Reuben Wilsonのブルーノート期名盤ガイド:おすすめ盤とレコード収集のポイント
はじめに — Reuben Wilsonとは
Reuben Wilsonは、1960年代後半から1970年代にかけて活躍したアメリカのオルガン奏者/バンドリーダーです。ソウルジャズ〜ジャズファンクの文脈で評価が高く、グルーヴィーでファンキー、かつメロウな感触を持つ演奏が特徴。ブルーノート期のアルバム群は特に人気が高く、ジャズ/ブギー/レアグルーヴのファンに広く聴かれています。本コラムでは、レコード収集の観点から“買っておくべき”おすすめ盤を厳選して紹介します。
おすすめ盤(ブルーノート期を中心に)
On Broadway (1968, Blue Note)
Reuben Wilsonがブルーノートに残したデビュー的な印象を与える一枚。タイトル曲「On Broadway」をはじめ、スタンダード曲のソウルフルな解釈と、オルガン主体の温かいサウンドが魅力です。ブルーノートらしい録音の鮮度と、60年代ソウルジャズの完成形が味わえるため、初めて手に取る1枚として最適。
- 聴きどころ:メロウでゴスペル感のあるオルガンワーク、リズム隊の確かなグルーヴ。
- おすすめ盤:オリジナルのUS Blue Noteプレスは音質・コレクション価値ともに高いが、近年の正規リイシューも音質優秀。
Love Bug (1969, Blue Note)
ブルーノートでの中期作。ソウル/R&Bのカヴァーを取り入れつつ、ファンキーさを強めた内容で、ダンス寄りのグルーヴやアレンジが光ります。レアグルーヴ好き、フロア向けの切れ味を求めるリスナーに支持される作品です。
- 聴きどころ:黒っぽいファンクの推進力とオルガンのリード感。
- おすすめ盤:DJやサンプラー志向のリスナーはオリジナル盤の太いアナログサウンドを狙うと満足度が高いです。
Blue Mode (1969, Blue Note)
タイトルが示す通り、より“ブルー”でモーダルな側面も見せるアルバム。メロウなテーマとファンキーな裏打ちがバランス良く配置され、夜のドライヴやリラックスした時間に合う一枚です。ブルーノートならではの録音クオリティでオルガンの暖かさが引き立ちます。
- 聴きどころ:ムード重視のトラックとインプロヴィゼーションの溶け合い。
- おすすめ盤:CDリイシューやストリーミングでも入手しやすいが、アナログの余韻を楽しむならオリジナルが良い。
A Groovy Situation (1970, Blue Note)
タイトル通り“グルーヴ”を全面に打ち出した時期の作品。よりソウル/ファンク寄りに転向し、ポップなメロディとダンサブルなリズムを求める層にも刺さる内容です。70年代初頭の空気感を色濃く映した一枚として人気があります。
- 聴きどころ:タイトル曲のキラーなフック、トラック全体のまとまり。
- おすすめ盤:派手さはないが安定感のある演奏で、パーティやBGMにも合わせやすい。
Groove Merchant / Late 60s–70s ファンク期のシングル&アルバム(例:Got to Get Your Own 等)
70年代に入ると、Reuben Wilsonはよりファンクやストレートなソウル寄りの録音も行います。Groove Merchantや他のレーベルでリリースされたアルバムや単曲は、当時のダンス志向/クラブ志向のサウンドが強く、レアグルーヴ/ブレイク志向のDJやコレクターに人気です。
- 聴きどころ:ファンク志向のビート、リズム重視の編成、ダンサブルなブレイク部分。
- おすすめ盤:オリジナル7インチやアルバムは見つけにくいこともあるが、掘り出し甲斐がある。
まとめ:どれを最初に買うべきか
入門としてはブルーノート期のOn BroadwayかLove Bugが特におすすめです。どちらもReuben Wilsonらしいメロウさとファンクネスがバランス良く収まっており、彼の音楽性を短時間で掴めます。コレクター視点で価値を重視するならオリジナルのBlue Note盤、手軽に音質と雰囲気を楽しみたいなら正規リイシューを探してください。
購入時にチェックすべきポイント(選び方のコツ)
- オリジナル盤かリイシューか:オリジナルはプレミアが付くが音の厚みやノイズ感が独特。正規リイシューはクリーンで扱いやすい。
- 盤の状態(VG+/NMなど)とジャケットの保存状態:コレクション価値と再生時の満足度に直結します。
- ラベルの種類やマトリクス・カタログ番号:ブルーノートのオリジナルプレスかどうかを見分ける手がかりになります(購入前に写真や記載情報を確認するのが安全)。
- 収録曲/バージョン:アルバムによっては別テイクやモノ/ステレオ違いがあるため、収録情報をチェック。
聴き方の提案(プレイリスト例)
- 夜のリラックスタイム:Blue Mode → On Broadway(ムード重視の流れ)
- ホームパーティ/BGM:A Groovy Situation → Love Bug(ダンサブルで親しみやすい流れ)
- ディギング気分で:70年代のGroove Merchant系シングル → ブルーノート期の中でもファンキー寄りのトラック(ブレイクやサンプリング向けの箇所を探す)
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参考文献
- Reuben Wilson — Wikipedia
- Reuben Wilson | AllMusic
- Reuben Wilson — Discogs(ディスコグラフィ)
- Reuben Wilson | Blue Note Records(アーティストページ)


