Barry Manilow入門:代表作・おすすめアルバムと聴きどころ&中古レコードの選び方

Barry Manilow 入門 — なぜ聴くべきか

Barry Manilow(バリー・マニロウ)は1970年代を代表するポップ/アダルト・コンテンポラリーのシンガーソングライターで、メロディメイカーとしてのセンス、劇的なアレンジ、ドラマ性の高いヴォーカル表現が魅力です。ラジオヒットやショー的な楽曲構成が多く、ポップスの“物語性”や“歌心”を重視するリスナーに特におすすめできます。

おすすめレコードと聴きどころ

Barry Manilow (初期セルフタイトル盤)

おすすめ理由:デビュー期の独創性が感じられる作品。クラシカルなコード進行とポップ的な耳心地が融合したアレンジが目立ちます。

  • 代表曲:シンガー自身のピアノを軸に展開する楽曲群。特にオーケストレーションの効いたバラードは後の作風の原型を示します。
  • 聴きどころ:ピアノと弦の絡み、初期の作曲センス。「シンガー兼ピアニスト」としての素地が見える作品です。
  • コレクター向け:初期のオリジナル・プレスは音像が温かく、70年代のプロダクション感が楽しめます。

Barry Manilow II

おすすめ理由:「Mandy」など大ヒット曲を含むことで一般への認知を決定づけた重要作。シンプルなポップ・バラードから劇的な構築の楽曲までバリエーションが豊富です。

  • 代表曲:「Mandy」など、叙情性の高いバラードが中心。ヴォーカル表現の幅が広がったことが実感できます。
  • 聴きどころ:サビのメロディライン、ストリングスの使い方、歌メロのドラマ性。
  • コレクター向け:シングルヒット曲を含むため、オリジナル・ジャケットや帯つきの国内盤は人気があります。

Tryin' to Get the Feeling

おすすめ理由:ポップ・センスとプロダクションの洗練が進んだ傑作。ヒット曲を中心にアルバム全体の構成が良く、聴き通しやすい。

  • 代表曲:「I Write the Songs」など(作曲者は別にいる曲もありますが、バリーの歌唱によって代表曲となったものが多いです)。
  • 聴きどころ:シングル曲以外のアルバム・トラックにも良質なメロディが多い点。アレンジの緩急やコーラスの使い方に注目。
  • コレクター向け:米盤オリジナルや日本プレスの音質差をチェックすると面白いです。

This One's for You

おすすめ理由:ポップと大衆性のバランスがとれたアルバム。歌の“ドラマ性”を前面に押し出した曲作りが光ります。

  • 代表曲:アルバムタイトル曲を含む、メロディの魅力が詰まった楽曲群。
  • 聴きどころ:サビのキャッチーさ、バックのホーンやストリングスのアレンジ。

Even Now

おすすめ理由:キャッチーなダンス色のある楽曲から王道のバラードまで、幅広い魅力を持つ代表作。ステージ映えする楽曲が多く、コンサートの定番曲も含まれます。

  • 代表曲:「Copacabana(At the Copa)」や「Can't Smile Without You」など、ライブでも観客を盛り上げるナンバーが多数。
  • 聴きどころ:物語性のある歌詞、ショー的な演出を感じさせるアレンジ(打楽器やホーンの使い方)。

ライブ/ベスト盤

おすすめ理由:バリーのステージ・パフォーマンスと楽曲の“見せ方”が分かる良い資料。シングル中心のベスト盤は初心者の導入に最適です。

  • ライブ盤:観客との一体感やアレンジのライブ版ならではのアレンジ変化を楽しめます。
  • ベスト盤:代表曲を一枚にまとめて聴くなら定番。編集によって曲順や収録曲が異なるため、目的に合った編集を選ぶと良いです。

晩年以降の作品(カヴァー集など)

おすすめ理由:スタンダード曲や50年代・60年代の楽曲を自らの解釈で歌うシリーズは、彼の歌唱の幅と音楽的なルーツが見える楽しみがあります。オーケストラやストリングスを活かした落ち着いたアレンジが多いです。

  • 聴きどころ:原曲への敬意を感じさせつつバリー流に再構築したアレンジ、成熟した歌唱。

選び方のポイント(どの盤を買うか)

  • 「オリジナル・ステレオ盤」を狙う:初期のアルバムはオリジナル・プレスに独特の音色や存在感があります。
  • 「国内盤(日本盤)」は帯・解説付きで流通が良く、音質に定評がある盤も多いです。盤質・盤面の状態やカラーヴァーサターションをチェックしましょう。
  • 再発/リマスター盤はノイズ処理やEQが異なるため、試聴可能なら音の違いを確かめるのがおすすめです。

聴き方の提案

  • まずは代表ヒットを網羅したベスト盤でキャッチーなメロディを掴み、その後アルバム単位で聴き込むと作風の変化が分かりやすいです。
  • 歌詞の物語性に注目して、曲ごとの情感の作り方(イントロ→ビルドアップ→サビ→ブリッジ)を追うとより深く楽しめます。
  • ライブ盤ではフレーズの伸ばし方やコーラスアレンジの違いを聴き比べると面白いでしょう。

最後に

Barry Manilow は“シンガー・ソングライター”という枠に留まらず、ショービジネス的な演出力と大衆的なメロディセンスを兼ね備えたアーティストです。ポップスの王道を好むリスナー、メロディの美しさを大切にする人には特に刺さるはず。まずは代表作とベスト盤から入り、気に入った時期のアルバムを掘っていくと良いでしょう。

参考文献

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