレクトリックの使い分け、ブラジリアン・フィール
- おすすめのリスナー:フュージョン/ワールドミュージック寄りのギター表現を好む人
- 盤選び:ジャズ寄りのサウンドが活きるため、音質に拘るならマスターやプレス情報を確認
Fullblast(ソロ)
よりロック/ヘヴィな側面を強調したソロ作品。スピード感と攻撃的なリフワーク、メロディックなソロが魅力で、Kiko のメタル適性を強く感じられる一枚です。バンド感のあるアレンジで聴き応えがあります。
- 代表トラック:Fullblast(タイトル曲)、The Thinking Man、Play With My Food(曲順は盤により異なります)
- 聴くポイント:リフの切れ味、リズム隊との相互作用、ライブ映えするアレンジ
- おすすめのリスナー:エレクトリックなギター・ロック/メタルをストレートに楽しみたい人
- 盤選び:シングルカットや初回盤ボーナスなどがある場合があるため、トラックリストを確認
Angra — Rebirth(アンブラ:Rebirth)
Kiko が在籍した Angra の中でも転機となった名盤。メロディックパワーメタルとプログレッシブな展開が融合しており、Kiko の作曲能力とリードワークがバンドサウンドに大きく貢献しています。Angra の代表作の一つとして評されることが多い作品です。
- 代表トラック:Rebirth(組曲的な構成)、Silence and Distance、Late Redemption(アルバムによる)
- 聴くポイント:ギターのハーモニー、オーケストレーション的アレンジ、ブラジル的なリズムのアクセント
- おすすめのリスナー:メロディック/プログレッシブ・メタル好きで、楽曲のドラマ性を楽しみたい人
- 盤選び:Angra は日本盤にボーナスや別ミックスが付くことがあるため、収録内容を比較すると良いです
Angra — Temple of Shadows(アンブラ:Temple of Shadows)
コンセプトアルバム的な構成と劇的な楽曲群で、Angra の代表的大作。Kiko のギター表現は叙情性と技巧を兼ね備え、物語性の強いアレンジに彩りを与えています。バンドのクリエイティブピークを感じられる一枚です。
- 代表トラック:Wishing Well、Spread Your Fire、Gate XIII(アルバムの流れを重視)
- 聴くポイント:楽曲のドラマティックな展開、ギター・アンサンブル、ゲストミュージシャンとの化学反応
- おすすめのリスナー:コンセプトアルバムや劇的な叙述を楽しむリスナー
- 盤選び:特典トラックやデラックス盤が出ることがあるため、コレクションの目的で選ぶと良い
Megadeth — Dystopia(メガデス:Dystopia)
Kiko が加入後に参加した最初期の Megadeth スタジオ作で、バンドの復調期を象徴するアルバム。Kiko のフレッシュなフレーズと現代的なテクニックが Megadeth のスラッシュ/リフワークにスムーズに溶け込み、バンドのサウンドを拡張しました。
- 代表トラック:Dystopia(タイトル曲)、Fatal Illusion、Poisonous Shadows(曲順は盤参照)
- 聴くポイント:スラッシュ・リフと拡張されたソロ、バンド内でのソロの役割分担、モダンかつクラシカルな融合
- おすすめのリスナー:スラッシュ・メタルの新旧を横断して聴きたい人、Kiko のモダンなソロを体感したい人
- 盤選び:メガデスはアナログ仕様の重量盤や限定色盤がリリースされることが多く、リリース情報を確認すると掘り甲斐があります
Megadeth — The Sick, the Dying... and the Dead!(メガデス:最新期)
より幅広い音楽性と重厚なアレンジが特徴のメガデス最新期の作品。Kiko のプレイはテクニカルかつ歌心があり、楽曲のダイナミクスを高めています。メロディとアグレッションのバランスが秀逸です。
- 代表トラック:アルバム全体を通じた流れで聴くのがおすすめ(シングル曲やライブでの定番をチェック)
- 聴くポイント:現代のヘヴィ・プロダクションにおけるギター表現、コンポジションの重心移動
- おすすめのリスナー:現行のヘヴィロック/メタルのサウンドプロダクションと演奏双方に興味がある人
- 盤選び:輸入盤・国内盤でボーナストラックやライナーノーツの差があることがあるため確認を
選び方のヒント(簡潔に)
- まずはソロの代表作(No Gravity、Universo Inverso)で Kiko の個性を掴む。
- ヘヴィな側面を聴きたいなら Fullblast、Angra の名盤でメロディックな側面を堪能する。
- モダンなスラッシュ寄りを求めるなら Megadeth の近作(Dystopia 以降)を。
- 盤の選択は楽曲の収録差(ボーナス曲、リマスター)やライナーの充実度で判断すると満足度が上がります。
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参考文献
- Kiko Loureiro — Wikipedia(英語)
- Angra — Wikipedia(英語)
- Dystopia — Megadeth(Wikipedia・英語)
- Kiko Loureiro — AllMusic
- Kiko Loureiro — Encyclopaedia Metallum


