トップウォーターゲームとは?水面で魅せる究極のエキサイトフィッシング
はじめに:トップウォーターゲームとは?
「トップウォーターゲーム(Topwater Game)」とは、
水面(トップ)を狙う釣り方のことを指します。
魚が水面でルアーを追いかけ、激しく飛び出してバイトする——
その瞬間を目の前で見られるのが最大の魅力。
釣りの中でも最も視覚的でスリリングな釣法として、多くのアングラーを魅了しています。
トップウォーターゲームの基本原理
水面付近で泳ぐルアーを使い、魚の本能を刺激して**「捕食・威嚇・興味」**などの反応を引き出します。
魚がエサを食べているように見せたり、逃げ惑う小魚を演出したりして、
魚の捕食スイッチを入れることが狙いです。
主に狙う層(レンジ)は、水面から10cm以内。
視覚・音・波動を駆使してアピールするため、
水温が高く活性の高い時期(春〜秋)に特に効果を発揮します。
トップウォータールアーの種類と特徴
トップウォーターゲームでは、**専用の浮くルアー(トップウォータープラグ)**を使用します。
それぞれのルアーには独自の動きとアピール方法があります。
| ルアー名 | 特徴 | 主なアクション | 
|---|---|---|
| ペンシルベイト | 細身の形状で、左右に首を振る「ドッグウォーク」が特徴 | スライドアクションで誘う | 
| ポッパー | 口にカップ状のくぼみがあり、水しぶきを出す | 「ポコッ」という音と泡で誘う | 
| フロッグ | カエルを模したルアーで、障害物に強い | ウィードやカバー上を通す | 
| プロップベイト | プロペラ付きで水面に波紋を立てる | 回転音と波動で広範囲にアピール | 
| クローラーベイト | 羽根がついており、水面をバタバタ泳ぐ | 音と波動でナマズ・バスなどに効果的 | 
ルアーの種類を使い分けることで、魚の活性や状況に合わせた攻め方ができます。
トップウォーターゲームの魅力
① 水面バイトの迫力
何といっても、魚が水面を割って食いつく瞬間の興奮は他の釣りでは味わえません。
ルアーを追いかける波紋や、水飛沫を上げるバイトシーンは、釣り人の心を虜にします。
② 視覚的に楽しめる
水中では見えない魚の動きを、リアルタイムで観察できるのも魅力。
魚がルアーに近づく様子、追いかけてくる軌道、バイトのタイミングなど、
“釣りの駆け引き”を目で感じられるゲーム性の高い釣法です。
③ 魚の活性を読む力が身につく
水面での反応は正直です。
ルアーのスピード・音・サイズを変えることで魚の反応が大きく変わります。
そのため、トップウォーターは魚の習性を学ぶ上でも最適な釣り方です。
トップウォーターゲームに適したタックル
| アイテム | おすすめ仕様 | ポイント | 
|---|---|---|
| ロッド | 6〜7フィート前後のミディアム or ミディアムライト | ルアーを動かしやすく操作性が高い | 
| リール | ベイトリール or スピニングリール | ベイトはパワー重視、スピニングは軽快操作向き | 
| ライン | ナイロン or PE + リーダー | 浮力があり、ルアー操作を邪魔しないラインを選ぶ | 
| ルアー | ペンシル・ポッパー・フロッグなど | フィールドやターゲットに合わせて選択 | 
特にナイロンラインは浮力があるため、トップウォーターとの相性が抜群です。
PEラインを使う場合は、リーダーにフロロカーボンを結ぶことで感度と操作性が向上します。
トップウォーターゲームで狙える魚種
- ブラックバス
 - ナマズ
 - シーバス(海)
 - チヌ(チニング)
 - トラウト(夏季の高活性時)
 
水面に反応する魚は多く、淡水・海水問わず楽しめます。
特にバスやシーバスのトップバイトは釣り人にとって“中毒性のある瞬間”です。
トップウォーターゲームのコツ
- 焦らず待つ
バイトがあっても、魚がしっかりルアーをくわえるまでフッキングしない。 - 一定のリズムを意識する
不規則よりも“リズムのある動き”が魚を引き寄せる。 - 朝夕のマヅメ時を狙う
魚が活発になる時間帯が最もトップ向き。 - 静と動のバランス
止めて、動かして、また止める。この「間」が食わせのチャンスを生む。 
トップウォーターゲームに向いている季節と環境
- 季節:春〜秋(特に初夏〜晩夏がベスト)
 - 水温:18〜28℃が目安
 - 環境:風が弱く、水面が穏やかな日
 
活性の高い魚が水面に意識を向けているときほど、トップウォーターの釣果は上がります。
まとめ:トップウォーターゲームは「見て・感じて・興奮する釣り」
トップウォーターゲームは、単なる釣りではなく視覚と感覚で楽しむエンターテインメント。
水面を割る魚の迫力、音、波紋——
その一瞬のドラマに心を奪われる人は少なくありません。
魚を釣る“だけ”ではなく、釣りの原点的な楽しさを味わえるのが、トップウォーターの真骨頂です。
ぜひ次の釣行では、水面の駆け引きを楽しんでみてください。


