Dalidaのおすすめレコードを年代別に徹底解説|聴きどころと選び方ガイド
Dalida(ダリダ)おすすめレコード深掘りコラム
Dalida(本名:イオランダ・クリスティーナ・ジリオッティ)は、1950年代から1980年代にかけてフランス語圏を中心に世界的な人気を博した歌手です。エジプト生まれのイタリア系という背景を活かし、フランス chanson、イタリア歌曲、アラブ音楽テイスト、さらに70年代のディスコまで、さまざまな音楽スタイルを歌い分けました。本コラムでは「どのレコードを買う/聴くべきか」を年代やテーマごとに深掘りして紹介します。
聴きどころとレコード選びの視点
- 時代感:1950〜60年代のシャンソン/エレガントな編曲、70年代の劇的なドラマ曲、後期のワールド/ディスコ系と、時代によって大きく表情が変わります。
- 言語:フランス語だけでなく、イタリア語・アラビア語・スペイン語など多言語録音があります。言語違いの同曲を比較する楽しさもDalidaの魅力です。
- オリジナル盤かリイシューか:音質やジャケットの価値でオリジナル盤(1950sの25cm EPや初期LP)を狙うコレクターが多い一方、最新のリマスターCD/LPや公式ボックスは音質や解説の面で利便性が高いです。
- ライヴかスタジオか:ダリダは舞台表現も魅力。Olympiaなどのライヴ盤は歌唱力と観客の熱を直に感じられます。
おすすめレコード(年代別・代表作と聴きどころ)
- 1956:シングル「Bambino」および当時のEP
ダリダのブレイク曲。庶民的で親しみやすいメロディと情感豊かな歌い回しが特徴です。彼女の初期の魅力を知るには最重要の一枚。オリジナルの25cm EPや初期シングル盤は歴史的価値があります。
- 1958〜1962:シャンソン期のシングル&EP(例:「Gondolier」等)
この時期はフランスの大衆音楽としての地位を確立した時期。オーケストラを活かしたアレンジとダリダ独特の語りかけるような歌唱が魅力です。イタリア語版・英語版の存在もあり、多言語で聞き比べるのがおすすめ。
- 1960年代:映画主題歌/世界ヒットのヴァリアント
映画や海外ヒットのフランス語カヴァーを取り入れた楽曲群。スタジオ録音の完成度が高く、当時のポップ・センスと歌手としての表現力が一段と磨かれています。LPでまとめて聴くと時代の流れが分かります。
- 1973〜1975:物語性の強いシングル「Gigi l'Amoroso」/「Il venait d'avoir 18 ans」
1970年代はダリダの「ドラマティックな歌唱」が際立つ時期。長尺で語りと歌が混ざる「Gigi l'Amoroso」はヨーロッパ各国で大ヒットし、物語性を楽しめる楽曲です。「Il venait d'avoir 18 ans」は繊細なバラードで、感情表現の深さを味わえます。これらは当時のシングルや1970年代のLP、またベスト盤に収録されています。
- 1977:ワールド・ヒット「Salma Ya Salama」
エジプト風のメロディとポップなアレンジが融合した楽曲。ダリダのルーツに近い世界観が反映され、国際的にも支持を受けました。多言語で録音されたバージョン(アラビア語、フランス語、イタリア語など)が存在するため、比較して聴くと面白いです。
- 1979:ディスコ期のシングル「Laissez-moi danser (Monday, Tuesday)」など
70年代末にはディスコ/ダンス志向の曲も取り入れ、当時の音楽潮流に柔軟に応えました。クラブ感覚の楽曲もあり、幅広い音楽趣向のリスナーに訴えます。
- ライヴ盤(Olympia公演の音源)
舞台女優のような表現力を確かめるならライヴ盤が最適です。ステージ上での語りや間の取り方、観客との一体感はスタジオ録音とは違う魅力を持っています。ライヴ収録曲はベスト盤とは異なる選曲の妙も楽しめます。
- 入門用コンピレーション/公式ボックスセット
初めての人には「ベスト・オブ」系や公式リマスターのボックスセットがおすすめ。年代を追って編纂されたもの、全シングル集など、音質や解説が充実している公式リイシューは非常に使い勝手が良いです。
コレクター向けの注目ポイント
- EPフォーマット:1950年代のフランスでは25cm EPが主流でした。ジャケットや縦溝(ラッカーの刻印)に個体差があり収集価値があります。
- オリジナル・プレスのラベル:Barclayなど初期のオリジナル・ラベルは人気です。70年代以降はオーランド(Orlando)関係のプレスが増えます。
- 海外プレス:イタリア盤、ドイツ盤、エジプト盤など言語違いやジャケ違いがあり、コレクターの楽しみが広がります。
- プロモ盤・特殊ジャケット:プロモ(radio promo)や限定盤の見つけどころは希少性が高く、コレクションのアクセントになります。
鑑賞のヒント:Dalidaをより深く味わうために
- 歌詞の物語性に注目する:短いポップソングから長い物語曲まで、歌詞がドラマを担っていることが多いです。訳詩や歌詞カードが付く盤は参考になります。
- 同一曲の別言語ヴァージョンを比較する:声質は同じでも表情やフレージングが言語で変わる点に魅力があります。
- 時代背景を押さえる:1950〜60年代のフランス大衆文化、70年代の国際化・ディスコシーンとの接点を知ると、楽曲の位置づけが分かります。
- ライヴ録音とスタジオ録音を聴き比べる:ライヴは表現の生々しさ、スタジオはアレンジの精度が味わえます。
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参考文献
- ダリダ - Wikipedia(日本語)
- Dalida - Discogs(ディスコグラフィー詳細)
- Dalida - Universal Music France(アーティストページ)
- Dalida Official(公式サイト)


