Apollonia 6徹底ガイド:プリンスが生んだ80年代ミネアポリス・サウンドと必聴リリース
イントロダクション — Apollonia 6とは
Apollonia 6(アポロニア・シックス)は、1980年代の“ミネアポリス・サウンド”を代表する女性ボーカル・ユニットで、プリンスがプロデュース/主導して結成されたグループです。もともとVanity 6の流れを汲むプロジェクトで、映画『パープル・レイン(Purple Rain)』への登場や、代表曲「Sex Shooter」のヒットにより短期間ながら強い印象を残しました。バンドとして残した公式のスタジオ・アルバムは1枚のみ(セルフタイトル『Apollonia 6』/1984年)で、それがコレクターやプリンス・ファンにとってのマストアイテムになっています。
必聴レコード紹介
Apollonia 6(1984年・セルフタイトル・アルバム)
グループ唯一のスタジオ・アルバム。プリンスのプロデュース(および多くの楽曲提供)を受けており、シングル「Sex Shooter」をはじめとしたダンス・ポップ/ファンクの佳曲が並びます。アルバム全体を通して“プリンス周辺の音作り”が色濃く出ているため、ミネアポリス・サウンドを追う人、80年代ポップ/ダンスの文脈で聴きたい人に強くおすすめです。
Purple Rain(映画サウンドトラック/1984年)
Apollonia自身のアルバムではありませんが、映画『パープル・レイン』とそのサウンドトラックはApolloniaの活動を語るうえで外せません。映画における彼女の出番や、プリンスと共演した楽曲「Take Me with U」など、アーティストとしての存在感を知るための重要な資料です。サウンドトラックのオリジナル盤やデラックス・エディションは、映像と音楽の歴史的コンテクストを理解するのに役立ちます。
シングル/12インチ・シングル(特に「Sex Shooter」)
「Sex Shooter」はApollonia 6の象徴的な1曲。オリジナルの7インチ/12インチシングルや当時のプロモ盤には、アルバムとは異なるミックスや長尺のダンス・リミックスが収録されていることがあります。コレクターズアイテムとしても人気が高く、リミックスや別テイクを聴くことで当時のクラブ・シーンやプロダクションの幅を感じられます。
どの盤を選ぶか — おすすめの見分け方
Apollonia 6はリリース数自体が多くないため、買い方のポイントはシンプルです。以下はチェックリストとして役立ちます。
- オリジナル・リリース(1984年のワーナーからのLP)を狙う:当時のマスターやジャケットが楽しめ、コレクター価値も高い。
- 日本盤の初回プレス(帯=オビ付き)はコレクター人気が高い:日本盤はジャケット印刷やライナーノーツが独自のことが多く、保存価値が上がります。
- 再発・リマスター盤を狙う:リマスターで音像が改善されていることがあるため、普段使いで聴くなら再発の良盤(CD/LP)を選ぶのも有効です。
- シングル/12インチは別テイクや長尺ミックスを確認:コレクターでなくても、リミックスを聴くと曲の別側面が楽しめます。
楽曲と聴きどころのポイント
- 「Sex Shooter」:Apollonia 6を象徴するナンバー。シンセやベースライン、プリンス流のファンク・アレンジが光ります。歌唱はスタイリッシュな80年代ポップとして楽しめます。
- アルバム全体:プリンスが関与した楽曲構成は、ボーカルものとしてのキャッチーさとクラブ寄りのグルーヴを両立させています。短命なプロジェクトながら、当時のプロダクション技術とセンスが凝縮されています。
- Purple Rain関連曲:Apolloniaが共演した楽曲や映画のシーンは、ヴィジュアルと音楽がセットで機能する事例として興味深いです。音楽史的・映像史的な価値が大きいです。
コレクション観点での楽しみ方
Apollonia 6は「一発勝負」的な作品群で構成されているため、以下のような楽しみ方が向いています。
- プリンス周辺のリリース群と並べて聴く:The TimeやVanity 6、プリンス本体の作品と比較すると、アレンジや歌のアプローチの違いが見えて面白いです。
- 映画『パープル・レイン』とセットで鑑賞する:映像と楽曲が交差する文脈を把握すると、Apollonia 6の存在感がより強く理解できます。
- シングル/リミックスを掘る:アルバムに収録されていないミックスやインストが流通していることがあるため、掘り出し物探索が楽しい分野です。
Apollonia 6が残した意味合い
Apollonia 6は短命ながらも、プリンスのプロデュース能力を女性ボーカル・ユニットに転用した興味深い試みでした。80年代中期のポップ/ファンクの文脈を知りたい人、プリンス周辺のプロダクションやミネアポリス・サウンドを追う人にとって、必ずやチェックすべき存在です。
購入の際の注意点
- 出品説明はよく読む:ジャケットの状態、付属インサートや帯の有無、盤面のキズ表記などを確認しましょう。
- 通常盤/プロモ盤の違い:プロモ盤は音圧やミックスがオリジナルと異なる場合があるので、目的に応じて選ぶとよいです。
- リマスタリング情報を確認:音質重視ならリマスター盤の評判やレビューを確認してから購入するのがおすすめです。
まとめ
Apollonia 6はコアなディスクグラフィーこそ少ないものの、80年代ポップ/ファンクを語るうえで外せないプロジェクトです。まずはセルフタイトルのアルバムと、映画『パープル・レイン』/そのサウンドトラックを押さえ、興味が湧いたらシングルや12インチのリミックスを掘る──という順序が効率的です。プリンスのプロダクションを女性ボーカルの視点で体験できる貴重な一枚として、コレクションに加える価値は十分にあります。
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