Comeback Kid のレコード完全攻略:初期〜近作までのおすすめアナログ盤と買い時ガイド

はじめに — Comeback Kid とレコードの相性

カナダ発のハードコア・バンド Comeback Kid は、スピードとメロディを兼ね備えたサウンドで2000年代以降のハードコア・シーンを牽引してきました。ライヴ・エナジーをダイレクトに伝える楽曲群は、アナログ盤で聴くことでそのアタック感や空気感がより生き生きと再現されます。本コラムでは、Comeback Kid の主要作品を中心に「買うべきレコード(盤)」を深掘りし、それぞれのアルバムの魅力・押さえておきたい盤情報・買いどきのポイントを解説します。

おすすめレコード一覧(概観)

  • Turn It Around(デビュー周辺) — グループ初期の荒々しさとシーンとの近さが感じられる作品。初期ファンならばオリジナル盤を探す価値あり。
  • Wake the Dead(2005) — Comeback Kid を広く知らしめた代表作。キャッチーで力強いリフとコーラスが特徴で、バンドの“顔”となった作品。
  • Broadcasting...(2007) — 前作の延長線上にありつつ音像の幅が広がった作品。楽曲アレンジや演奏面での成熟が感じられる。
  • Symptoms + Cures(2010) — メロディとタイトな重心を両立させた中期作。レコードで聴くと低域の厚みとスネアの切れ味が際立つ。
  • Die Knowing(2014) — 叙情性と攻撃性を兼ね備えた近年の代表作。録音クオリティも高く、フォーマット問わず聴き応えがある。
  • Outsider(2017)などの近年作 — バンドの進化を追う上で押さえておきたい最新期の作品群。現行プレスで入手しやすい場合が多い。

各アルバムを深掘り(おすすめポイントと盤の見どころ)

Turn It Around(初期)

ポイント:Comeback Kid の原点的な荒々しさとハードコアらしい直球勝負の楽曲群。初期の熱量を求めるならオリジナル盤(初回プレス)を探す価値があります。初回プレスには限定カラーが存在することがあるため、コレクター的価値も高いです。

  • おすすめ盤:初回プレス(Smallman 等、ラベル表記を確認)
  • 聴きどころ:粗さと勢い、バンドの生々しさが直接伝わる点

Wake the Dead(2005)

ポイント:バンドのブレイクスルー作。メロディックなコーラスとハードコア・ビートの好バランスで、多くのリスナーを取り込んだアルバムです。Victory Records からのリリースがメインで、複数のカラーバリエーションや再発が存在します。

  • おすすめ盤:初回 Victory プレス(黒盤)をベースに、限定カラー盤や180g重盤の再発なども音の傾向が異なるため好みに応じて選択。
  • 買いどき:オリジナル初回盤は人気が高くプレミア化していることがあるため、入手難度と価格を比較して再発(リマスター・重盤)を狙うのも現実的。

Broadcasting...(2007)

ポイント:サウンドの分厚さや楽曲の幅が広がった作品。ロック色が強まったアレンジや、スタジオ録音のクオリティ向上を感じられるため、音像の“色”を楽しみたい人にはレコードでの鑑賞を推奨します。

  • おすすめ盤:初回プレスのフィジカル(LP)で、紙ジャケットやインナー・アートワークの有無をチェック。ビジュアル周りが揃っていると満足度が高いです。

Symptoms + Cures(2010)

ポイント:メロディセンスとタイトな演奏が成熟した一枚。ミックスやマスタリングの方向性が比較的現代的なので、180g盤/再発盤でのクリーンな再生も相性が良いです。

  • おすすめ盤:リマスターや重盤(180g)リリースを確認。リマスターが入っている場合は音像が前に出ることが多いです。

Die Knowing(2014)

ポイント:近年の代表作であり、エネルギーと抑揚の両立がうまく表現されたアルバム。制作・録音クオリティが高く、アナログで鳴らすと各楽器の定位感やダイナミクスが際立ちます。

  • おすすめ盤:カラーヴァイナルや限定盤が多く出回っているため、コレクターはシリアルナンバー付きの限定盤を探すのも楽しみ方の一つ。

Outsider(2017)以降の作品

ポイント:バンドのキャリア後半における表現の深化がうかがえる作品群。最新作は流通量が多く、入手しやすい盤が多いのが特徴です。

  • おすすめ盤:現行プレスで十分に良好な音質が得られるため、初回限定以外の盤でも満足感は高いです。

購入時のチェックポイント(盤そのものの保守以外の観点)

  • 盤種の違い:オリジナル初回プレス(歴史的価値) vs 再発(音質改善や入手性) — どちらを重視するかを明確に。
  • 限定カラー/シリアル:コレクター価値を重視するなら限定カラーヴァイナルやナンバリング入り盤を優先。
  • 帯・インサート類:海外盤でもライナーノーツや歌詞カード、インナースリーブの有無で満足度が変わるためチェック。
  • 出品情報:中古市場や通販で購入する際は「盤の回転数(rpm)」「盤の重さ(180g等)」「マトリクス/ランアウトコード」の記載を確認すると良い(出品写真も要確認)。
  • 盤の状態評価:新品/未開封(SEALED)以外は、盤面の傷やノイズに関する出品者の評価、再生チェックの記述を確認。

コレクター視点でのおすすめプレス(優先順位)

  • 音質重視:公式再発の180gプレスやリマスター盤(音のレンジとダイナミクスが改善されている可能性が高い)
  • 歴史的価値重視:初回プレス(ラベル/プレス元がオリジナルのもの)
  • ヴィジュアル/コレクション重視:限定カラーヴァイナル、ナンバリング入り盤、ツアー限定盤など

どう選べばいいか—用途別の選び方

  • 日常的に音楽を楽しみたい:入手性の良い現行再発盤や180gプレス。比較的安価で音質も安定。
  • コレクション目的:初回プレスや限定カラーバージョン。希少性と見た目の満足度を重視。
  • バンドの歴史を追いたい:初期EP〜デビュー盤、そしてボーカル交代前後のアルバム(初期と中期)を揃えると変遷がよく分かる。

最後に — Comeback Kid のレコードを楽しむために

Comeback Kid の各アルバムは、それぞれの時期のバンドの姿勢やサウンドの焦点が違います。どの盤を選ぶかは“音像の好み(荒っぽさ vs 密度)”や“コレクションの目的”によって変わります。初期の荒々しさを残したオリジナル盤、ブレイクスルー作の初回プレス、音質志向の重盤・リマスター盤――自分の聴き方と目的を明確にして選ぶと満足度が高まります。

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参考文献