Bring Me The Horizonをアナログで楽しむ:名曲ごとの聴きどころ・初回プレスと限定盤のコレクション完全ガイド
Bring Me The Horizon 名曲とレコードで楽しむ聴きどころ——概説
Bring Me The Horizon(以下BMTH)は2000年代中盤のメタルコア色の強い作品群から、2010年代に入ってエレクトロやポップ性を大胆に取り入れた音楽性の変化まで、短期間で大きく進化したバンドです。本稿では代表的な楽曲をピックアップし、楽曲そのものの魅力に加えて「レコード(アナログ盤)」というフォーマットでの聴き方・コレクション価値に重点を置いて深掘りします。盤の仕様やプレス違いが音や体験に与える影響、コレクターの視点での注目ポイントも併せて解説します。
Chelsea Smile(Suicide Season/2008)
「Chelsea Smile」はBMTH初期を代表するナンバーで、攻撃的なリフとスクリームが突き刺さる典型的なメタルコア・アンセムです。ライヴでの定番曲としても知られ、初期ファンにとって象徴的な位置を占めます。
レコード面での注目点:
- オリジナルはVisible Noiseからのリリース(アルバム「Suicide Season」)。オリジナル・プレスのブラックヴァイナルは初期プレスが流通量少なめでコレクター人気が高いです。
- カラーヴァイナルや限定エディションは後のリイシューで複数出ているため、初回プレスのマトリクス(runout/死語溝の刻印)やジャケットのディテールで真贋・初回判別をする必要があります。
- アートワークや内袋、インナースリーヴの状態が価値に直結。初期のステッカーやダウンロードコード付きの有無もチェックポイントです。
Sleepwalking(There Is a Hell.../2010)
「Sleepwalking」はポスト・メロディックなアレンジとシリアスな雰囲気が特徴で、バンドがエクストリームな音像からより劇的で広がりのあるサウンドへと舵を切り始めた過渡期を示す曲です。
レコードで楽しむ際のポイント:
- マスタリングの差が顕著に出る曲のひとつで、アナログ盤ではサウンドのレンジ感や低域の質感がデジタルと異なり、曲の「壮大さ」が増すことが多いです。
- 2010年代初頭のプレスはマスターの最終工程がデジタル依存だったため、プレッシング毎の音圧や帯域の差が出やすい。聴き比べが面白い楽曲です。
Can You Feel My Heart / Shadow Moses(Sempiternal/2013)
「Can You Feel My Heart」と「Shadow Moses」は、BMTH の商業的ブレイクを決定づけたSempiternalからの代表曲。エレクトロニクスとヘヴィネスの融合、クリーンボーカルの導入など、バンドの新しい基盤を確立しました。
レコード事情:
- SempiternalのLPはリリース時から複数のカラーバリエーションや限定ボックスセット(デラックスエディション、メタルやグラフィックを用いたパッケージ)が出回り、コレクター間で価格差が大きくなっています。
- このアルバムはマスタリングが非常に緻密で、アナログ盤では電子音の定位やシンセの奥行き、ベースの体感的な量感が良く表れます。180gプレスや重量盤は一般にトランジェント(立ち上がり)がしっかりして、迫力が増す傾向があります。
- 限定カラー(クリア、ブルー、スプラッターなど)はビジュアル的魅力も高く、盤の状態次第でレコードフェアやオークションで高値になることがあります。
Drown(シングル/2014)
「Drown」はバンドとして大衆性を強めたシングルで、ポップ寄りの構成とエモーショナルなサビが印象的です。ラジオやフェスでの露出も増した時期の曲です。
レコード面の注目点:
- シングル盤(7インチやプロモ盤)はコレクター向けに限定プレスされることが多く、特に初回の帯付き・インサート付きは希少価値が高いです。
- 曲のダイナミクスはカットの仕方で大きく変わるため、同一タイトルでもUKプレス/USプレスで音色の印象が異なるケースがあります。
Throne / Happy Song(That’s The Spirit/2015)
「Throne」と「Happy Song」は、よりロック/ポップ寄りのアプローチが顕著になった作品群からの代表曲。アンセミックなコーラスと簡潔な構成がフェス向けの強さを生み出しました。
レコードでの楽しみ方:
- That’s The Spirit のLPは国内外で様々な限定盤が出ており、カラーやピクチャー・ディスク(曲によってはシングルでピクチャー・ディスク化)も存在します。展示用としても人気です。
- 近年のプレスはマスタリングでラウドネスを稼ぐ傾向があるため、アナログで聴く際は針の追従や低域のモニタリングを意識し、クリアなサウンドを得られる重量盤を選ぶのが無難です。
Mantra / Parasite Eve(amo ~ 2020)
「Mantra」「Parasite Eve」などはエレクトロ色・ポップ色のさらに強い時期の楽曲。プロダクションが洗練され、楽曲のフックがより前面に出ています。
レコード収集のポイント:
- amo期以降はアートワークや特典(ポスター、ブックレット、ダウンロードコード等)に凝る限定盤が多く、ヴィジュアル面での付加価値がコレクションの主因になります。
- 特殊パッケージ(ラミネート、箔押し、デラックスボックスなど)は箱の劣化を防ぐ保存方法(湿度管理、直射日光回避)が重要です。
レコード収集・購入時の実践的アドバイス
BMTH のようにリイシューや限定プレスが頻繁に行われるバンドを集める際の具体的なチェックポイントを挙げます。
- マトリクス刻印(deadwax/runout)を確認:オリジナルプレスかリプレスかの判別で重要。刻印内容を販売ページやDiscogsの情報と照合する習慣をつける。
- 重量(180g等)・回転数(33 1/3か45か)・盤のエッジやラベルの違いを確認:同一タイトルでも仕様違いで音質が変わる。
- 限定カラー/初回特典の有無:限定盤は再販がなくプレミア化しやすい。帯・インサート・ステッカー等の付属物が揃っているかをチェック。
- マスターの違い:アナログの音はマスター(アナログカッティング・デジタル→アナログ変換工程)に左右されるので、良いマスタリングの盤を探す。リマスター盤は曲の印象が変わる場合がある。
- 保存と再生環境:レコードは湿度や温度変化に弱い。カビ・反りを防ぐため平置き保存は避け、適切なスリーブや外装を使うこと。
楽曲解釈とレコードでの体験の違い
BMTH の楽曲はアレンジや細部のサウンドデザインが豊富で、アナログ盤で聴くと以下のような違いを体験できます。
- 低域の体感量:ベース/キックの物理的な「圧」を感じやすく、ヘヴィ感が増す。
- ステレオイメージの自然さ:シンセやリバーブの残響がデジタルより柔らかく聞こえることが多い。
- ノイズと空気感:微細な表現(指の擦れる音、アンビエンス)がアナログのノイズとして混ざることで「生々しさ」が強まる。
代表盤の入手先と再発・限定情報の追い方
入手は国内の専門店、海外レコードショップ、オンラインマーケット(Discogs、eBay)などが中心。レコードストアデイ(Record Store Day)やバンド/レーベルの公式ショップは限定プレスが出る重要な情報源です。欲しい盤がある場合は、リリース情報のRSSやメール通知をこまめにチェックすると良いでしょう。
まとめ
Bring Me The Horizon は楽曲の変遷が激しく、同じ曲でも時期やフォーマットで全く異なる表情を見せます。レコードというフォーマットは、その違いを体験しやすく、またビジュアルやパッケージの魅力も同時に楽しめるため、BMTH のディスコグラフィーを追う上で非常に相性が良いと言えます。初期のエクストリーム期の貴重なプレスから、Sempiternal以降の派手な限定盤まで、コレクションの幅が広いのも特徴です。購入時はマトリクス・付属品・プレス年などをよく確認し、保存状態を意識して楽しんでください。
参考文献
- Discogs — Bring Me The Horizon(ディスコグラフィ)
- Record Store Day(限定リリース情報)
- Bring Me The Horizon 公式サイト
- NME — Bring Me The Horizon関連記事
- AllMusic — Bring Me The Horizon(レビュー/リリース情報)
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