【完全解説】ノーザン・ソウルの魅力とコレクションの極意!希少レコードと買い方ガイド

ノーザン・ソウルとは?

ノーザン・ソウルは、1960年代後半から1970年代にかけてイギリスの北部を中心に発展した音楽ムーブメントです。もともとはアメリカのモータウン・サウンドやそれに近いテンポの速いソウル・ミュージックに焦点を当て、特に英国内の若者たちが熱狂しました。特徴は、アップテンポでダンサブルなリズム、情熱的なボーカル、そしてソウルフルなメロディにあります。

ノーザン・ソウルの文化は、ただ音楽を聴くだけでなく、独自のダンススタイルやファッション、そして何よりレコード収集を重要視していました。特に「レアなアメリカのソウル・シングル」を発掘することが大変人気で、ディーラーやコレクターたちは珍しい7インチのレコードを求めて日夜奔走していました。

ノーザン・ソウルのレコード収集の魅力

ノーザン・ソウルのレコード収集は単なる音楽コレクションではありません。希少価値の高いレコードを見つけることが「宝探し」のように感じられ、多くのファンが中古レコード店やフリーマーケット、海外の輸入盤店などを巡りました。レア盤の中には市場にほとんど出回らないものも多く、状態の良いオリジナルプレスは非常に高値で取引されています。

このように、ノーザン・ソウルのレコード収集は「音楽」と「文化」「コミュニティ」を繋ぐ大きな柱のひとつとなっています。音楽的なクオリティだけでなく、ジャケットのアートワークやレーベル、プレス国、バージョン違いなども重要な要素です。

ノーザン・ソウルでおすすめのレコード一覧

ここからは、実際にノーザン・ソウル・ファンに特に人気の高いレコードをいくつかピックアップして解説します。これらはオリジナル盤の7インチシングルが主に収集され、ダンスフロアでも定番中の定番です。

  • 1. Gloria Jones - “Tainted Love” (Provence Records, 1965)

    「Tainted Love」はノーザン・ソウルのクラシックの中でも特に人気の高い一枚です。Gloria Jonesのソウルフルな歌声とエネルギッシュなサウンドが特徴。オリジナルのUKプレスは非常に希少で、非常に高価ですが、音質や踊り心地が抜群のため、コレクターやDJの必需品とされています。

  • 2. Eddie Holman - “Hey There Lonely Girl” (MGM Records, 1969)

    甘く切ない歌詞とメロディがノーザン・ソウルの情熱的な夜にマッチ。オリジナル盤はアメリカ盤がほとんどですが、英国盤の希少盤も存在し人気です。DJプレイでもよく使用され、初心者から上級者まで幅広く愛されています。

  • 3. Frank Wilson - “Do I Love You (Indeed I Do)” (Motown Records, 1965)

    これは「ノーザン・ソウル・ジャンキー」たちにとって最も伝説的なレコードの一つです。ごく少量しかプレスされなかったため、市場に出回ることが稀。一説によれば数十万円〜数百万円の価値がつくとも言われています。非常にアップテンポな曲調はノーザン・ソウル・イベントを盛り上げる必須アイテムです。

  • 4. The Velvelettes - “Needle In A Haystack” (Motown Records, 1964)

    モータウンの女性グループによる名曲。ディープで心躍るリズムはノーザン・ソウルに欠かせません。オリジナル盤の状態が良いものは希少で、コレクターたちの間で高い評価を得ています。

  • 5. Jackie Wilson - “(Your Love Keeps Lifting Me) Higher and Higher” (Brunswick Records, 1967)

    この曲はノーザン・ソウルシーンでも非常に人気のあるダンサブルなナンバーで、Jackie Wilsonのパワフルなボーカルが印象的です。オリジナル盤は複数のプレスがありますが、初期のものほど高値で取引されています。

ノーザン・ソウルのレコード探しのポイント

ノーザン・ソウルのレコードを集める際にはいくつかの重要なポイントがあります。

  • オリジナルプレスを狙う: 再発盤も多いですが、オリジナルのプレスは音質はもちろん価値も桁違いに高いです。レーベルのロゴやプレスナンバー、製造国などをよくチェックしましょう。
  • 状態を重視する: 7インチレコードは傷やノイズに弱いため、状態が良いものを選びましょう。ジャケットの保存状態もコレクション価値に大きく影響します。
  • 信頼できる店やディーラーから購入する: 偽物や再発盤が出回っていることもあるため、専門的な知識を持つ店や古くからのコレクターが運営する販売元からの購入がおすすめです。
  • 音源やジャケットのバージョン違いに注意する:同じ曲でも別ミックスや別ジャケットのバージョン違いが存在します。特に英国盤と米国盤で違いがあるものも多いので、好みや目的に応じて選びましょう。

ノーザン・ソウルの名盤レコードを買うには?

ノーザン・ソウル・レコードは日本でも中古レコード店や専門店、イベントで見つけることができますが、価格は高めです。特に希少盤はヨーロッパやアメリカのオンラインマーケットやオークションサイトを活用することも良いでしょう。

また、ノーザン・ソウルのイベントやフェスでは、レコードの交換会や販売が開催されることも多いので、情報をキャッチして参加すると良い出会いがあります。

まとめ

ノーザン・ソウルは単なる音楽ジャンル以上に、レコード収集という文化と密接に結びついています。希少で魅力的な7インチのレコードを探し、コレクションし、ダンスの場でかけることで、ノーザン・ソウルの本質に触れることができるでしょう。

今回紹介したレコードはほんの一部ですが、これらはノーザン・ソウルの歴史や魅力を象徴する名盤ばかりです。レコード収集を通して、自分だけのノーザン・ソウル・サウンドを是非見つけてみてください。