Elizabeth Cottenの名盤ガイド:代表作とレコード選びのコツを深掘り
Elizabeth Cottenの音楽的背景と重要性
Elizabeth Cotten(1893–1987)は、アメリカン・フォーク/ブルースの分野で独自の地位を築いたギタリスト兼歌手です。幼少期に作った名曲「Freight Train」はフォーク・レパートリーの定番となり、彼女の左利きかつ逆さまに弾く独特のフィンガーピッキング(いわゆる“Cotten picking”)は多くのミュージシャンに影響を与えました。1950年代後半にSeeger一族らによって再発見されて以降、録音と再発が続き、現在でも初心者からコレクターまで幅広く聴かれています。
おすすめレコード(注:聴きどころと探し方を中心に解説)
Folksongs and Instrumentals with Guitar(Folkways/初期録音集)
なぜおすすめか:Cottenの素朴で力強い歌唱と独自のギター・スタイルが最もストレートに伝わる、入門にも最適な音源群です。代表曲「Freight Train」が含まれることが多く、彼女の音楽的ルーツとレパートリーを知るうえで欠かせません。
聴きどころ:声の語り口、左手で作るメロディと親指のバスラインが作る律動感。単音で歌う“語り”としての表現力に注目してください。
盤の選び方:Smithsonian Folkwaysなどの正規再発盤は音質と解説の両面で信頼できます。オリジナル盤(ファンウェイズ初版)を狙うのも面白いですが、表面ノイズや経年劣化に注意。
Shake Sugaree(タイトル曲収録のLP/編集盤)
なぜおすすめか:タイトル曲「Shake Sugaree」はCottenのユーモラスで人懐こい面をよく表し、ライブ感のある録音にハートフルな魅力があります。演奏の柔らかさとリズム感がよく出た一枚です。
聴きどころ:歌詞の間合いやコーラス的な部分、曲ごとのテンポの揺らぎ。Cottenの語りの間(ま)が効いている箇所をじっくり楽しんでください。
盤の選び方:複数の編集盤や再発が存在するため、ライナーノーツや収録年を確認してオリジナル録音が丸ごと収められている盤を選ぶと良いです。
代表曲を集めたコンピレーション盤(Best Of / Freight Train 複数編集盤)
なぜおすすめか:初めてCottenを聴く人や、代表曲を手っ取り早く網羅したい人に最適。異なる時期の録音を比較できるため、声や演奏の変遷を感じ取れます。
聴きどころ:同一曲の異なる録音(初期のアコースティック録音と、後年のリイシュー時のマスターなど)を比較して、アレンジの違いや録音クオリティの差を味わってください。
盤の選び方:曲目表を確認し、元のセッション音源に忠実な収録か、リマスターの有無や編集でカットされていないかをチェックしましょう。
Complete/Anthology系のボックスや再発(Smithsonian Folkways 等)
なぜおすすめか:資料性の高さと解説の充実が魅力。録音年代順に追える編集や未発表テイクを含むものは、より深くCottenのキャリアを俯瞰できます。
聴きどころ:セッション間の流れや、歌い手としての変化、伴奏の少しの違いが浮き彫りになります。紙資料(ブックレット)にある当時の写真や解説も鑑賞体験を深めます。
盤の選び方:信頼できるレーベルの正規再発を推奨。ブックレットの有無、解説の深さも選定基準になります。
代表曲と聴きどころ
Freight Train — 彼女の代表作。鉄道をモチーフにしたシンプルなメロディは世代を越えて愛されています。歌詞のイメージとギターのベースラインの相互作用に注目。
Shake Sugaree — 軽快で親しみやすい楽曲。リズムの取り方や語りの間が魅力です。
Oh Babe, It Ain't No Lie — ブルージーな香りを持つ曲で、Cottenの表現の幅がよく出ています。声のニュアンスと語りの強弱を味わいましょう。
レコード選びの実践的ポイント(音質・資料性・版違いの見分け方)
マスターとリマスターの違いを意識する:オリジナルの空間感やダイナミクスを重視するならオリジナルあるいは忠実な再発、ノイズ低減やEQ調整で聴きやすさを求めるならリマスター盤を選ぶと良いでしょう。
ライナーノーツの充実度:生年・録音年、関係者の証言、写真や歌詞の掲載は理解を深めます。Smithsonian系の再発は解説が詳しい傾向があります。
編集盤の曲順や抜粋に注意:編集盤は便利ですが、曲が抜けていたり別セッションの音源が混在していることがあるので、収録曲リストを確認してください。
盤の状態と付属物:オリジナル盤を買う場合はジャケット、ライナーノーツ、インナースリーブの有無も価値を左右します(保存状態が良いものを選びましょう)。
まとめ
Elizabeth Cottenのレコードは、素朴で力強い歌声と独特のギターテクニックを直接味わえる宝庫です。まずは初期録音を収めたFolkways系の音源や代表曲を集めたコンピレーションで入門し、興味が広がれば詳細な再発やアンソロジーで深掘りするのが自然な流れです。音源の版やマスターの違いによって聴こえ方が変わるので、購入前に収録情報や解説を確認する習慣をつけると良いコレクションが作れます。
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参考文献
- Elizabeth Cotten — Wikipedia
- Smithsonian Folkways(Elizabeth Cotten 検索結果)
- AllMusic(Elizabeth Cotten 検索)
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