Oppo Enco X徹底レビュー:Dynaudio協業の音作りと実用性を深掘りする
製品概要:Enco Xとは何か
Oppo Enco Xは、OPPOがDynaudio(デンマークの高級スピーカーブランド)と協業して開発した完全ワイヤレスイヤホンで、音質志向と日常使いの利便性を両立することを目指したモデルです。発売当時から“チューニングに力を入れたスマートフォン中心の高音質イヤホン”として注目を集め、アクティブノイズキャンセリング(ANC)やスマートフォンとの親和性、ワイヤレス充電対応などの実用機能も搭載しています。
ハードウェアと設計のポイント
Enco Xは外観・筐体設計ともにポータブル性を重視したフォルムで、イヤホン本体は比較的コンパクト。ケースはワイヤレス充電に対応し、携帯しての実用性が高く作られています。防滴性能があり日常の汗や小雨程度の利用にも耐える設計になっている点も、通勤・通学やワークアウトでの運用に向いています。
ドライバー構成とチューニング(音質の要点)
Enco X最大の売りはDynaudioとの協業によるチューニング思想です。物理的には複合ドライバーによる低域の押し出しと高域の伸びを両立させる設計が採られており、原音忠実性と音楽のエモーションを両立することを狙っています。
- 低域:量感のあるサブベースから中低域のタイトさまでバランスさせる傾向で、EDMやポップスのリズム感を損ないにくい。
- 中域:ボーカル帯域の存在感が確保されており、声が前に出て聞こえるチューニング。ボーカル中心の楽曲での再生は好印象。
- 高域:刺さりを抑え、滑らかに伸ばす調整がなされているため長時間リスニングでも疲れにくい。
こうした総合的な音作りは「家庭用スピーカーのチューニング感」をイヤホンへ落とし込んだ印象があり、ジャンルを問わずバランス良く聴けるのが特徴です。
コーデックと接続性
Enco Xは汎用コーデック(SBC、AAC)に加え、より高音質なワイヤレス伝送を実現するコーデックにも対応することで、対応機器と組み合わせた場合に有利になります。スマートフォンとのペアリングは安定志向で、遅延や切断に対して実用上の配慮がなされています。また、専用アプリを用いたイコライザーやモード切替(ANC/外音取り込み/ノーマル)などのカスタマイズが可能で、ユーザーの好みに合わせた音作りが行えます。
アクティブノイズキャンセリング(ANC)の実力
公称値やベンチマークは機種ごとに差がありますが、Enco XのANCは日常環境での使用に十分な遮音性能を持ち、低域の定常ノイズ(電車や空調)の低減に効果を発揮します。完全な無音化は難しいものの、音楽再生時の没入感を高める程度の消音効果は期待できます。また、外音取り込み(トランスペアレンシー)も用意されており、会話や駅のアナウンスを聞きたいシーンで便利です。
装着感とフィット感
イヤーピースのサイズバリエーションを活用することで、安定した装着感が得られます。筐体サイズは比較的小さめに設計されているため、耳への負担は軽めです。付け心地は長時間利用でも疲れにくく、ランニングなどの軽い運動でも外れにくいことが特徴です。とはいえ耳の形状は個人差が大きいため、実際に試着してフィット感を確認することを推奨します。
バッテリーと充電の実用性
公式スペックとしては、イヤホン単体の再生時間とケースとの組み合わせでの総再生時間が案内されており、ANCオン時とオフ時で数時間の差が出ます。ワイヤレス充電に対応するケースはモバイルでの利便性を高め、短時間の充電で一定時間再生できる急速充電機能も実用的です。日常使いで1日〜複数日に耐える運用が見込めますが、ヘビーユース時は予備バッテリーやケースへのこまめな充電をおすすめします。
実際の音楽再生で気づくこと(ジャンル別の傾向)
- ポップス・ロック:ボーカルの存在感が良く、楽曲全体がまとまりやすい。ドラムやベースのリズム感も自然。
- ジャズ・アコースティック:中高域の表現力が落ち着いており、楽器の質感や響きが丁寧に再現される。
- クラシック:ダイナミクスの幅があるため、オーケストラの厚みを適度に感じられるが、より広い音場を求めるなら据え置きスピーカーに一歩譲る。
- エレクトロニカ・EDM:低域の量感がありビートは楽しめるが、極端に重低音を強調したイヤホンと比べるとバランス重視。
長所・短所の整理
- 長所:Dynaudioのチューニングによる音質バランス、実用的なANC、ワイヤレス充電や汎用性の高い機能、装着性の良さ。
- 短所:完全なスタジオモニター的なフラットさを求めるユーザーには少し温度感がある調整、また徹底した防水性能を期待するスポーツ用途には別機種が向く可能性。
どんなユーザーに向くか
Enco Xは「音楽をしっかり聴きたいけれど携帯性や実用性も重視したい」ユーザーに向いています。通勤・通学での音楽リスニングや、ワークアウトの合間の使用、カジュアルなリスニングでの高音質体験を求める人にフィットします。プロ用のリファレンスを探すオーディオファンには、よりフラットなモニター志向の機器のほうが適する場面もあります。
購入時のチェックポイント
- 自分の再生機器(スマートフォンや音楽プレーヤー)がEnco Xの高音質コーデックに対応しているかを確認する。
- 試聴可能であれば実際の装着感と音の好みを確かめる。ボーカルや低域の出方は個人の好みに左右される。
- 保証やサポート体制、そしてケースのワイヤレス充電対応の有無など日常運用に関する要素もチェックする。
まとめ:使い勝手と音質のバランスが光るイヤホン
Oppo Enco Xは、Dynaudioとの共同チューニングを武器に、ポータブルな完全ワイヤレスに“音の満足度”を持ち込んだモデルです。万能型の音作りで幅広いジャンルに対応し、実用的な機能(ANC、ワイヤレス充電、安定した接続)を備えているため、日常の音楽体験をアップグレードしたい人にとって魅力的な選択肢になります。音質の好みは個人差が大きい分野なので、購入前に試聴できるならぜひ実機で自分の耳に合うか確認してください。
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