「プラネタリー・アサルト・システムズ(PAS)完全ガイド|アナログレコードの魅力と初心者おすすめ名盤7選」
プラネタリー・アサルト・システムズ(PAS)とは?
プラネタリー・アサルト・システムズ(Planetary Assault Systems=PAS)は、イギリスのテクノ・プロデューサーであるルーベン・マーティン(コンフェッションズ名義でも知られる)が手掛けるプロジェクト名です。90年代後半からテクノシーンに影響を与え続けており、独特なキャラクターとサウンドで世界中のファンを魅了しています。
PASはデジタルや配信でも注目されていますが、実はアナログ・レコード、特に12インチ・シングルのフォーマットでリリースされた作品が非常に高く評価され、コレクターやDJの間で根強い人気を誇っています。今回は、PASのレコード作品にフォーカスをあて、その魅力やおすすめのレコードを中心に解説していきます。
なぜPASのレコードは特別なのか?
テクノがデジタル全盛の現在でも、PASのレコードが注目される理由は主に以下の点にあります。
- 音質の良さ:PASのレコードは特に重量盤や高品質なカッティングが施されたものが多く、アナログ特有の暖かさと深みのある低音を感じられます。
- DJ文化との結びつき:ルーベン・マーティン自身がDJでもあるため、クラブプレイに最適化された音作りとなっており、12インチレコードは特にミックスしやすく作られています。
- 限定リリースやプレミアム感:多くのPASのリリースは限定プレスやアートワークにもこだわりがあり、コレクション価値が高いです。
- アートワークとパッケージの魅力:レーベルのロゴやカバーアートは未来的でミニマルなテクノ感を体現しており、所有する喜びを高めます。
PASの代表的なレコード作品とおすすめ盤
PASは多くのシングルやEPをレコードでリリースしていますが、中でも以下の作品は特に評価が高く、初心者からコアなファンまでおすすめできる名盤です。
1. Planetary Assault Systems - Rings Around Saturn (2006)
この作品はPASの中でも特に有名なシングルの一つで、宇宙的な浮遊感とミニマルなビートが特徴です。12インチアナログ盤は音の立ち上がりが抜群で、重量盤プレスのためDJユースにも最適。パッケージもシンプルながら洗練されており、手に取って楽しめます。
2. Planetary Assault Systems - Moon Buggies (2014)
シンセの繊細なレイヤーとグルーヴ感が際立つ作品。12インチのフォーマットでリリースされており、硬質なテクノトラックながら温かみも併せ持っています。アナログならではの質感が楽しめるので、テクノ好きは必聴です。
3. Planetary Assault Systems - Heavy Black Object (2016)
こちらはコズミックな要素が強く押し出された作品で、特にベースラインが印象的。レコード盤で聴くと、ベースの振動が体に響く感覚を味わえ、ライブセットやクラブ使用にも適しています。稀少盤としても扱われているため、入手は難しいかもしれませんが見つけた際には手に入れる価値ありです。
4. Planetary Assault Systems - PAS 100 シリーズ
PASの名作が数多く収められたシリーズで、特にアナログだけで限定リリースされるケースが多いです。コレクターズアイテムとしての側面もあり、ディープなファンからの支持が厚いです。
PASレコードの入手方法とプレイ方法のポイント
レコード販売店やネット中古市場ではPASのレコードが断続的に出回っていますが、かなりの人気のため価格が高騰しやすい傾向にあります。実店舗では以下のようなショップやイベントをチェックすることをおすすめします。
- テクノやエレクトロニック専門の中古レコード店
- オンラインのヴィンテージ・レコードショップ(DiscogsやeBayなど)
- DJマーケットやレコードフェア
購入にあたっては盤質をよく確認し、極力状態の良いものを選ぶと良いでしょう。PASの高密度なサウンドは、アナログカートリッジやターンテーブルのクオリティによっても印象が変わるので、できるだけ良好な機器での再生がおすすめです。また、クラブプレイを意識する場合は、スクラッチやジャンプノイズに強い仕様の重量盤を選ぶと安心です。
まとめ:アナログレコードで楽しむPASの世界
プラネタリー・アサルト・システムズは現代テクノの中でも特にアナログレコードとの親和性が高いアーティストであり、その作品をレコードで聴くことで初めて体験できる深みやライブ感があります。DJからコレクター、純粋な音楽ファンまで幅広い層に支持されるのは、サウンドのクオリティだけでなく、レコードとしてのフォーマットの魅力によるところが大きいのです。
もしまだPASのアナログレコードを体験していないなら、今回紹介したおすすめレコードを探してみてはいかがでしょうか?音楽鑑賞の新たな扉が開かれること間違いなしです。


