Bose QuietComfort Earbuds II徹底レビュー:音質・ANC・使い勝手を深掘り
概要
Bose QuietComfort Earbuds II(以下QC Earbuds II)は、2022年に発表されたBoseのフラグシップ完全ワイヤレス型イヤホンです。Boseが長年培ってきたノイズキャンセリング技術を小型イヤホンへ凝縮し、個々の耳に合わせた最適化機能、使いやすい操作性、日常での実用性を重視した設計が特徴です。本稿では音質、ノイズキャンセリング、フィット感、バッテリー、アプリ機能、通話品質、競合製品との比較を含めて詳細に解説します。
設計とビルドクオリティ
QC Earbuds IIはコンパクトなハウジングに高品位なマイク群とセンサーを搭載しています。外観はマット仕上げを基調に、ケースも携帯性を考えたスリムな設計です。防滴性能は日常使用を想定したIPX4相当の耐水/防汗仕様で、運動中や軽い雨程度の使用に耐えます(※仕様はモデルや地域により表示が異なる場合があります)。
音質とチューニング
Boseらしいバランスの良いサウンドが基本です。低域は存在感がありながらも過剰ではなく、中高域の解像感も高めでボーカルやアコースティック楽器の表現に優れます。デフォルトのチューニングは傾向としてフラット寄りで、Boseアプリ側のイコライザーで微調整が可能です。
- 低域:しっかりとした厚みがあり、ポップやEDMでも満足できるパンチ感。
- 中域:ボーカルの存在感がはっきりしており、音楽の細かいニュアンスが聴き取りやすい。
- 高域:刺さりにくく滑らかな描写。ただし超高域のキラキラ感を好むリスナーには物足りなさを感じる場合あり。
また、QC Earbuds IIは装着状態に応じて音を最適化するパーソナライズドな補正プロセスを搭載しており、ユーザーの耳穴形状やフィットに合わせてANCや音質を最適化するため、同モデルでも個人差を小さくする設計になっています。
ノイズキャンセリング(ANC)の実力
Boseの主要な強みはやはりノイズキャンセリングです。QC Earbuds IIは小型インイヤーながら周囲ノイズを強力に低減します。特に機械的な低周波ノイズ(エアコン、列車の動力音等)だけでなく、中高域の人声やアナウンスなどにも効果を発揮し、同カテゴリの中でも上位に位置づけられる性能です。
- 自動/パーソナライズド設定:短いキャリブレーションで個々に最適化されるため、遮音感と自然さのバランスが良い。
- 外音取り込み(Awareモード):外音取り込みの音質は自然で、会話やアナウンスの理解性が高い。状況に応じて強弱を切替可能。
実使用では通勤電車や航空機内でのノイズ低減効果が高く、音楽やポッドキャストへの没入感を大きく高めます。
装着感とフィット
本機は複数サイズのイヤーチップが付属し、正しいサイズを選ぶことで高い遮音性と安定したフィットが得られます。設計上の密閉度が高く、ランニングなど激しい運動以外は落ちにくい印象です。長時間装着しても耳への負担は比較的少なく、通勤や長時間リスニングにも向いています。
バッテリーと充電
メーカー公称ではイヤホン本体が1回の充電で約6時間の再生が可能で、充電ケースを併用すると合計で約24時間の使用に相当します(ケースによる追加分は約18時間)。短時間のクイックチャージにも対応しており、急ぎのときの補助が効きます。ケースはUSB-C充電端子を装備しています。
接続性とアプリ
QC Earbuds IIはBluetooth接続でスマートフォンやタブレットと簡単にペアリングできます。コーデックは一般的にSBCとAACに対応しており、iOSやAndroidで安定した接続が期待できます(aptXなど独自コーデックの対応は確認が必要です)。
Bose Musicアプリを通じて、イコライザー調整、ノイズキャンセリングの強度調整、タッチ操作のカスタマイズ、ファームウェア更新などが可能です。アプリのUXは分かりやすく、機能の有効化や個別設定が直感的に行えます。
通話品質とマイク性能
通話時は複数のマイクと音声処理アルゴリズムを組み合わせ、屋外の雑音や風切り音の影響を抑える工夫がなされています。実際の会話では聞き取りやすさが高く、相手からの評価も概ね良好です。ただし極端な強風下や非常に騒がしい環境ではノイズが完全に除去されるわけではありません。
競合機との比較
同カテゴリの代表的な競合にはSony WF-1000XM4、Apple AirPods Pro(第2世代)などがあります。比較のポイントは以下の通りです。
- ANC性能:QC Earbuds IIは競合と並ぶか上回る評価を得ている場面が多く、特に日常的な環境音の抑圧に強みがある。
- 音質:フラット寄りで汎用性が高く、ジャンルを問わずバランス良く聴ける。解像感や低域のコントロールはSonyに一日の長があるとの評価もある。
- エコシステム:AirPods ProはApple製品との連携(空間オーディオやシームレス接続)で強みを持つ。Boseは多機能アプリで細かな調整を提供する点が魅力。
購入を検討する上でのメリット・デメリット
- メリット
- 高性能なANCと自然な外音取り込み。
- 個人差を補正するパーソナライズ機能で安定した音質体験。
- 日常利用での高い使い勝手(フィット感、通話品質、アプリ連携)。
- デメリット
- 同価格帯の中にはより低遅延や長時間バッテリーを売りにするモデルもある。
- 一部のユーザーはより華やかな高域や派手な低域を求める場合、物足りなさを感じる可能性。
まとめ
Bose QuietComfort Earbuds IIは、強力かつ自然なノイズキャンセリングと安定した音質を求めるリスナーに非常に適した選択肢です。通勤・出張・在宅での集中リスニングや、外出先での通話を重視する人には特に向いています。派手な個性よりも「いつでも安心して使える高性能」を求めるユーザーにおすすめできる製品です。
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