ロック界の至宝ポール・ロジャースが紡ぐ珠玉の名曲解説
本コラムでは、FreeやBad Companyのリード・ヴォーカリストとして1970年代のロック・シーンを牽引し、ソロやQueen + Paul Rodgersとしても活動を続けるポール・ロジャースの代表的な人気曲を取り上げ、その魅力を徹底解説します。彼のパワフルかつエモーショナルな歌声とブルース/ロックのエッセンスを融合させた楽曲群は、今なお多くのリスナーを魅了し続けています。
1. Free時代の珠玉の一曲
All Right Now
1970年5月にリリースされたFreeの代表曲。アルバム『Fire and Water』からのシングルとして発表され、英国シングル・チャートで2位、米国Billboard Hot 100で4位を記録。1990年にはASCAPより米国でのラジオ再生回数100万回超えを認定され、その後もクラシックロックラジオの定番曲として演奏され続けています。
Wishing Well
1972年12月にシングルとして発表され、1973年1月13日に英国チャートで7位に到達。Freeの最終スタジオ・アルバム『Heartbreaker』にも収録されたこの楽曲は、ハードロックとブルースロックを融合させた力強いサウンドと、アンディ・フレイザーへの思いを込めた歌詞が特徴です。
2. Bad Company時代の名曲群
Can’t Get Enough
1974年5月10日リリースのデビュー・シングル。Billboard Hot 100で5位、Cashbox誌のトップ100では1位を獲得し、Bad Companyの最大ヒット曲として不動の地位を誇ります。ミック・ラルフス作のシャッフル・ビートとキャッチーなメロディは、今でも若手ギタリストの定番リフとして愛されています。
Feel Like Makin’ Love
1975年にリリースされたパワー・バラード。アコースティックなカントリー調イントロからドラマティックなロックへと展開し、米国シングル・チャートで10位にランクイン。胸を打つラブソングとして、コンサートの定番ナンバーとなっています。
Bad Company
バンド名と同名の1974年発表曲。ビクトリア朝時代の道徳書をモチーフにした歌詞と、ミニマルなピアノイントロが“荒野の叙事詩”のような重厚な世界観を演出。ロジャースの語りかけるようなボーカルが印象的です。
Movin’ On
1974年6月26日にセカンド・シングルとしてリリース。オリジナルはHackensackのナンバーのカバーで、米国Billboard Hot 100で19位を記録。ソウルフルな表現力が際立つ一曲で、深夜のFMラジオでも長く親しまれました。
3. ソロ&カバー活動のハイライト
I Thank You
2014年のカバー・アルバム『The Royal Sessions』に収録。サム&デイヴの名曲をメンフィスのRoyal Studiosで録音し、ゴスペル~ソウルの温かみをロック的ダイナミズムで包み込んだ仕上がりです。
Drifters
2000年リリースのスタジオ・アルバム『Electric』収録曲。フリーキーなギター・リフと伸びやかなボーカルが融合したモダン・ロック・ナンバーで、米国ロックラジオのメインストリーム・ロック・チャートで33位を記録しました。
Muddy Water Blues: A Tribute to Muddy Waters
1993年発表のブルース・トリビュート・アルバム。ジェフ・ベック、バディ・ガイ、デヴィッド・ギルモアら錚々たるギタリストがゲスト参加し、ロジャースのブルース・ルーツを豪華に再現しています。
結論
ポール・ロジャースはFreeからBad Company、そしてソロ活動に至るまで、その比類なき歌唱力とソングライティングで“一流のロック”を体現してきました。ここで紹介した名曲群を聴くことで、彼がいかにしてロック界の至宝と呼ばれるに至ったのかを改めて実感できるでしょう。今後も新たな挑戦を続けるロジャースから目が離せません。
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