Anker Soundcore Liberty Air 2 Pro徹底レビュー:ANC・音質・使い勝手を深掘り

概要と位置づけ

AnkerのサブブランドSoundcoreが2020年に投入した「Liberty Air 2 Pro」は、手頃な価格帯でアクティブノイズキャンセリング(ANC)とカスタマイズ可能な音作りを両立させた完全ワイヤレスイヤホンです。フラッグシップ級の価格では得られない機能性を意識したモデルで、普段使いから通勤・通学、フィットネスまで幅広いシーンを想定した設計になっています。

主要スペック(要点)

  • ドライバー:ダイナミック型ドライバー(メーカー公表の構成を参照)
  • コーデック:SBC / AAC(aptX非対応のため注意)
  • ノイズキャンセリング:複数のANCモードを搭載(屋内/屋外/交通機関向け等)
  • 外音取り込み(トランスペアレンシー)機能あり
  • バッテリー:イヤホン本体の連続再生は公称値で数時間、充電ケース併用でトータル再生時間が伸びる設計
  • 充電:USB-C、ワイヤレス充電対応モデルあり
  • 防水:IPX4相当の生活防水
  • 専用アプリ:SoundcoreアプリでEQカスタマイズ、HearIDによる個別最適化、ANCプリセット選択などが可能

デザインと装着感

Liberty Air 2 Proは比較的コンパクトな形状で、短めのステム(茎)を備えたインイヤー形状です。イヤーチップは複数サイズが付属し、適切なフィットを得られれば遮音性と低音の安定感が向上します。軽量であるため長時間の装着でも疲れにくく、耳への当たりは柔らかめ。ただし、イヤホンの形状は万人に完全適合するわけではないため、フィット感の個人差には留意が必要です。

音質(詳細な傾向と調整性)

Soundcoreの「HearID」機能やアプリ内EQにより、出荷時のサウンドからユーザー好みに細かく調整できる点が大きな特徴です。標準の音作りはやや低域に力を入れた“明瞭で聴きやすい”チューニングで、ポップスやロック、ヒップホップなどのポピュラー音楽に適しています。

高域は刺さりにくくバランスが取れており、中域のボーカルはクリアに聴こえる傾向があります。一方で、最上位クラスの完全ワイヤレス(高価格帯のフラッグシップ)と比べると、解像感やアタックの細かさで差は感じられることがあるため、リスニング重視でより高い音質を求める場合は上位機種を検討する価値があります。

アクティブノイズキャンセリング(ANC)と外音取り込み

Liberty Air 2 ProのANCは複数のモードを切り替えられる点が特徴です。屋内、屋外、交通機関などの利用シーンに合わせて効果を最適化する「ターゲット型」ANC設計が採用されており、アプリからプリセットを選べます。総じて同価格帯では上出来のノイズ低減効果を示しますが、ノイズキャンセル性能は完全無音を実現するクラスではなく、特に低域の連続ノイズ(エンジン音など)や高周波の入り混じった環境ではやや性能差を感じることもあります。

外音取り込み(トランスペアレンシー)も搭載されており、会話やアナウンスを聞きたい場面で便利に機能します。取り込みの自然さはアプリで調整可能なため、好みに合わせた運用が可能です。

通話性能とマイク

通話用マイクは複数搭載され、風切り音や周囲ノイズを低減する機能が実装されています。通常の屋内用途や屋外の比較的穏やかな環境では十分なクリアさを期待できますが、非常に騒がしい環境や強風下では通話相手にノイズが届く可能性があることは留意してください。ビジネスユースで毎回ノイズの多い屋外通話が発生する場合、専用のノイズリダクション機能を持つヘッドセットを検討するのが安全です。

バッテリーと充電の実用性

イヤホン単体の再生時間とケース併用の合計時間は使用条件(音量、ANCのオン/オフ)で変動します。公称値はメーカー発表に基づくもので、実際の運用では音量を上げたりANCを常時オンにすると短くなる点に注意が必要です。充電はUSB-Cを採用しているため現代のスマートフォン充電器と相性が良く、ワイヤレス充電に対応するケースであればQi充電器での充電も可能です(モデルによる)。

アプリ(Soundcore)による拡張性

SoundcoreアプリはLiberty Air 2 Proの重要な付加価値です。主な機能は以下のとおりです。

  • HearID:聴覚特性を測定して個別に最適化したEQを自動生成
  • イコライザー:プリセットと手動調整で音質を細かく変更
  • ANCプリセット:屋内/屋外/交通機関などのノイズキャンセルモード選択
  • タッチ操作のカスタマイズ、ファームウェアアップデート

これらにより、同じイヤホンでもユーザーごとに異なる音体験を作りやすいのが強みです。

競合モデルとの比較

Liberty Air 2 Proがターゲットとするのは "機能重視でコストパフォーマンスも重要" なユーザー層です。同価格帯だと、メーカーによってはANCの効きや音質、連続再生時間に違いが出るため、以下の観点で比較検討するとよいでしょう。

  • ANCの強さやモード切替の柔軟性
  • アプリのカスタマイズ性(HearIDなどの有用性)
  • コーデックの対応状況(AACやaptXなど)
  • ケースの携帯性とワイヤレス充電対応の有無

これらで総合的にバランスの良さを感じさせる点がLiberty Air 2 Proの魅力です。

購入時のチェックポイント

  • フィット感:付属のイヤーピースでしっかり密閉できるか試す
  • 用途の優先順位:通勤の騒音対策重視か、音楽の音質重視かで評価基準が変わる
  • スマートフォンとの相性:iPhone中心ならAACで十分、Androidで高音質を狙うならaptX対応機が良い場合も
  • アップデートとサポート:Soundcoreアプリの更新状況や保証を確認

まとめ(購入判断の指針)

Anker Soundcore Liberty Air 2 Proは、価格と機能のバランスが良く、カスタマイズ性の高いサウンドや複数のANCモード、Soundcoreアプリによる細かな調整が魅力のモデルです。絶対的なノイズキャンセル性能や最高峰の音質を求める場合は上位モデルが適しますが、日常使いでの総合的な満足度は高く、多くのユーザーに「費用対効果の高い選択肢」としておすすめできます。

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参考文献