Huey Lewis and the News レコード完全ガイド:初心者からコレクターまで必携アルバムと版の選び方
イントロダクション
Huey Lewis and the News(ヒューイ・ルイス & ザ・ニュース)は、1980年代のアメリカAOR/ポップロックを代表するバンドの一つです。キャッチーでソウルフルなボーカル、ホーンやハーモニーを生かした編曲、ラジオ志向のメロディが特徴で、レコードで聴くと当時の空気感やアナログならではのダイナミクスが味わえます。本コラムでは「レコード(アルバム)」にフォーカスして、コレクター/リスナーそれぞれにおすすめしたい盤を深掘りして紹介します。
おすすめレコード:必携の名盤一覧
Sports(1983)
バンドの商業的ブレイクを決定づけた代表作。ポップさとR&B的なグルーヴが融合したサウンドで、ラジオヒットが次々と生まれました。バンドの「代名詞」と言える作品で、コレクションの中心に据えたい一枚です。
- ポイント:バンドの典型的なサウンドが凝縮されており、入門盤として最適。
- 代表曲(シングル/定番曲):I Want a New Drug、The Heart of Rock & Roll、If This Is It
- 盤チェックの目安:初回プレス(Chrysalisレーベル表記)、ジャケットの状態(色褪せ・角潰れ)を確認すると満足度が高いです。
Picture This(1982)
Sportsの直前に位置する作品で、ヒット曲を含みつつバンドの演奏力とアレンジの幅が見えるアルバムです。Sportsほど商業的ではない曲も多く、深掘りリスナーに愛される内容があります。
- ポイント:初期の成熟が感じられる重要作。シングルヒットを中心にバンドの成長過程が追えます。
- 代表曲(抜粋):Do You Believe in Love(ほかにもアルバム深掘り曲あり)
- 盤チェックの目安:オリジナルの見開き・インナースリーブやライナーノーツの有無でコレクター価値が変わります。
Fore!(1986)
80年代中盤の集大成的な位置付け。よりポップでストレートなヒット曲が並び、ラジオ/MTVでの露出が多かった時期の作品です。ロック寄りのグルーヴとポップ・センスのバランスが良く、パーティー感のあるトラックも魅力。
- ポイント:複数の大ヒットを含み、80年代後半のスタジオ録音の精度が高い作品。
- 代表曲(抜粋):Stuck with You、Hip to Be Square、Jacob's Ladder
- 盤チェックの目安:プロモ盤や初回ジャケット違い(シールド開封済みか否か)もチェック項目。
Huey Lewis and the News(1980/デビュー)
バンドのスタート地点にあたるデビュー作。ソウルフルでありながらロック/ブルースの影響も色濃く、後のサウンドへとつながる片鱗が見えます。ディープリスナー向けの発掘的価値が高い一枚です。
- ポイント:初期の姿勢やアンサンブルが好みなら押さえておきたい作品。
- 盤チェックの目安:初回プレスや国内盤(オビ付き)など、状態の良いものは長く楽しめます。
コンピレーション盤:Time Flies… The Best of Huey Lewis & the News(1996/ベスト)
代表曲を手早く揃えたい人向けのベスト盤。オリジナルLPを集める前の“予備知識”として、まずはこのベストで曲を把握すると買い物がしやすくなります。オリジナル・アルバムでの曲順やアルバム単体の流れを味わいたい人はアルバム単位の購入をおすすめしますが、まずは全体像を掴むのに便利です。
- ポイント:入門用として優秀。レコードでの流し聴きにも適した選曲。
マニア向け・注目の変種盤
- 日本盤(オビ付き):初期の日本盤は帯(オビ)や日本語ライナーノーツが付くことが多く、コレクション価値が高いです。
- プロモ盤/白ラベル:放送局向けのプロモ盤や白ラベルはコレクターの注目対象。
- リイシュー(リマスター/180gなど):最近のアナログ再発はマスタリングが異なる場合があるため「版」の違いに興味がある人向け。
代表曲(概観)
Huey Lewis and the Newsを象徴する主要曲を押さえておくと、どのアルバムを優先的に集めるべきか判断しやすくなります。以下は彼らの代表的なヒット群です。
- The Power of Love(映画「Back to the Future」効果で大ヒットしたナンバー。バンドの象徴的な楽曲のひとつ。)
- I Want a New Drug(リフのキャッチーさとシンセ使いが印象的な80年代代表曲。)
- The Heart of Rock & Roll(アメリカン・ロックへの敬意を歌った壮大なナンバー。)
- Hip to Be Square(80年代のポップカルチャー感を象徴するヒット。)
- Stuck with You(メロディアスなラブソングとして幅広い層に支持された曲。)
おすすめ盤の選び方(購入時に注目するポイント)
- オリジナルプレスの有無:初回プレスは市場価値が高く、ジャケットやラベル表記の違いで年代が判別できます。
- カタログ番号とレーベル表記:Chrysalisなど当時の表記が揃っているかを確認すると本物度が分かります。
- ジャケットと付属品:インナースリーブ、歌詞カード、帯(日本盤)などの有無はコレクション価値に直結します。
- プロモ盤や限定盤の存在:プロモ盤、カラーヴァイナル、インターナショナル・プレスの違いなどはチェック対象。
- リイシューのマスタリング違い:再発はマスタリングや収録曲が変わる場合があるため、音の好みや収録内容にこだわるなら版ごとに確認を。
購入先とチェックの実務的アドバイス(購入前に確認すべき点)
- 主要な購入先:Discogs、eBay、国内の中古レコード店、オークション、専門店のオンライン在庫など。
- 出品情報で確認すること:表記の詳細(カタログ番号、マトリクスランアウト、盤/ジャケットの状態表記)、出品者評価、実物写真の有無。
- 画像での確認ポイント:ジャケットのコーナー、背表紙、盤ラベルの印刷状態、マトリクス刻印(写真で確認できる場合)。
- 価格と相場感:同じアルバムでもプレス国・初回か再発か・付属品の有無で価格差が出ます。購入前に複数出品を比較しましょう。
コレクター別のおすすめ優先順位
- 入門者:まずは「Sports」またはベスト盤で代表曲群を把握。気に入ればアルバム単位でオリジナルプレスを探す。
- 一般リスナー(アルバムの流れ重視):Picture This → Sports → Fore! の順でアルバムの変遷を追うと流れが分かりやすい。
- マニア/コレクター:初回プレス、プロモ、国内盤(帯付き)や特別盤を狙う。隠れたカップリング曲や別ミックスを集めるのも楽しみ。
最後に:Huey Lewis and the Newsのレコードを楽しむために
彼らの音楽は「曲の良さ」と「演奏のグルーヴ」が魅力です。アルバム単位で買うと、単曲ヒットでは見えない演奏の厚みやアレンジの妙が味わえます。まずは自身の聴きたい方向性(ヒット曲中心かアルバム体験か)を決め、それに応じてオリジナルプレスや再発盤を選ぶのが現実的で満足度も高いでしょう。
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