Vanity 6とは?プリンス・プロデュースの80年代女性ボーカルトリオと代表作ガイド
Vanity 6とは
Vanity 6は、1980年代初頭にプリンスがプロデュース/プロジェクトとして結成したアメリカの女性ボーカルトリオ。メンバーはVanity(デニース・マシューズ)、ブレンダ・ベネット、スーザン・ムーンジーで、1982年にセルフタイトルのアルバムを発表しました。セクシーで挑発的なイメージと、ミネアポリス・サウンドに根ざしたファンク/R&Bの要素を併せ持つ楽曲群は、当時のポップ/R&Bシーンに強い印象を残しています。
おすすめレコード一覧
Vanity 6(1982年、スタジオ・アルバム)
彼女たちの唯一のオリジナル・フルアルバム。代表曲「Nasty Girl」をはじめ、プリンスによるプロデュース/作曲が光る楽曲群が詰まっています。オリジナル盤は当時のアートワークやライナーノーツを含め、コレクターに人気があります。音楽的にはシンセベースのファンク、ドラムマシンを基調とした80年代初期のサウンドで、プリンス・ファミリーの一端を知るうえで必聴の一枚です。
"Nasty Girl"(シングル / 12インチ)
アルバムからのシングル曲で、クラブシーンでも定番となったナンバー。12インチ・ヴァージョンやプロモ盤にはロング・ミックスや別テイクが収められていることが多く、ダンスフロア向けのアレンジを楽しめます。シングルとしてのインパクトが強いので、曲単位でコレクションしたい人におすすめです。
Vanity(ソロ) - Wild Animal(1984年)
厳密にはVanity 6の作品ではありませんが、Vanity(デニース・マシューズ)のソロ作はVanity 6の活動と密接に関連しています。ファンク/ポップのアプローチは共有されつつ、よりソロ・アーティストとしての色合いが強い作品です。Vanity個人のヴォーカルや表現を深く知るうえで価値があります。
編集盤/コンピレーション(プリンス関連アーカイヴや編集盤)
Vanity 6のトラックはプリンス関連のボックスセットや編集盤に収録されることがあり、未発表曲や別ミックスが出ることもあります。Vanity 6単独のカタログは小さいため、プリンス系の編集盤をチェックすることで掘り出し物に出会える可能性が高まります。
各盤の聴きどころ(トラック解説)
Nasty Girl
代表曲。キャッチーなフックとクラブ向けのグルーヴが特徴。歌詞の挑発性と90秒を超える中間パートが印象的で、Vanity 6のアイデンティティそのものと言える曲です。
Drive Me Wild
ファンク寄りのナンバーで、ストリングやシンセのアレンジが曲の勢いを後押しします。バックで響くミネアポリス・サウンドの要素を堪能できます。
If a Girl Answers (Don't Hang Up)
ポップ寄りの曲で、ヴォーカルの掛け合いやコーラスワークが魅力。シングル曲の対比としてアルバムのバランス感を示すトラックです。
選ぶ際のポイント(購入ガイド)
Vanity 6は公式カタログが小規模なので、コレクションの中心は「オリジナルLP盤」「シングル12インチ」「関連ソロ作/編集盤」になります。選ぶ際のポイントとしては、オリジナル盤の雰囲気(ジャケット、ライナーノーツ)、12インチのミックス違い、ソロ作品との比較で音楽性の幅を見ることが挙げられます。また、プリンスのプロデュース/作曲の関与の度合いを踏まえて聴くと、曲ごとの意図やアレンジの妙が分かりやすくなります。
Vanity 6の音楽的意義と影響
Vanity 6は短命なプロジェクトでありながら、80年代初頭のポップ/R&Bにおける「女性の官能性」を前面に押し出した表現の一例として注目されます。プリンスのプロデュースにより、男性中心の音楽シーンの中で独自の立ち位置を築き、後の女性アーティストやグループのイメージ作りやパフォーマンス表現に影響を与えました。音楽的にはミネアポリス・サウンドの一派として、シンセ/ベースラインと簡潔なリズムが楽曲の核になっています。
聴くときの楽しみ方(おすすめの聴取シーン)
- アルバム通して:80年代の空気感とプリンスのプロデュースワークをまとめて味わいたいとき。
- シングルや12インチ:クラブ寄りのミックスやロング・ヴァージョンを楽しみたいとき。
- 関連作と並べる:Vanityのソロ作やプリンス関連の音源と比較して、アレンジや表現の違いを辿る聴き方。
まとめ
Vanity 6は短期間の活動ながらも、80年代のポップ/R&Bに強烈な印象を残したグループです。まずはセルフタイトルのアルバムと「Nasty Girl」のシングル(12インチ含む)を押さえ、それからヴァニティのソロ作やプリンス関連の編集盤へと広げていくのが自然な楽しみ方です。音楽的背景やプロデューサーとしてのプリンスの関与を意識すると、楽曲の魅力がさらに深まります。
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参考文献
- Vanity 6 - Wikipedia(日本語)
- Vanity 6 - Wikipedia(English)
- Vanity 6 - Discogs(ディスコグラフィ一覧)
- Vanity 6 - AllMusic(アーティスト概要・レビュー)


