Djavan(ジャヴァン)入門:初心者からコレクターまで必聴のおすすめレコード&聴きどころガイド
はじめに — Djavan(ジャヴァン)という存在
ブラジル音楽(MPB、サンバ、ボサノヴァ/ジャズ)の流れの中で、独自のハーモニー感覚と詩的なポップ性で国際的な評価を得ているシンガーソングライターがDjavan(ジャヴァン)です。ギターと声を中心に、複雑なコード進行やポリリズムを取り入れた楽曲は、聴くたびに新しい発見があり、レコード収集の対象としても人気があります。本稿では、初心者からコレクターまで楽しめる「おすすめのレコード」を中心に、各作品の音楽的特徴や聴きどころを深掘りして紹介します。
Djavan の音楽的特徴(短評)
- メロディとハーモニーの独自性:ジャヴァンの楽曲は、ポップ寄りでありながらジャズ的な和声感が強く、意外性のあるコード進行が多いのが魅力です。
- リズムの多様性:サンバやバイアーナ、アフロ系リズムを吸収しつつ、ファンクやディスコ風味を取り入れた曲もあるため、アルバムごとに表情が変わります。
- 詩(リリック)の美しさ:彼のポルトガル語の歌詞はイメージ重視で比喩に富み、何度も聴き返して味わうタイプです。
- アレンジと演奏のクオリティ:名手ミュージシャンを起用した緻密なアレンジが多く、アルバム全体の聴きごたえが高いです。
おすすめレコード(アルバム)と深掘り解説
以下はジャンルの幅や代表曲、アルバム単位での完成度を基準に選んだおすすめ盤です。順不同で、各アルバムの聴きどころと“誰におすすめか”を合わせて解説します。
・初期のアコースティック/ソングライター色が強い一枚(出発点を知る)
聴きどころ:ギターと声を核にしたシンプルな編成で、ジャヴァンのソングライティングの原点がよく分かります。初期の代表曲が収められていることが多く、メロディの魅力を素直に味わえます。
おすすめポイント:初めてジャヴァンを聴く人、彼のメロディラインや歌唱の“素顔”を知りたい人に最適。アコースティックで耳に入りやすく、名曲の原型に触れられるのが魅力です。
・ポップかつ洗練されたサウンドの時期(都会的なMPB)
聴きどころ:プロダクションが洗練され、ジャズ/ファンクの影響を吸収した都会的なアレンジが光ります。ホーンやエレクトリックピアノ、ストリングスの使い方が巧みで、ラジオヒットになった楽曲も含まれることが多いです。
おすすめポイント:MPBやジャズ寄りのポップを好むリスナー、パーティーやBGM的に使いたい人にも合います。アルバムとしての統一感が強く、通して聴く楽しさがあります。
・バラードの名曲を含むムード重視の作品(ドラマティックな一面)
聴きどころ:情感豊かなバラードや壮大なアレンジの楽曲が並び、ジャヴァンの歌唱力と詩情が最も際立つタイプのアルバム。オーケストレーションを用いたドラマティックな曲もあり、感動的に響きます。
おすすめポイント:しっとりした名曲や映画的なサウンドを求める人に。夜やリラックスタイムに最適で、歌詞とメロディの世界観に浸れます。
・リズムを前面に押し出したダンサブルな一枚(ファンク/ラテン寄り)
聴きどころ:サンバのグルーヴにファンクやディスコの要素をミックスした、踊れるナンバーが揃ったアルバム。リズムセクションとパーカッションのアレンジが刺激的で、演奏の緻密さが伝わってきます。
おすすめポイント:パーティー用途や、よりビートに乗って楽しみたいリスナーに。ライヴで盛り上がるタイプの曲が多く、フロア寄りの選曲にも合います。
・コンテンポラリーな実験性を帯びた作品(転機や意欲作)
聴きどころ:エレクトロニックな音使いや海外プロダクションの影響が見られる時期の作品。従来のMPBの枠を超える試みがあり、既存ファンを驚かせる曲が入っていることもしばしばです。
おすすめポイント:ジャヴァンの変化を追いたい人、新しいアレンジや異ジャンルとの融合に興味がある人に。時代背景を感じられる点もコレクションの価値になります。
・ベスト盤/編集盤(名曲をコンパクトに楽しみたい場合)
聴きどころ:代表曲・ヒット曲を一枚で俯瞰できるので、入門盤として最適。曲順や編集によってはアルバム・リスニングとはまた違う流れで味わえます。
おすすめポイント:まずは名曲を把握したい人、プレイリスト感覚で聴きたい人に。LPの編集具合(曲の収録順、曲数)は版により異なることがあるので、購入時に収録曲を確認すると良いです。
代表曲・必聴トラック(手短に)
- 「Flor de Lis」:叙情的なメロディが印象的な初期の名曲。歌詞の比喩表現とギターアレンジが魅力。
- 「Sina」:グルーヴとメロディのバランスが良い楽曲で、ライヴでも人気のある一曲。
- 「Oceano」:壮大なバラードで、情感豊かな歌唱とアレンジが際立つ代表曲。
- 「Samurai」:ファンク/ダンス寄りのナンバーで、リズムのノリが強い曲。
- 「Lilás」:メロディラインの美しさと洗練されたアレンジが映える曲。
聴きどころの具体的な聴き方(アルバム・リスニングのコツ)
- まずはアルバムの1曲目から通して聴く:ジャヴァンのアルバムは曲順でムードの流れを作ることが多く、通しで聴くと制作意図がつかみやすいです。
- 歌詞(ポルトガル語)の対訳を併用する:詩的表現が多いため、訳を読むと世界観が深まります。
- アレンジの変化に注目する:ギター・ピアノ・ホーンの使い分けやパーカッションのレイヤーが楽曲ごとに異なり、細部の発見が楽しめます。
- 別テイクやライヴ盤と比較する:曲が持つ別の表情(アレンジの違いや即興性)が見えて、より深く好きになることが多いです。
購入・選盤のポイント(盤選びの実務的アドバイス、保管や再生の話は除く)
- オリジナル盤とリイシューの違い:音質やマスタリング、曲順やボーナストラックの有無が異なることがあります。オリジナル盤の温かいアナログ・サウンドを重視するか、リマスターで音像の解像度を求めるかで選ぶと良いでしょう。
- 盤ごとのジャケット表記やクレジットを確認:参加ミュージシャンやプロデューサーの名前から、その盤のサウンド傾向(アレンジ重視、ライヴ寄り等)が推測できます。
- 編集盤(ベスト)とオリジナル・アルバムの役割を分ける:短時間で代表曲を楽しみたいなら編集盤、深く作品世界を味わいたいならアルバム単位での購入をおすすめします。
- 国内流通盤(日本盤)と輸入盤の差:日本盤には解説や歌詞訳が付くことが多く、初めてのリスナーには便利です。一方で輸入盤はアートワークやプレスの違いを楽しめます。
最後に — Djavan を聴き続ける理由
ジャヴァンの音楽は、聴くたびに新しい和声的・リズム的発見があるため、長く付き合えるアーティストです。初期の素朴さから洗練されたポップ性、実験的な作品まで幅広く、レコードで揃える価値が高い作家のひとりと言えます。まずは代表曲を押さえつつ、アルバム単位での「世界観」を楽しんでみてください。
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