張学友(Jacky Cheung)必聴レコード5選|吻別・雪狼湖・Private Cornerなど名盤と買い方ガイド
はじめに — 張学友(Jacky Cheung)という存在
張学友(Jacky Cheung)は、1980〜90年代の香港ポップス(Cantopop)を代表する歌手の一人で、繊細で力強いヴォーカル表現や演劇的なパフォーマンスで広く知られています。バラードからロック、演劇的なコンセプト作品、ジャズ寄りの大人向け作品まで幅広いレパートリーを持ち、その音楽性の変化と表現力の深さはレコード収集の面でも非常に魅力的です。本稿では、コレクションにぜひ加えたいおすすめのアルバム(レコード)をピックアップし、それぞれの聴きどころや作品としての意義を深掘りして解説します。
おすすめレコード:必聴のアルバム一覧
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吻別(Kiss Goodbye) — 代表的なマンダリン大ヒット作
概要:1990年代初頭に発表されたマンダリン作品で、タイトル曲「吻別(Kiss Goodbye)」は張学友の代表曲のひとつとしてアジアで広く知られています。メロディの美しさとドラマ性の高いヴォーカル表現が印象的で、当時のポップス事情における“国際的なブレイク”を象徴する作品です。
聴きどころ:タイトル曲はもちろん、収録曲全体にわたってスタジオ・アレンジの丁寧さと歌唱の緻密さが際立ちます。張学友の“語りかける”ような歌い方と、サビでの確かな伸びが楽しめ、マンダリン曲としての普遍性と情感表現を見ることができます。
なぜおすすめか:マンダリン圏での普遍的な人気を理解するうえで必須の1枚。ヴォーカリストとしての魅力をストレートに味わえるため、コレクションの基礎盤として最適です。
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雪狼湖(Snow Wolf Lake) — 劇的でコンセプチュアルな傑作(広東語)
概要:舞台的/コンセプト的な要素を強く打ち出した広東語作品で、同名の楽曲「雪狼湖」は張学友のステージ表現や物語性を象徴するナンバーです。楽曲構成や編曲がドラマティックで、シアトリカルな世界観を音盤で体験できます。
聴きどころ:楽曲ごとに情景や人物描写がはっきりしており、歌唱は“語る・演じる”領域に達しています。声の強弱やブレス、フレーズの取り方が劇的効果を生み、ライブでのパフォーマンスを想起させる緊張感があります。
なぜおすすめか:単なるポップアルバムを超えた“物語性”を求めるリスナーに最適。アルバム単位で聴く価値が高く、張学友の俳優的な側面や表現の幅を知る上で重要な一枚です。
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Private Corner — 大人のためのジャズ/AOR志向
概要:キャリア中期以降の成熟したアプローチを示す作品で、ジャズやAOR、R&Bなどの要素を取り入れた“大人向け”的アルバム。洗練されたアレンジと落ち着いた歌い口が特徴です。
聴きどころ:声のニュアンスや語り口、微細な表現に注目。アコースティックやジャズ的コード進行を含む楽曲は、ポップスの枠にとどまらないムード作りがされており、夜にじっくり聴きたくなる作品です。
なぜおすすめか:張学友の歌唱が“技巧”ではなく“表現”として成熟していることがよく分かる一枚。ジャンルの幅を知りたい人、ヴォーカルの細かな表現を味わいたい人に向きます。
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ライヴ音源(代表的なコンサート盤) — ステージの迫力を収めた記録
概要:張学友はライブパフォーマーとしても評価が高く、コンサート録音やライブ盤には、スタジオ音源とは違う解釈やアレンジ、観客との一体感が記録されています。代表的なツアーのライブ盤は、歌唱力やステージングを体験するのに最適です。
聴きどころ:曲の間に入るMCや、スタジオ曲とは異なるテンポ・アレンジ、歌い回しの変化からアーティストのその時々の解釈が見えてきます。オリジナル曲の新たな魅力を発見できるのがライブ盤の利点です。
なぜおすすめか:スタジオ録音とは別の“歌手としての真価”が分かるため、コレクションに加えることで張学友の多面的な魅力をより立体的に理解できます。
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ベスト盤/コンピレーション — 入門編に最適
概要:長いキャリアの中で発表した代表曲を網羅した各種ベスト盤は、まず張学友を知るにはとても便利です。ヒット曲や時代ごとの傾向を短時間で掴めます。
聴きどころ:年代順に聴くことで声の変化、歌唱スタイルの変遷、楽曲のアレンジ傾向が分かります。初めて張学友に触れる人にはまずベスト盤を勧めます。
なぜおすすめか:ディープに掘る前の“入口”として、あるいは特定の時期の名曲を整理する目的で便利。ディスコグラフィー全体の把握にも役立ちます。
各アルバムの“聴き方”と楽しみ方(深掘りポイント)
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ヴォーカル表現の変化に注目する:初期はポップ・メロディを丁寧に聴かせる方向、中期以降は楽曲ごとの“キャラクター作り”や表現の幅が広がり、晩年には声の深みやニュアンスを重視した歌い方が増えます。
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言語差(広東語 vs マンダリン)の違い:張学友は両言語で多数の名曲を持ちます。広東語は地元・香港の感情表現や細かな言い回しが活き、マンダリンはより大陸・台湾など広域の市場を意識したメロディの普遍性が強い傾向があります。
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アルバム単位で聴く:特に「雪狼湖」のようなコンセプト作は曲単位ではなく通して聴くことで物語性や音の構成が見えてきます。ベスト盤だけでなく、アルバム全体を通して聴くことを勧めます。
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ライブ盤での解釈差を楽しむ:ライブではテンポやアレンジが変えられることが多く、スタジオ録音との対比で新しい発見があります。特に張学友はMCやアドリブで観客との関係を築くのが上手です。
購入・収集の視点(音楽的価値で見るポイント)
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作品の“時代性”を意識する:80〜90年代の作品は当時のポップス的産物としての価値、2000年代以降はアーティストとしての成熟や実験性が見られます。どの時期の張学友に惹かれるかで優先順位が変わります。
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オリジナル収録曲とライブ/リミックスの差分を確認する:リリース形態によっては別バージョンが収録されていることがあるため、聴きたいテイクが含まれているか確認すると良いでしょう。
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言語の好みで探す:広東語の情感重視か、マンダリンのポップスマナーか。コレクションの方向性を先に決めると探しやすくなります。
まとめ
張学友はその歌唱力と表現の幅で、スタジオ作品でもライブでも強い存在感を示すアーティストです。今回挙げた「吻別」「雪狼湖」「Private Corner」「ライブ盤」「ベスト盤」は、それぞれ違った側面から彼の魅力を伝えてくれます。初めて聴く人はベスト盤→代表作(吻別など)→コンセプト作(雪狼湖)→ジャズ寄り作品(Private Corner)→ライブ盤、という流れで深掘りしていくと、張学友の全貌が段階的に理解できるはずです。
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