ベル・ビヴ・デヴォー『Poison』アナログレコード徹底解説|90年代R&B名盤の音質と魅力
ベル・ビヴ・デヴォーとは?
ベル・ビヴ・デヴォー(Bell Biv DeVoe、通称BBD)は、アメリカ・ボストン出身のR&B/ヒップホップグループで、ニュー・エディション(New Edition)のメンバーであったベル・ライトフット(Ricky Bell)、マイケル・ビヴンス(Michael Bivins)、ロニー・デヴォー(Ronald DeVoe)が結成しました。彼らは1990年にリリースしたデビューアルバム『Poison』で世界的な成功を収め、バブルガムポップやR&Bの枠を超えたヒップホップ色の強いサウンドで新たな潮流を生み出しました。
『Poison』— レコードの名盤としての意義
『Poison』は1990年にリリースされ、当時の音楽シーンに衝撃を与えた作品です。特にレコード(アナログ vinyl)媒体でのリリースが盛んだったこの時代、BBDのサウンドはレコード盤として多くのクラブDJや音楽ファンに愛されました。アナログレコードで聴くことで、当時の独特な打ち込み音やビートの迫力、ファットなベースラインがより一層際立ちます。
以下にレコードとしての『Poison』が持つポイントを挙げます。
- アナログの温かみとダイナミクス:CDよりも幅広いレンジで低音が表現され、特に「Poison」「Do Me!」のようなトラックはアナログレコードの音質が最も効果を発揮します。
- ジャケットデザインとインナースリーブ:当時のLPはアーティストの世界観を表現する重要な要素でした。『Poison』のレコードジャケットはカラーとグラフィックデザインで90年代のファッションとカルチャーを象徴しており、コレクターズアイテムとしても価値があります。
- 12インチシングルの存在:アナログレコードでは12インチシングルがDJ文化を支えました。『Poison』や「Do Me!」の12インチはリミックスやダブバージョンが収録されていることが多く、クラブシーンで活躍しました。
アナログマニア必携の盤:『Poison』 LP詳細
オリジナルのプレスはアメリカのMCAレコードから発売され、黒盤と限定カラー盤など複数のバリエーションが存在します。盤質も良く、現代のリイシュー盤に比べて音圧や定位の深さが異なるため、レコードファンの中では「本物の音」が楽しめると好評です。
- 収録曲:
- 1. Poison
- 2. Do Me!
- 3. She's Dope!
- 4. When Will I See You Smile Again?
- 5. Where Will I Find a Lover
- 6. B.B.D. (I Thought It Was Me)?
- 7. Word to the Mutha! (Remix)
- 8. Let Me Know Something?!
- 9. Y.R.S. (Young, Rich & Sexy)
- 10. Poison (Extended Club Version)
- 音質について:カッティングエンジニアはスティーブ・フォーマンという音響の名手が担当し、原曲のニュアンスを余すことなくレコードに刻んでいます。独特なヒップホップ・ファンクのベースとシンセサイザーのサウンドが特に際立つでしょう。
レコード再生時のポイント
『Poison』のアナログ盤で最高の音を楽しむためには、以下の点に注意を払うことをおすすめします。
- ターンテーブルのセッティング:針圧やトーンアームのバランスを適切に設定し、音が歪まないようにしましょう。
- アンプとスピーカー:クラシックなアナログサウンドには、暖かみを持つ真空管アンプやフルレンジスピーカーの組み合わせがベストです。
- 盤面のクリーニング:レコード盤は静電気や埃の影響を受けやすいため、専用のクリーニングブラシや液体クリーナーを使って定期的にメンテナンスすると高音質を保てます。
まとめ:ベル・ビヴ・デヴォー『Poison』はR&Bレコード名盤の筆頭
ベル・ビヴ・デヴォーの『Poison』は、ただの90年代ヒットアルバムではありません。アナログレコードとしてもその価値は高く、ミュージックファンやコレクターの間で今なお愛されています。レコードならではの音の厚みや空気感は、デジタルでは味わいきれない魅力です。
さらに、BBDが生み出したヒップホップ・ファンクの融合サウンドは、今日のR&Bシーンにも大きな影響を与えています。レコードを手に取り、針を落とすことで、彼らが90年代に切り開いた音楽の歴史を肌で感じてみてはいかがでしょうか。


