Eumir Deodatoおすすめレコード&買い方ガイド|PreludeからCTI期・ディスコ期の注目盤と選び方

Eumir Deodato — 概要

Eumir Deodato(エウミール・デオダート)は、ブラジル出身のピアニスト/キーボーディスト、編曲家、プロデューサーです。ジャズ、ブラジル音楽、ファンク、ポップを横断するセンスと、豪華なオーケストレーションをジャズ・フレームに落とし込む巧みなアレンジで国際的に知られています。1970年代のCTIレーベル期に代表作を残し、ポップ寄りのインスト曲がヒットする一方で、ブラジリアン・ジャズやフュージョン、ディスコ/ファンク寄りの作品群も多数あります。

本稿の狙い

ここでは「買って聴きたい」Eumir Deodatoのおすすめレコードをピックアップし、各作品の魅力、聴きどころ、コレクター視点での注目点や選び方まで深掘りします。音楽的背景や時代ごとの作風変化に触れつつ、レコード選びの具体的なポイントを示します(盤の管理や再生テクニック等の解説は含みません)。

おすすめレコード(総論)

まずは代表的なおすすめタイトルを挙げます。以下は入門からコアなファンまで楽しめるラインナップです。

  • Prelude(1973) — 代表作、白眉の一枚
  • Deodato 2(1973〜1974期の作品群として) — Prelude直後の発展形
  • Whirlwinds(1974) — CTI期の洒脱なジャズ・ファンク
  • Night Cruiser(1978) — ディスコ/ファンク寄りの実験と洗練

Prelude(1973) — デオダートの「代名詞」

なによりもまず聴くべき1枚。クラシックのモチーフを大胆にファンク/ジャズへ再解釈したタイトル曲(リメイク・アレンジ)が世界的な注目を集め、デオダートはこのアルバムで国際的な名声を築きました。CTIレーベルらしい豪奢なストリングスと小気味よいリズム隊、そしてポップで覚えやすいメロディの融合が光ります。

  • 聴きどころ:冒頭の大アレンジ曲のインパクト、リズムとストリングスの対比、ポップとジャズの融合具合。
  • なぜ買うか:ジャズ・ファンクの入門としても最適。オリジナル盤は人気が高く、リイシューでも音の良さが評価されています。
  • 探すポイント:CTIオリジナル盤(1970年代プレス)がコレクターの注目対象。ジャケット状態やインナースリーヴの有無をチェック。

Deodato 2(Prelude直後の作品群)

Preludeで確立したスタイルをさらに推し進めた時期の作品群は、ジャズ寄りのインストからストレートなファンク/ポップ寄りの曲まで幅があります。Preludeの成功を受けて、編曲とプロダクションがより洗練されたのが特徴です。

  • 聴きどころ:編曲のバリエーション、メロウな曲とアグレッシブなファンク曲の組み合わせ。
  • なぜ買うか:Prelude単体が好きなら、この時期のアルバムは必須のフォロー。より細部でデオダートらしさが現れます。
  • 探すポイント:時期の異なるプレスや国内外のリイシューで音質に差が出る場合があるため、音源のマスター表記やリマスタリング情報を確認するとよいです。

Whirlwinds(1974頃) — CTIサウンドの洗練

CTIレーベルの美学が色濃く出た一枚。ストリングスやホーンのアレンジがスマートにまとまり、トラックごとに表情が異なるアルバム構成が魅力です。ジャズ、ラテン、ファンクがバランス良く同居します。

  • 聴きどころ:アレンジの緻密さ、ムードの振れ幅、インストのドラマ性。
  • なぜ買うか:CTI期のサウンドが好きなリスナーにとっての間違いない作品。サウンドトラック的に楽しめる曲も多い。
  • 探すポイント:オリジナルのCTIジャケット(帯・インナーの有無)や盤質をチェック。リイシューは比較的入手しやすいが、オリジナル独特の温かみを求めるなら初期プレスが好まれる。

Night Cruiser(1978) — ディスコ/ファンクへの接近

1970年代後半にかけての流行を取り入れ、ディスコ/ファンク色が強まった時期の作品です。エレクトリックなサウンドとダンサブルなビート、そして依然残るデオダート流のオーケストレーションが特徴で、クラブ寄りのリスナーにも響きます。

  • 聴きどころ:ビートの作り方、シンセやエレキの扱い、ダンス性と編曲の融和。
  • なぜ買うか:ディスコ〜レアグルーヴ好きにも刺さる一枚。フロア向けのリミックスネタにもなり得るトラックがあるのも魅力。
  • 探すポイント:後期作品はプレスやリイシューが多数あり、盤によって音の重心が異なるので試聴が推奨。

その他注目作・コレクター向けポイント

デオダートはソロ作品以外にもスタジオワークや編曲・プロデュースで幅広く活動しており、初期のブラジル録音やサウンドトラック、海外のコンピ収録曲などにレア曲が散在します。コレクターは以下に注目すると良いでしょう。

  • 初期ブラジル期のシングル/ローカル盤:国産プレスならではの珍しいカットが見つかることがあります。
  • CTI期のピクチャーコントラスト:ジャケットアートやライナーノートの充実度がオリジナル盤の価値を左右します。
  • リミックス/プロモ盤:特にディスコ期にはプロモのみのヴァージョンが存在することがあり、DJやコレクターに人気です。

買うときの実践的な選び方

レコード選びの際に抑えておきたい実務的ポイントを挙げます(盤の扱い方や再生方法の解説は省略します)。

  • オリジナル盤 vs リイシュー:オリジナル盤はプレミアが付くことが多いが、音質面では良質なリマスターが優れている場合もあるので試聴を推奨。
  • ジャケットと付属品:インナー、歌詞カード、ライナーノートの有無で価値が変わる。CTIの初版は特にジャケットの状態が重要。
  • 盤質表示の確認:中古市場ではグレード表記(VG+, EX等)を参考に、写真や返品ポリシーがあるショップで買うと安心。
  • 曲目・テイク違い:編集盤やベスト盤とオリジナル・アルバムではミックスやテイクが異なることがある。目的に応じて選ぶ。

まとめ — どこから聴くべきか

初めての一枚には迷わずPreludeを薦めます。ここでデオダートのサウンド世界(壮大なアレンジとグルーヴの同居)を体感した上で、CTI期の他作品や後期のファンク/ディスコ期へ広げていく流れが自然です。コレクター的にはオリジナルCTIプレスを狙う価値がありますが、音質重視なら良質なリイシューやリマスターも選択肢に入ります。

参考文献

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