初心者から上級者まで必見！ジャンル別で選ぶ韓国ドラマ・映画おすすめ100選と楽しみ方ガイド
エバープレイ編集部はじめに — 韓国ドラマ・映画が世界を席巻する理由
ここ数年、韓国（K-）コンテンツは映画・ドラマともに国際的な注目を集めています。高い制作水準、独自のジャンル横断的な物語構成、俳優の演技力、そして心に残るOST（オリジナル・サウンドトラック）。これらが合わさって、映画祭での受賞やストリーミングでの大ヒットを生み、世界中の視聴者を惹きつけています。本コラムでは、代表作の解説、ジャンル別のおすすめ、視聴のコツ、配信サービスの使い方まで、5000字程度で深掘りして解説します。
韓国コンテンツの特徴と視聴前に知っておくべきポイント
物語の多層性：恋愛、社会派ドラマ、スリラー、ホラー、ファンタジーなどを組み合わせることが多く、ワンジャンルだけに収まらない作品が多い。
エピソード数とテンポ：一般的な地上波ドラマは16〜20話、ケーブルや配信ドラマは12話程度や全話完結のケースが増加。日常系の長編シリーズや週末ドラマでは30話以上になることもある。
文化的文脈：敬語や上下関係（先輩-後輩、家族内の序列）、財閥（チャボル）などの設定が物語の要素として頻出するため、背景を少し知っておくと理解が深まる。
OSTと感情の演出：名曲がドラマの人気を後押しするケースが多く、サウンドトラックが話題になることもしばしば。
視聴環境と配信プラットフォームの使い方
主要な国際配信プラットフォームは Netflix、Amazon Prime Video、Rakuten Viki。韓国国内向けには TVING、WAVVE、WATCHA などがあります。作品の配信権は地域ごとに異なるため、見たい作品がどのサービスにあるかは事前に検索するのがおすすめです。字幕については、慣れるまでは日本語字幕で視聴し、慣れてきたら英語字幕で原語のニュアンスを確認すると学びになります。
ジャンル別おすすめドラマ（初心者向けからコアファン向けまで）
恋愛・ラブコメ
愛の不時着（Crash Landing on You） — 北朝鮮兵と韓国財閥令嬢という異色のラブストーリー。ヒューマンドラマ要素とロマンスのバランスが良い。
トッケビ（Guardian: The Lonely and Great God） — ファンタジー要素と切ないラブストーリー、映像美とOSTが印象的。
梨泰院クラス（Itaewon Class） — 復讐と成長、友情、ラブラインをシンプルに描いたヒット作。社会問題も扱う。
社会派・ヒューマンドラマ
ミスター・サンシャイン（Mr. Sunshine） — 朝鮮末期を舞台にしたスケールの大きい物語。映像美と歴史観が特徴。
マイ・ディア・ミスター（My Mister） — 日常の痛みを丁寧に描くヒューマンドラマ。演技と脚本の評価が高い。
シグナル（Signal） — 過去と現在をつなぐ刑事ドラマ。リアリティのある捜査描写と緻密な脚本。
サスペンス・スリラー・ミステリー
イカゲーム（Squid Game） — 社会的メッセージを持つサバイバルスリラー。Netflixにおいて世界的ヒットを記録し、視聴者数の面で記録的な成功を収めた。
シグナル（Signal） — 過去の未解決事件と向き合うタイムリープ風の刑事ドラマ。脚本の完成度が高い。
ヴィンチェンツォ（Vincenzo） — マフィアと法廷ドラマ、ダークコメディが融合した作品。
ファンタジー・ホラー
キングダム（Kingdom） — 韓国時代劇とゾンビを融合させた異色作。緊迫した演出と史劇のスケール。
ある日（A Day）やホラージャンルの短編的作品群 — 韓国のホラーは社会的メッセージを含むことが多い。
おすすめ映画 — クラシックから近年の傑作まで
ここではジャンル別に代表的な映画と鑑賞ポイントを紹介します。
社会派／ヒューマン
パラサイト 半地下の家族（Parasite） — ポン・ジュノ監督。2019年のカンヌ映画祭パルムドール受賞、2020年アカデミー賞で作品賞を含む4部門受賞の快挙。階級問題をブラックユーモアとサスペンスで描く。
タクシー運転手 約束は海を越えて（A Taxi Driver） — 1980年代の光州事件を背景にしたヒューマン作。実話を基にした感動作。
スリラー／ミステリー
殺人の追憶（Memories of Murder） — ポン・ジュノ監督（2003）。実際の未解決事件を下敷きにした警察ドラマ。韓国映画を代表する傑作の一つ。
オールドボーイ（Oldboy） — パク・チャヌク監督（2003）。復讐三部作の一作で、カンヌ映画祭でグランプリを受賞。衝撃的な構成と映像表現で国際的評価を得た。
バーニング（Burning） — イ・チャンドン監督（2018）。村上春樹の短編をモチーフにした心理サスペンス。解釈の幅が広い作品。
ホラー／ファンタジー／アクション
釜山行き（Train to Busan） — 延尚昊監督（Yeon Sang-ho）。列車内という限定空間で展開するゾンビパニック。国内外で大ヒット。
アジョシ（The Man From Nowhere） — 迫力あるアクションと人間ドラマが融合したヒット作。
ヘビーで考えさせられる作品群：The Handmaiden（あんない女）など、官能と心理の作品も国際的評価が高い。
注目すべき監督・脚本家・俳優
監督：ポン・ジュノ、パク・チャヌク、ポン・ジュノ、イ・チャンドン、ヨン・サンホなど。各監督はそれぞれ独自の作風と社会的視点を持つ。
脚本家：キム・ウンスク（ロマンス・大作系）、チョン・ヒョンミンら。脚本家の個性が作品のトーンを決めることが多い。
俳優：ソン・ガンホ、イ・ビョンホン、パク・ヘイル、イ・ジョンジェ、キム・ヘス、パク・ソジュン、ヒョンビン、ソン・イェジンなど、多彩なキャリアを誇る俳優が多数。
作品をより楽しむための視聴ガイド
字幕と吹替の選び方：初見は日本語字幕でストーリーを追い、2回目は英語字幕や原語音声で細部のニュアンスを味わうのがおすすめ。
文化的背景を補助的に調べる：チャボル、入隊制度、教育競争などが物語に影響することがあるため、簡単な背景知識を得ておくと深みが増す。
OSTを聴く：名作の中には劇中歌や挿入歌が強く印象に残るものが多く、サウンドトラックを別途楽しむと余韻が深まる。
ネタバレを避ける：特にサスペンスやミステリー系は前情報を減らして観ると最大限に楽しめる。
入門者向け短め視聴リスト（初めて韓国ドラマ／映画を見る人へ）
ドラマ：愛の不時着、梨泰院クラス、トッケビ（どれもエモーショナルで入りやすい）
映画：パラサイト、釜山行き、オールドボーイ（ジャンルの代表作）
コアファン向け・もっと深掘りしたい人へ
作品のテーマや監督の作家性に注目して観ると、新たな発見があります。ポン・ジュノの社会批評性、パク・チャヌクの映像詩学、イ・チャンドンの人間洞察など、それぞれの作家性を追うのも楽しみの一つです。
まとめ — どの作品から観るべきか
まずは自分の好みのジャンルから1〜2作品を選んでみてください。恋愛が好きなら「愛の不時着」や「トッケビ」、社会派やサスペンスが好みなら「イカゲーム」「パラサイト」「殺人の追憶」。短期集中で一気見したいなら配信オリジナルの12話前後の作品がおすすめです。どの作品も映像美、演技、音楽のいずれかに優れているため、きっと気に入る一作が見つかるはずです。
参考文献
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