Fabio Frizzi のホラーサウンドトラック徹底ガイド:コレクター必聴の7枚と盤選びの実践ポイント
Fabio Frizzi を聴く前に — 作風と魅力の簡潔な紹介
Fabio Frizzi(ファビオ・フリッツィ)はイタリアの映画音楽家で、特にルチオ・フルチ(Lucio Fulci)のホラー映画群のために作曲したサウンドトラックで知られます。シンセ、ストリングス、コーラス、効果音的な音響を組み合わせた独特のサウンドは、イタリアンホラー特有の退廃的で美しいムードを作り出し、単なる“映画のための音楽”を越えてレコード単体でも強い聴取体験を与えます。
コレクター/リスナーにおすすめしたいレコード7選
以下は、Frizzi の作曲家としての幅と映画音楽としての魅力をよく伝える代表的なレコード(サウンドトラック中心)の紹介です。各項目で聴きどころ・選ぶべき盤のポイント・なぜおすすめかを解説します。
1. Sette note in nero(日本語タイトル例:七つの黒い音) — “The Psychic / Seven Notes in Black”
聴きどころ:メロディアスでどこか悲しげなメインテーマ。ピアノとストリングスが中心の美しい楽曲群は、Frizzi のメロディーメイカーとしての才を最も端的に示します。
おすすめポイント:ホラー色はあるが純粋に“映画主題歌/テーマ集”として完成度が高く、映画音楽の入門盤として最適。旋律が強いので繰り返し聴いて発見がある。
2. Paura nella città dei morti viventi(“City of the Living Dead”)
聴きどころ:コーラスと不協和の使い方、サスペンス感を煽るテクスチャが印象的。映画の陰鬱な雰囲気を忠実に再現する曲群が揃っています。
おすすめポイント:ゴシック/宗教合唱的な要素と電子音響が混在するため、ホラー・アンビエント好きには刺さりやすい。映画のファンはマスト。
3. L'aldilà(“The Beyond / エル・ビヨンド”)
聴きどころ:夢幻的で浮遊感のあるシンセパッド、効果音的な加工が随所にあり、極めて映画的な“恐怖の美”を提示します。静かな曲と衝撃的な瞬間を繋ぐ構成が巧み。
おすすめポイント:Frizzi のホラー音楽の最高峰の一つと目される作品。スコア単体でも映画の世界を脳内で再現できる強力さがあります。
4. Zombi 2(“Zombie / Zombi 2”)
聴きどころ:ディスコ〜ファンク感覚のリズムを取り入れたトラックから、緊迫感のあるシンセ・スコアまで幅広い音調が含まれます。キャッチーさと不穏さの同居が魅力。
おすすめポイント:ホラーとポピュラー音楽の接合を楽しめる一枚。サウンドが多様なのでレコードとして飽きが来ず、リスニング用途でも価値が高いです。
5. Lo Squartatore di New York(“The New York Ripper”)
聴きどころ:エレクトロニックでダーク、より過激な音響処理が多用されるスコア。疾走感・不穏感・気味悪さを音で徹底的に表現しています。
おすすめポイント:Frizzi の中でも“攻め”の音作りを楽しみたい人向け。ホラー/グラインディングな作風が好みなら一度は聴くべき。
6. コレクション盤・アンソロジー(編集盤/ベスト)
聴きどころ:代表曲の抜粋や未発表音源/別テイクが収められている編集盤は、入門者がFrizziの様々な側面を短時間で把握するのに便利です。
おすすめポイント:オリジナルスコアLPが手に入りにくい場合や、さまざまな映画音楽を横断的に楽しみたいときに重宝します。選盤次第で珍しいトラックに出会えることも。
7. 近年の再録・ソロ作品(例:近年リリースのコンポジション集)
聴きどころ:映画音楽外でのフリッツィの表現(アンビエント、インストゥルメンタル作)を楽しめます。映画スコアのエッセンスを活かした現代的な作品が多いです。
おすすめポイント:映画音楽の“外側”での魅力を知るには有益。作風の進化や現在の音響趣向を感じ取れます。
盤選びの実務的アドバイス(どんな盤を狙うべきか)
オリジナル・プレスと再発のどちらを選ぶか:音質やマスターの違い、ジャケットの希少性を重視するならオリジナル盤が魅力。ただしイタリア映画サントラのオリジナル盤は高価かつ盤状態にバラつきがあるため、信頼できるリイシュー(権利処理された再発)を狙うのが実用的です。
信頼できる再発レーベル:近年はホラー/OST専門のレーベルが良質なリマスターを施して限定ヴァイナルを出すことが多いです。購入前にリマスタリング情報やマスター元の記載を確認してください。
限定色盤・特殊盤の扱い:見た目の魅力はあるが音質が劣ることもあるので、音を重視するなら「マスタリング情報」や「プレス数」を確認すると良いです。
盤の真贋・状態確認:中古で買うなら出品者の評価、写真、返品ポリシーをチェック。オリジナル帯付きやアウタースリーブの有無はコレクション価値に影響します。
曲ごとの聴きどころメモ(短いガイド)
叙情的なメロディが欲しいとき:Sette note in nero のテーマ曲群
アンビエントで不穏な空気を楽しみたいとき:L'aldilà(The Beyond)
リズム感とエッジのあるサウンドを求めるとき:Zombi 2 の中のファンキー/リズミカルなトラック
よりエクスペリメンタルで刺激的な体験:Lo Squartatore di New York
購入ルートと注意点(簡潔に)
信頼できるオンラインショップ(専門レーベルの直販、海外のOST専門ショップ)や国内の中古レコード店を活用する。
海外輸入盤は税関や送料、輸入規制に注意。返品ポリシーを確認する。
リイシューの場合、マスターの出典(オリジナルテープ由来かCDマスターか)を確認すると音質期待値が把握しやすい。
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参考文献
- Fabio Frizzi 公式サイト
- Discogs:Fabio Frizzi(作品一覧・盤情報)
- AllMusic:Fabio Frizzi(アーティスト情報)
- Waxwork Records(ホラーOSTのリイシュー事例)
- Death Waltz Recording Company(リイシュー情報)
- Quartet Records(OST再発を行うレーベルの一例)


