友情と熱狂を刻む:よしだたくろう『オン・ステージ ともだち』

『オン・ステージ ともだち』は、1971年6月7日にエレックレコードから発売された、よしだたくろう初のライブ・アルバムです。東京厚生年金会館で収録された全13曲をほぼノーカットで収録し、軽妙なMCと力強い演奏が見事に融合した記念碑的な実況録音盤となっています。
オリコン週間チャートでは最高40位、通算52週チャートイン、売上約6.3万枚を記録。発売から半世紀を経ても色褪せない熱狂と友情のステージを余すところなく伝える一枚です。

概要

1971年6月7日、ELECレコード(ELEC-2002)より12インチLPでリリース。フォークソングを軸に、自作曲はもちろん、斉藤哲夫やレイ・チャールズ、及川恒平などのカバーも交えた多彩なセットリストで構成されています。

  • リリース日:1971年6月7日
  • レーベル/規格番号:エレックレコード/ELEC-2002
  • ジャンル:フォークソング
  • チャート成績:オリコン週間最高40位、通算52週チャートイン、売上約6.3万枚

録音背景と会場

収録は1971年3月に東京厚生年金会館で行われたコンサートがベースとされます。MC(当時は“シャベリ”)をふんだんに含めたステージの臨場感をそのまま再現する意図で企画され、当時としては珍しい“トーク込み”のライブ盤として話題を呼びました。

ジャケットとプレス仕様

ゲートフォールド仕様の見開きジャケットには、熱唱する拓郎のステージフォトを大判で配し、ライブの緊張感と高揚感をビジュアル面でも演出。初回盤には帯、歌詞インナースリーヴ、入会申込書付きカードなどの特典も封入され、コレクターズアイテムとしての価値が高まっています。

収録曲詳細

  1. おろかなるひとり言
  2. マーク II
  3. もう寝ます
  4. 老人の詩
  5. 私は狂っている
  6. 何もないのです
  7. やせっぽちのブルース
  8. されど私の人生(斉藤哲夫カバー)
  9. わっちゃいせい(レイ・チャールズカバー)
  10. 夏休み(本作初収録)
  11. 面影橋(及川恒平カバー)
  12. イメージの詩
  13. ともだち

特に「おろかなるひとり言」「夏休み」「ともだち」はこのライブ盤で初めて披露された貴重なバージョンです。

ステージ構成とMCパート

前半は拓郎の“ひとり言”からスタートし、後半はミニバンドをバックにノリノリの演奏とトークが展開。MCを含む約54分間の収録時間が、観客との一体感や当時のフォークムーブメントの熱気を生々しく伝えます。

再発とリイシュー

1990年2月に初のCD化が行われた後、2005年、2009年、2013年と各社からリイシューが実施されました。特に2013年のワーナー盤(WPCL-11481)は最新技術によるデジタル・リマスタリングが施され、音質面でも高評価を得ています。

コレクタブル性と現行相場

  • LPオリジナル盤(帯付き初回プレス):中古市場で約10,000円前後
  • CD再発盤:¥1,500前後で安定的に流通
  • オークション/フリマ:状態や付属品の有無で¥300~¥20,000と価格帯が幅広く変動

聴きどころ

  • MCとライブ感:トークも含めた“丸ごとライブ体験”が味わえる一点もの
  • 初出曲の数々:「ともだち」をはじめとする本作初公開のナンバーに注目
  • カバーアレンジ:斉藤哲夫やレイ・チャールズ、及川恒平の名曲を拓郎流に再構築

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