【決定版】デクスター・ゴードン名盤レコードおすすめ5選|初心者からコレクターまで必見の選び方と楽しみ方ガイド
はじめに:デクスター・ゴードンとは
デクスター・ゴードン(Dexter Gordon、1923年2月27日 - 1990年4月25日)は、アメリカのジャズテナーサックス奏者であり、その豊かな音色と独特のフレージングでジャズ史に残る偉大なアーティストの一人です。ビバップからモダンジャズの発展を牽引し、特に1940年代から1960年代にかけて多くの名演を残しています。その深みのあるテナーサックスの音は、耳に残る名演とともにレコードコレクターの間でも非常に人気があります。
レコードで聴く価値が高い理由
デクスター・ゴードンの音楽はCDやストリーミングでも楽しめますが、特にオリジナルのアナログレコードには音質面だけでなく、当時のジャズシーンの空気感やアナログならではの温かみが強く感じられます。また、ジャケットデザインやライナーノーツも当時のムードを伝え、レコード収集の楽しみを拡げてくれます。
さらに、デクスターは長いキャリアを通じて多くのレーベルで録音しているため、レコードのプレスやエディションの違いを楽しむコレクターも多いです。オリジナルアナログレコードは一枚ごとに個性が異なり、たとえばプレスの質やカッティング技術、マトリクスナンバーの違いで音の表情も変わります。そうした点も、レコードというフォーマットで聴く魅力の一つです。
デクスター・ゴードンのおすすめレコード5選
ここからは、デクスター・ゴードンのレコード作品の中でも特におすすめの名盤を5枚紹介します。これらのレコードは、演奏の質の高さはもちろん、オリジナルプレスを入手する価値が非常に高く、ジャズ・レコード収集家の間でも評価が高い作品です。
1. “Dexter Calling...” (Blue Note, 1961)
- 概要:ブルーノートからリリースされたこのアルバムは、デクスターが自己のスタイルを成熟させた時期の代表作です。
- 見どころ:リラックスした中にも強いスウィング感が感じられる演奏で、「Soul Sister」や「Dexter Calling」が特に名演。
- レコードの特徴:オリジナルのブルーノートLPは重量盤で音質も良く、AMSカッティングなどの名盤で知られています。
2. “Go!” (Blue Note, 1962)
- 概要:バンド編成がトリオ+リズム隊というミニマムな形で控えめながら鋭いライブ感を醸し出しています。
- 聴きどころ:「Cheese Cake」や「I’ll Remember April」などの曲で、デクスターのテナーサックスが自由かつクリエイティブに躍動。
- レコードコレクター向け:このアルバムのオリジナルブルーノート盤はプレス枚数に限りがあるため、入手困難かつプレミアがついています。
3. “Our Man in Paris” (Blue Note, 1963)
- 概要:デクスターがパリに滞在していた時期の録音で、ヨーロッパジャズとアメリカのテナーサックスの融合を楽しめます。
- 特徴:スタンリー・タレンタイン、ケニー・ドーハムらも参加。パリの雰囲気を漂わせる温かい音に注目。
- レコードの魅力:ジャケットが美しく、ジャズ・レコードとしてのコレクション価値も高い作品。
4. “Dexter Gordon with Junior Mance at Montreux” (Prestige, 1970)
- 概要:モントルー・ジャズフェスティバルでのライブ録音。やや遅めの時期ながらデクスターの円熟味が感じられる名演。
- ライブ感:観客の臨場感とステージの熱気が生々しく伝わるため、レコードでその場の雰囲気を味わいたい方におすすめです。
- レコードの特徴:プレス状態により音の膨らみが変わるため、慎重に選びたい逸品です。
5. “Jackie McLean Quintet featuring Dexter Gordon – A Long Drink of the Blues” (Blue Note, 1961)
- 概要:ジャッキー・マクリーンのバンドでの共演盤。デクスターの存在感が際立つ一作です。
- 魅力:ブルースに根ざした渋さと熱気が融合し、テナーサックスが躍動的に響く。ブルーノート盤でコレクター評価高し。
- レコードに関して:オリジナル盤は状態が良ければ高値で取引されており、真贋を見極めるスキルも必要。
レコード収集にあたってのポイント
デクスター・ゴードンのレコードは多くのブルーノートやプレスティッジなど名門レーベルから出ているため、下記のポイントに留意しながら探すのが良いでしょう。
- マトリクス番号の確認:レコードのマトリクス番号やカッティングの詳細を調べることで、オリジナルプレスかリイシューかを判別可能。
- 盤の状態:ジャズレコードは盤質の差で音質も大きく影響するため、盤の傷やノイズは入念にチェック。
- ジャケットの保存状態:ジャケットも作品の一部。美品は評価が高く、価格も上昇します。
- 購入先の信頼性:中古レコードショップの信頼度やコレクターの評価を参考にしましょう。
まとめ
デクスター・ゴードンのレコードは、彼の圧倒的なサックスプレイを生の感触で楽しめる貴重なアイテムです。特にブルーノート関連のオリジナルプレスは音質面でも芸術作品としても高い評価を受けています。今回ご紹介した5枚のおすすめレコードは、いずれもジャズ史に残る名盤ばかりで、レコード愛好家にとってはぜひ手元に置きたい作品です。
レコードで聴くことの醍醐味は単に音楽を聴くことにとどまらず、ジャケットアートやプレス音の微妙な違いを楽しみながら、当時の時代やアーティストの空気感を感じ取れる点にあります。これからデクスター・ゴードンの作品をレコードで集めたいと思う方は、まずはここで挙げた名盤から探し始めることをおすすめします。楽しいレコード収集と豊かなジャズ体験の扉が開かれるでしょう。


